-
受賞作: Katedra (Katedra/大聖堂)
短編『Katedra』は、巨大で不可解な建造物=大聖堂を軸に信仰と技術、個人の認識の限界を問う作品。象徴的なイメージと哲学的考察が融合する。
SF宗教的象徴認識都市 -
第23回(2001年) 受賞受賞作: Czarne oceany (Czarne oceany/黒い海)
『Czarne oceany』(黒い海)は、ネットワークと仮想現実が社会を覆う近未来群像劇。個人のアイデンティティや企業・国家の権力関係、倫理的ジレンマを多層的に描く長編SF。
近未来情報社会仮想現実倫理 -
第27回(2003年) 受賞受賞作: Inne pieśni (Inne pieśni/異なる歌)
『Inne pieśni』(異なる歌)は神話的要素と歴史の改変を織り交ぜたオルタナティブヒストリー的長編。文化衝突や英雄譚、運命論的テーマを扱う壮大な叙事詩。
オルタナティブヒストリー神話叙事詩 -
第29回(2004年) 受賞受賞作: Perfekcyjna niedoskonałość (Perfekcyjna niedoskonałość/完璧な不完全さ)
『Perfekcyjna niedoskonałość』(完璧な不完全さ)はトランスヒューマニズムや身体改造、意識の境界を扱う長編。技術進化がもたらす倫理的・哲学的問題を深く考察する作品。
トランスヒューマニズムアイデンティティテクノロジー -
第35回(2007年) 受賞受賞作: Lód(氷)
『氷』という異質な現象が世界と人間の精神を変容させた代替歴史を描く大作。歴史改変や哲学的な問いを含み、個人と集団の運命、科学と迷信の衝突を扱う濃密な物語。
代替歴史哲学的SF歴史改変政治 -
第41回(2010年) 受賞受賞作: Król Bólu i pasikonik
ヤツェク・ドゥカイ
ヤツェク・ドゥカイ
Jacek Dukaj
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1974-07-30 (タルヌフ(タルヌフ市))
- 国籍
- ポーランド
- 言語
- ポーランド語
- 居住地歴
- タルヌフ(出生) → クラクフ(留学・在住)
経歴
- 職業
- 作家, ゲーム事業経営者
- 活動期間
- 1990年〜
- 所属
- Nolensum(CEO), Bellwether Rocks(取締役・投資)
- 影響を受けた人物
- スタニスワフ・レム
- 影響を与えた人物
- 現代ポーランドSF作家多数
- ノミネート
- アンジェルス賞(ノミネート, 2007), ニケ賞(ノミネート, 2007), パスポルト・ポリティキ(ノミネート, 2004/2008/2009)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヤギェロニアン大学(ヤギェルロニアン大学) | 哲学部 | 哲学科 | — | — | ポーランド |
ヤギェロニアン大学(ヤギェルロニアン大学)
哲学部
/ 哲学科
国:
ポーランド
クラクフのヤギェロニアン大学で哲学を学ぶ
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2009 | 欧州連合文学賞 | 『Lód』(Lód / Ice) | — | European Union Prize for Literature(EUPL) | 受賞 |
| 2007 | ヤンシュ・A・ザイドル賞 | 『Lód』(Lód / Ice) | — | ポーランドSFファンダム | 受賞 |
| 2008 | コシェルスキ賞 | 『Lód』(Lód / Ice) | — | 基金・Kościelski財団 | 受賞 |
| 2013 | 文化功労メダル(Gloria Artis)銅メダル | — | — | ポーランド文化・国家遺産省 | 受章 |
| 2023 | ヨーロッパSF賞(ESFS) | — | Best Author | European Science Fiction Society | 受賞 |
| 2019 | Jerzy Żuławski 文学賞 | 『Imperium chmur』(他世界 / Other Worlds) | — | Nagroda Literacka im. Jerzego Żuławskiego | 受賞 |
欧州連合文学賞
2009
対象作品:
『Lód』(Lód / Ice)
主催:
European Union Prize for Literature(EUPL)
結果:
受賞
ヤンシュ・A・ザイドル賞
2007
対象作品:
『Lód』(Lód / Ice)
主催:
ポーランドSFファンダム
結果:
受賞
コシェルスキ賞
2008
対象作品:
『Lód』(Lód / Ice)
主催:
基金・Kościelski財団
結果:
受賞
文化功労メダル(Gloria Artis)銅メダル
2013
主催:
ポーランド文化・国家遺産省
結果:
受章
ヨーロッパSF賞(ESFS)
2023
部門:
Best Author
主催:
European Science Fiction Society
結果:
受賞
Jerzy Żuławski 文学賞
2019
対象作品:
『Imperium chmur』(他世界 / Other Worlds)
主催:
