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第48回(1964年) 受賞受賞作: The Centaur
日常的な父子関係と古典神話のモチーフを重層させる実験的長編。英雄譚と現代生活を対比させ、個人の内面と理想の断絶を神話的比喩で描き出す。
神話的比喩家族現代性 -
第75回(1991年) 受賞受賞作: Rabbit at Rest
年老いたラビット・アングストロームが、家族、体の衰え、人生の終盤に向き合う。
栄光の終わりと、老いの現実が静かに迫る。
512ページ老い家族アメリカ中産階級衰退
ジョン・ホイヤー・アップダイク
ジョン・ホイヤー・アップダイク
John Hoyer Updike
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1932-03-18 (ペンシルベニア州レディング)
- 死没
- 2009-01-27 (マサチューセッツ州ダンバーズ) 76歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 宗教
- キリスト教
- 居住地歴
- シャリングトン(幼少期) → プラウビル(青年期) → ニューヨーク市(作家初期活動) → イプスウィッチ(長期居住)
経歴
- 職業
- 小説家, 短編作家, 詩人, 文芸評論家, 美術批評家
- 活動期間
- 1954年〜2009年
- 影響を受けた人物
- マルセル・プルースト, ウラジーミル・ナボコフ, J・D・サリンジャー, ジョン・チーヴァー, セーレン・キェルケゴール, カール・バルト
- 影響を与えた人物
- リチャード・フォード, アン・ビーティ, コルソン・ホワイトヘッド, 現代アメリカ小説の諸作家(世代へ影響)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハーバード大学 | — | 英文学科 | BA (summa cum laude) | 1950–1954 | アメリカ合衆国 |
| ラスキン美術学校(オックスフォード大学) | — | 美術 | — | 1954–1955 | イギリス |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1982 | ピューリッツァー賞(フィクション) | Rabbit Is Rich | — | コロンビア大学(ピューリッツァー賞委員会) | 受賞 |
| 1991 | ピューリッツァー賞(フィクション) | Rabbit at Rest | — | コロンビア大学(ピューリッツァー賞委員会) | 受賞 |
| 1964 | ナショナル・ブック賞(フィクション) | The Centaur | — | National Book Foundation | 受賞 |
| 1982 | ナショナル・ブック賞(フィクション) | Rabbit Is Rich | hardcover | National Book Foundation | 受賞 |
| 1989 | ナショナル・メダル・オブ・アーツ | — | — | アメリカ合衆国国家芸術院 | 受賞 |
| 2003 | ナショナル・ヒューマニティーズ・メダル | — | — | アメリカ国立人文研究所 | 受賞 |
| 2004 | PEN/Faulkner賞 | The Early Stories: 1953–1975 | — | PENアメリカ | 受賞 |
| 2006 | Rea短編賞 | — | — | Rea Award | 受賞 |
| 2005 | マン・ブッカー国際賞 | — | — | Man Group(主催) | ノミネート |
受賞・候補エディション
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第46回(1966年) 受賞受賞作: The Bulgarian Poetess
ソフィアへの滞在中に、作家ビーチがブルガリアの詩人女性と出会い、芸術への自意識と欲望、異文化へのまなざしがぶつかり合う。後に Henry Bech を代表する連作へつながる、ユーモアと自己演出の感覚に満ちた短編。
異国での出会いが、作家の自意識を少しずつ露わにしていく。
206ページ芸術欲望異文化自己意識ユーモア -
第71回(1991年) 受賞受賞作: A Sandstone Farmhouse
古い砂岩造りの農家をめぐる短編で、家族の記憶、土地への愛着、世代交代の気配を静かに描く。失われゆく時間の手触りが、淡い哀感とともに残る。
古い砂岩造りの農家をめぐる短編で、家族の記憶、土地への愛着、世代交代の気配を静かに描く。失われゆく時間の手触りが、淡い哀感とともに残る。
家族記憶土地世代交代
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第1回(1982年) 受賞受賞作: Rabbit Is Rich
ハリー・“ラビット”・アングストロムを主人公とするシリーズの一作。中年の倦怠や家族関係、経済的成功と空虚さを通して、1970年代後期から1980年代初頭のアメリカ社会を反映する物語を描く。
中年の危機家族中産階級アメリカ社会 -
第1回(1991年) 受賞受賞作: Rabbit At Rest
『Rabbit』シリーズの最終章。老年に達した主人公を通じて、個人の終焉、家族関係、アメリカ社会の変化と喪失を描く。時代の変容が個人生活に与える影響を静かに描写する作品。
老年家族アメリカ中産階級時代の変化と喪失
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第2回(1987年) 受賞受賞作: Roger's Version
信仰と科学、情愛と理性の葛藤を描く長編。学者や信者の視点を通じて現代社会における信仰の意味と個人の矛盾を探る作品。
信仰と科学人間関係現代社会 -
第12回(1997年) 受賞受賞作: In the Beauty of the Lilies
20世紀のアメリカを背景に、家族の世代史と宗教的・文化的変容を描く長篇。個人の信仰と社会的事件が響き合い、家族の内面史を通して時代の変遷を浮かび上がらせる。
家族史宗教20世紀アメリカ文化変容 -
第15回(2000年) 受賞受賞作: The Best Short Stories of the Twentieth Century
20世紀を代表する短篇を編んだアンソロジー。選者の視点でジャンルと時代の流れ、短篇の技法と多様性を示す編集構成となっている。文学史的価値を併せ持つ選集。
編集短篇文芸史アンソロジー
