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ヒシャム・マタール

ヒシャム・マタール

Hisham Matar

プロフィール

性別
男性
生誕
アメリカ合衆国ニューヨーク市
国籍
リビア, イギリス
言語
アラビア語, 英語
居住地歴
トリポリ(リビア) → カイロ(エジプト) → ロンドン(イギリス)

経歴

職業
小説家, エッセイスト, 回想録作家, 大学教授
活動期間
2000年〜2025年
所属
バーナード・カレッジ(コロンビア大学), ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチャー(フェロー)
所属団体
ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチャー

学歴

ゴールドスミス(ロンドン大学)
建築学
国: イギリス
在学中に建築を学ぶが後に作家としての道へ

受賞歴

マン・ブッカー賞(ショートリスト)
2006
対象作品: 『イン・ザ・カントリー・オブ・メン』
主催: マン・ブッカー賞運営
結果: shortlist
アラブ系アメリカ人ブック賞
2007
対象作品: 『イン・ザ・カントリー・オブ・メン』
主催: Arab American National Museum
結果: winner
コモンウェルス作家賞(ヨーロッパ・南アジア部門)
2007
対象作品: 『イン・ザ・カントリー・オブ・メン』
主催: Commonwealth Writers
結果: winner
プレミオ・グレゴール・フォン・レッツォーリ
2007
対象作品: 『イン・ザ・カントリー・オブ・メン』
主催: Premio Gregor von Rezzori 運営
結果: winner
ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチャー オンダージェ賞
2007
対象作品: 『イン・ザ・カントリー・オブ・メン』
主催: ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチャー
結果: winner
ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチャー フェロー
2013
主催: ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチャー
結果: elected
プルッツァー賞(伝記・自伝部門)
2017
対象作品: 『ザ・リターン ― 失われた父と祖国をめぐる旅』
主催: コロンビア大学(プルッツァー賞)
結果: winner
オーウェル賞(政治フィクション部門)
2024
対象作品: 『マイ・フレンズ』
主催: The Orwell Foundation
結果: winner
ナショナル・ブック批評家協会賞(フィクション)
2025
対象作品: 『マイ・フレンズ』
主催: ナショナル・ブック批評家協会
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: In the Country of Men

    1970年代のリビアを舞台に、少年サリムの視点で独裁政治下の恐怖や家族の崩壊、父の失踪による喪失を描く長編。個人的な記憶と政治的抑圧が交錯し、成長とアイデンティティの模索を描写する。

    独裁・政治的抑圧家族喪失成長記憶
  1. 受賞作: In the Country of Men

    1970年代のリビアを背景に、政治的抑圧と家庭内の緊張が交錯する中で成長する少年の視点を通して、記憶と失われた日常を描く長篇小説。

    独裁と抑圧家族記憶成長
オーウェル賞 1回登壇
  1. 受賞作: My Friends(マイ・フレンズ)

    亡命と友情の喪失を、抑制の効いた文体で深く掘り下げる小説として評価されている。余白の多い語りが印象的で、静かさを物足りなく感じる読者もいる。

    故郷を離れた者たちの時間と記憶を、静かな強度で描く。

    464ページ
    亡命友情記憶政治的暴力現代小説

作品

代表作

『イン・ザ・カントリー・オブ・メン』

2006年 小説(フィクション)

1970年代のリビアを舞台に、成長と政治的抑圧、家族の葛藤を描く長編小説。少年の視点から独裁政権下の日常と恐怖が語られる。

抑圧喪失成長

『アナトミー・オブ・ア・ディサピアランス』

2009年 小説(ミステリ要素を含む)

父親の失踪をめぐる物語を通して記憶、アイデンティティ、政治的迫害を探る小説。

失踪記憶家族

『ザ・リターン ― 失われた父と祖国をめぐる旅』

2016年 回想録

1990年に失踪した父の行方を追う著者の実話的回想録。個人的な喪失を通じて祖国リビアと政治的暴力の影響を描く。

喪失家族祖国

『イル・リブロ・ディ・ドット(子ども向け)』

2017年 児童書

イラスト入りの児童向け作品。著者の幅広い創作活動の一環。

想像力友情

『ア・マンス・イン・シエナ』

2019年 随筆

イタリアのシエナ滞在をめぐる美術と記憶についての短い回想録的随筆。

美術記憶

『マイ・フレンズ』

2024年 小説

ロンドンに住む3人のリビア出身の亡命者たちを描き、友情と政治的変動、記憶を巡る物語。

亡命友情政治

全著作

  • 『イン・ザ・カントリー・オブ・メン』 (2006)
  • 『アナトミー・オブ・ア・ディサピアランス』 (2009)
  • 『ザ・リターン ― 失われた父と祖国をめぐる旅』 (2016)
  • 『イル・リブロ・ディ・ドット』 (2017)
  • 『ア・マンス・イン・シエナ』 (2019)
  • 『マイ・フレンズ』 (2024)

作風・主題

文体
抑制の効いた、叙情的で洗練された文体美術・建築・音楽への言及を織り込む描写
頻出モチーフ
喪失と追跡亡命と帰還父と子の関係

評価・遺産

マタールは亡命、喪失、記憶をテーマにした作品で国際的に高く評価され、回想録『ザ・リターン』でプルッツァー賞を受賞するなど、現代英語圏文学に重要な貢献をした。

関連学会

  • ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチャー

大衆文化への影響

  • C-SPANや各種文学イベントでの講演・出演

引用

  • 私は非常に少ないものから始める。より繊細なほど良い。糸が切れそうに感じられなければならない。
    出典: Hisham Matar, The O. Henry Prize Stories(抜粋) (2011年)

豆知識

  • 1970年にニューヨークで生まれる(出生年のみ公表)
  • 1990年に父ジャバッラ・マタールがカイロで拉致され行方不明になる件を巡り、自身の作品や活動で家族の捜索を続けた
  • 寄宿学校で偽名「ボブ」を名乗るなど身元を隠して過ごした経験がある