世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

イヴォ・アンドリッチ

イヴォ・アンドリッチ

Ivo Andrić

プロフィール

性別
男性
生誕
1892-10-09 (トラヴニク(オーストリア=ハンガリー帝国領))
死没
1975-03-13 (ベオグラード(ユーゴスラビア)) 82歳
国籍
ユーゴスラビア
言語
セルビア・クロアチア語(当時の表記)
宗教
セルビア正教
居住地歴
ヴィシェグラード(幼少期) → ザグレブ(留学・在住) → パリ(外交勤務) → ベルリン(駐在、1939–1941) → ベオグラード(隠棲・晩年)

経歴

職業
小説家, 詩人, 外交官
活動期間
1912年〜1975年

学歴

ザグレブ大学
哲学部 / 哲学
期間: 1910年代
国: オーストリア=ハンガリー/クロアチア地域
若年期にザグレブなどで哲学を学んだが、正確な学位取得年は資料によって異なる。

受賞歴

ノーベル文学賞
1961
対象作品: ドリナの橋(Na Drini ćuprija)を含む作品群
主催: スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. ヴィシェグラードのドリナ川に架かる橋を軸に、16世紀から第一次世界大戦までの町の歴史をたどる大河小説。橋は帝国の交代、宗教や民族の交錯、日常の営みのすべてを見守る証人として機能する。

    一本の橋が、町の記憶と歴史を何世紀にもわたって見つめつづける。

    364ページ
    歴史小説ボスニア帝国記憶

作品

代表作

ドリナの橋

1945年 歴史小説/短編連作

ヴィシェグラードのドリナ川に架かる橋を中心に、数世紀にわたる地域の歴史と人々の運命を描く連作集。ボスニアの複雑な民族・宗教関係や歴史的変遷を叙事的に叙述する作品。

歴史民族と宗教運命
翻訳
  • 日本語訳多数(例:松谷健二訳、田中一生訳など)

トラヴニク年代記(ボスニア物語)

1945年 歴史小説

外交史料や現地の出来事に着想を得た作品。トラヴニクを舞台に、19世紀の地方社会を描写する短篇連作的な性格を持つ。

地域史文化交流

サラエボの女

短編/小説

サラエボを舞台にした作品。個人の運命と地域社会の関係を描く短編・中編を含む。

個人と社会記憶

全著作

  • ドリナの橋(Na Drini ćuprija)
  • トラヴニク年代記(Travnička hronika)
  • サラエボの女(Gospođica)
  • 呪われた中庭 他

作品の翻訳

  • 日本語訳多数(松谷健二、田中一生、栗原成郎ほか)

作風・主題

文体
叙事的歴史描写に基づく写実的な筆致冷静で省察的な語り
頻出モチーフ
川(ドリナ川)世代を超えた運命民族・宗教の交錯

評価・遺産

イヴォ・アンドリッチはボスニア・ヘルツェゴビナ地域の歴史と人間の運命を描いた叙事的力量により、ユーゴスラビアを代表する作家となり、1961年にノーベル文学賞を受賞した。彼の作品は地域の複雑な民族・宗教関係を文学的に記述した点で評価と論争の対象ともなった。

資料所蔵先

  • イヴォ・アンドリッチ財団アーカイブ

大衆文化への影響

  • ノーベル文学賞受賞者としての広範な紹介

引用

  • 「自国の歴史の主題と人間の運命を叙述した、彼の偉大な力量に対して」
    出典: スウェーデン・アカデミー(ノーベル賞選考の表彰理由) (1961年)

豆知識

  • 1961年にノーベル文学賞を受賞した。
  • 幼少期をヴィシェグラードで過ごし、ドリナ川周辺を舞台にした作品で知られる。