Nagroda Literacka im. Jerzego Żuławskiego
結果:
受賞
受賞・候補エディション
ヤヌシュ・A・ザイデル賞
6回登壇
Śląkfa
3回登壇
-
第18回(2000年) 受賞受賞作: 年間クリエイター賞(創作活動全般)
その年の創作活動全般(長編・短編・企画等)や分野への貢献を総合的に評価して贈られる賞。単一作品に対するものではない。
SFファンタジー創作活動 -
第25回(2007年) 受賞受賞作: 創作活動(受賞対象)
この受賞は当年の創作活動や文学的貢献を総合的に評価するもので、受賞者はSF分野における執筆・発表を通じて高く評価された。
サイエンスフィクションポーランド文学幻想・ speculative fiction -
第27回(2009年) 受賞受賞作: 創作活動(受賞対象)
受賞は当年の創作活動全体を対象としており、受賞者はSFジャンルにおける執筆や発表を通じて顕著な業績を残した点が評価された。
サイエンスフィクションポーランド文学 speculative fiction
コシェルスキ賞
1回登壇
-
第47回(2008年) 受賞受賞作: Lód
20世紀初頭のロシア帝国を舞台にした大規模なSF長編。現実を変容させる“氷”と呼ばれる現象を軸に、歴史、宗教、言語、記憶といったテーマを哲学的に掘り下げる作品。登場人物たちの思想的葛藤と社会変動が描かれる。
SFオルタナティヴ・ヒストリー哲学歴史宗教
欧州連合文学賞
1回登壇
-
第1回(2009年) 受賞受賞作: Lód
作品
代表作
『Lód』
2007年 SF/サイエンスフィクション(オルタナティブヒストリー要素あり) 1000ページ第一次世界大戦後の歴史が分岐した世界を舞台に、科学と政治の関係、人間の本質、巨大な技術的な力の帰結を描く長篇。緻密な設定と専門用語で構築された独自宇宙が特徴。
オルタナティブヒストリー科学と権力人間性
翻訳
- 英訳(Head of Zeus、予定 2025)
『Starość aksolotla』
2015年 ポストヒューマンSF/電子文学ニュートロン波によって生命がほぼ壊滅した世界で、人間の意識を機械にアップロードして生き延びた存在たちの物語。電子書籍として多メディア要素やハイパーテキストを含む実験的な発表形式が特徴。
トランスヒューマニズム身体性と意識デジタル存在
映像化・舞台化
- [テレビシリーズ(インスピレーション元)] 『Into the Night』 (2020)
翻訳
- 英訳『The Old Axolotl』
『Czarne oceany』
2001年 SF/サイエンスフィクション科学技術と政治的権力の絡みを描く長篇。未来技術と情報戦争、企業や国家の利害が主題となる作品。
科学と権力テクノロジーと倫理
『Imperium chmur』(他世界 / Other Worlds)
2018年 SF/幻想的要素を含む長篇拡張版や異なる版が存在する長篇。世界観の拡張と想像力豊かな設定が評価され、2019年にJerzy Żuławski文学賞を受賞。
世界構築想像力異世界的要素
全著作
- 『Xavras Wyżryn』(1997)
- 『Czarne oceany』(2001)
- 『Extensa』(2002)
- 『Inne pieśni』(2003)
- 『Perfekcyjna niedoskonałość』(2004)
- 『Lód』(2007)
- 『Wroniec』(2009)
- 『Starość aksolotla』(2015)
- 『Imperium chmur』(2018/拡張版 2020)
翻案
- 短編映画『Katedra』(2002)— トマシュ・バギンスキ監督によるアカデミー賞候補作の原作
- テレビシリーズ『Into the Night』は『The Old Axolotl』に触発された
作品の翻訳
- 『Starość aksolotla』 → 英語『The Old Axolotl』(2015)
- 『Lód』 → 英訳(Head of Zeus、予定 2025)
作風・主題
- 文体
- 緻密で専門用語を多用するハードSF的文体実験的で複雑な語りと設定の統一を重視する作風電子文学的要素(ハイパーテキスト・マルチメディア)の活用
- 頻出モチーフ
- 科学と権力の相互作用宗教的テーマ/クレリカル・フィクショントランスヒューマニズムと身体の問題オルタナティブヒストリー
評価・遺産
現代ポーランドを代表するSF作家の一人であり、緻密な世界構築と思想的なテーマ掘り下げで国内外の評価を得ている。電子文学的実験やゲーム事業への関与を通じてジャンル表現の拡張にも寄与している。
大衆文化への影響
- 『The Old Axolotl』がNetflix等の映像作品に影響を与えた事例
引用
-
良いファンタジーやSFは、その作品内で統一された宇宙観を構築することが基礎である。
出典: インタビュー/解説(抜粋)
豆知識
- 16歳で短編『Złota Galera(黄金のガレオン)』で文学デビュー。
- 2015年の『Starość aksolotla(The Old Axolotl)』は紙によらない電子出版として発表された。
- 長編『Lód(Ice)』は約1000ページとされ、英語版はHead of Zeusから2025年刊行予定。
- ビジネス面ではNolensumを設立し、ゲーム化を含む事業に関わっている。