世界・海外・国外の文学賞

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エルサ・モランテ

えるさ・もらんて

Elsa Morante

プロフィール

性別
女性
生誕
1912-08-18 (イタリア、ローマ)
死没
1985-11-25 (イタリア、ローマ) 73歳
国籍
イタリア
言語
イタリア語
宗教
ユダヤ教
居住地歴
ローマ(主に在住、第二次世界大戦中短期間フォンディ近郊へ避難)

経歴

職業
小説家, 詩人, 翻訳家, 児童書作家
活動期間
1935年〜1985年
影響を受けた人物
カテリーナ・マンズフィールド, ジークムント・フロイト, プラトン, シモーヌ・ヴェイユ
影響を与えた人物
アルベルト・モラヴィア, ピエル・パオロ・パゾリーニ

受賞歴

ヴィアレッジョ賞
1948
対象作品: メンツォーニャ・エ・ソルティレージョ
主催: Premio Viareggio
結果: winner
ストレガ賞
1957
対象作品: アルトゥーロの島
主催: Premio Strega
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. シチリアを舞台に、孤独な語り手が祖母、母、自分へと連なる女性たちの記憶をたどり直し、家族の秘密、欲望、裏切りを虚実まじりに語る長編小説。幻想的な語りと重層的な家族史が重なり合い、戦後イタリア文学を代表するデビュー作とされる。

    虚実のあいだを往復する語りが、三世代の女性たちの家族史をひとつの大きな物語へと束ねていく。

    436ページ
    家族史女性たちの連なり幻想と現実欲望と裏切り階級
  1. 受賞作: L'isola di Arturo (アルトゥーロの島)

    孤島で育った少年アルトゥーロの成長を描く長編。父親への複雑な感情や島社会との関係を通して孤独と成熟、愛のかたちが繊細に綴られる。戦間期イタリアの空気も背景に織り込まれた叙情的な作品。

    成長孤独家族記憶地方社会
メディシス賞 1回登壇
  1. 受賞作: Aracoeli

    個人的記憶と家族の物語を軸に、イタリア社会の断片を描く内省的長篇。主人公の心理と過去の出来事が交錯し、現実と幻想が入り混じる叙述で人間の孤独や欲望、歴史との関わりを掘り下げる。

    記憶の奥にある家族の像が、静かに揺れ始める。

    記憶家族社会内省

作品

代表作

メンツォーニャ・エ・ソルティレージョ

1948年 小説

家族の嘘と幻想に満ちた物語。

ナルシシズム家族幻想
翻訳
  • House of Liars (1951)

アルトゥーロの島

1957年 小説

少年アルトゥーロの成長と幻想の崩壊を描く。

子供時代孤島
翻訳
  • Arturo's Island (1959)

歴史

1974年 小説

第二次世界大戦中のローマを舞台とした家族の悲劇。

戦争貧困歴史
映像化・舞台化
  • [テレビシリーズ] La storia (1986)
翻訳
  • History: A Novel (1977)

アラコエリ

1982年 小説

幼少期の記憶と母への執着を描く。

母性子供時代幻想
翻訳
  • Aracoeli (1984)

全著作

  • Diario 1938
  • メンツォーニャ・エ・ソルティレージョ
  • アルトゥーロの島
  • 歴史
  • アラコエリ
  • イル・ジョーコ・セグレート
  • レ・ストラオルディナーリエ・アヴェントゥーレ・ディ・カテリーナ
  • ロ・シャルレ・アンダルーゾ
  • アリビ
  • イル・モンド・サルヴァート・ダイ・ラガッツィーニ

翻案

  • La storia (RAIテレビシリーズ、1986)

作家による翻訳

  • カテリーナ・マンズフィールド作品の翻訳

作品の翻訳

  • 多数の英語訳など

作風・主題

文体
自伝的要素幻想と現実の融合詩的な叙述
頻出モチーフ
ナルシシズム愛のメタファー子供時代の無垢母性

評価・遺産

イタリア現代文学の巨匠。『歴史』は世界図書百選に選ばれ、国民的ベストセラーとなった。

大衆文化への影響

  • 猫好きとして知られる。

豆知識

  • 母親はモーデナ出身のユダヤ人教師イルマ・ポッジボンシ。
  • 生物学的父親は近所のフランチェスコ・ロ・モナコ。
  • 猫、音楽、本を愛した。好きな本:イリアス、ドン・キホーテ、ハムレット。
  • アルベルト・モラヴィアと1941年に結婚、1961年に離別(離婚せず)。