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第3回(1987年) 受賞受賞作: 顕著な業績(中産階級の内面を描く長短編)
中産階級アメリカ人の内面と日常を精緻な文体で描写する長編・短編を多数発表。『Rabbit』シリーズに代表される作品群は、個人の欲望や道徳的葛藤、時代精神を鋭く映し出し、現代社会の変容を克明に記録した。
アメリカ中産階級家族・人間関係宗教と道徳短編・長編小説
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第20回(1987年) 受賞
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第1回(1988年) 受賞受賞作: 短編小説における業績
短編を含む長年の創作活動を通じて示された、日常と個人心理への深い観察と洗練された文体による貢献が評価された。中産階級の生活やアイデンティティを繊細に描く短編群が受賞対象となっている。
アメリカ現代文学中産階級の心理日常の描写個人とアイデンティティ
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第56回(1998年) 特別賞受賞作: アメリカ文学への顕著な貢献(Medal for Distinguished Contribution to American Letters)
1998年の全米図書賞の生涯功労メダルは、ジョン・アップダイクの米文学への顕著な貢献に対して授与されたもので、単一の受賞作を特定する対象ではない。
個別作品ではなく、作家としての総体的な業績が評価された。
文学賞業績作家
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第24回(2004年) 受賞受賞作: The Early Stories: 1953-1975
『The Early Stories: 1953-1975』はジョン・アップダイクの初期短編を集めた選集で、郊外生活や性、宗教、成長の痛みを鋭く観察した作品群を通じて、作家の主題と文体の発展を追える構成になっている。
郊外生活性と関係宗教成長
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第17回(2007年) 受賞受賞作: Rabbit, Run
元アスリートのラビットが家庭や職業に息苦しさを覚え、自由を求めて奔走する姿を描く。郊外中産階級の欲望と不安、自由への渇望が鋭く描写され、時代の空気を象徴する作品。
中年の危機郊外文化自由と責任
作品
代表作
Rabbit, Run(ラビット・ラン)
1960年 文学的リアリズム(小説) 243ページ若い中年男性ハリー・“ラビット”・アングストロムの逃避と挫折を描く作品。アメリカ郊外の中産階級生活と道徳的葛藤を扱う。
- ラビット・ラン(日本語訳)
Rabbit Redux(ラビット・リダックス)
1971年 小説 322ページ1960年代の社会変動を背景に、ラビットの中年期の危機と周囲との軋轢を描く。
Rabbit Is Rich(ラビット・イズ・リッチ)
1981年 小説 402ページラビットの中年後期、成功と欲望、家庭の緊張と宗教的な問いを描く長編。1982年ピューリッツァー賞受賞作。
Rabbit at Rest(ラビット・アット・レスト)
1990年 小説 517ページラビット・シリーズの完結にして晩年の物語。死や信仰、家族関係を扱い、1991年ピューリッツァー賞受賞。
The Centaur(ザ・セントー)
1963年 歴史的寓意を含む小説 256ページ古典的な神話とアメリカの小さな町の現実を結びつけ、父子関係と人間の苦悩を描いた作品。ナショナル・ブック賞受賞作。
The Witches of Eastwick(イーストウィックの魔女たち)
1984年 風刺的ファンタジー小説 370ページロードアイランドの町に住む三人の女性と超自然的な出来事を描くユーモラスで皮肉な作品。映画化もされた。
- [映画] イーストウィックの魔女たち(映画) / George Miller (1987)
全著作
- Rabbit, Run(1960)
- The Centaur(1963)
- Of the Farm(1965)
- Couples(1968)
- Rabbit Redux(1971)
- Rabbit Is Rich(1981)
- Rabbit at Rest(1990)
- The Witches of Eastwick(1984)
- The Early Stories: 1953–1975(2003)
- Collected Poems: 1953–1993(1993)
翻案
- The Witches of Eastwick(映画化)
- Too Far to Go(テレビ映画、Maples短編から)
作品の翻訳
- ラビット・ラン(日本語訳)
作風・主題
- 文体
- 豊かな語彙と精緻な描写細部を重視するリアリズム自由間接話法と巧みな視点移動
- 頻出モチーフ
- 宗教と信仰性と不倫アメリカ郊外の中産階級死と老い
健康
-
肺がん2008–2009闘病の末、ホスピスで2009年に死去
評価・遺産
アメリカ中産階級の生活を描いた代表的作家。ピューリッツァー賞など主要な文学賞を複数受賞し、ハーバードのホートン図書館に所蔵されるアーカイブや John Updike Society により研究と読書活動が継続されている。
記念館・博物館
- ジョン・アップダイク幼年期の家(記念地) シャリングトン、ペンシルベニア州
関連学会
- John Updike Society
資料所蔵先
- ハーバード大学ホートン図書館(John Updike Archive)
大衆文化への影響
- 『タイム』誌の表紙掲載(1968年、1982年)
- 『ザ・シンプソンズ』に本人役でカメオ出演(2000年)
- 映画『8 Mile』の主人公のニックネーム "Rabbit" はラビット像と関連づけられることがある
- ドラマ『Julia』に本人役で登場する描写(2022–2023)
引用
-
平凡なものに美しい価値を与えることを目指している。
出典: 『The Early Stories』序文ほか (2004年) -
とにかく、これはこの世でこれまでで最も幸福なくそったれの国だ。
出典: Rabbit at Rest(小説中の台詞) (1990年)
豆知識
- ピューリッツァー賞をフィクション部門で二度受賞した数少ない作家の一人。
- 『The New Yorker』に1954年以降多数の短編や批評を発表した。
- 『The Witches of Eastwick』は映画化された(1987年)。
- ハーバード大学に原稿・書簡が所蔵されている(John Updike Archive)。