世界・海外・国外の文学賞

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ジュリア・ラヴェル

ジュリア・ラヴェル

Julia Lovell

プロフィール

性別
女性
生誕
カールライル(イングランド)
国籍
イギリス
言語
英語, 中国語
居住地歴
カールライル(出生) → ロンドン(在住・職場:バークベック) → 南京(Hopkins–Nanjing Center 在籍)

経歴

職業
学者, 歴史家, 作家, 翻訳者, 大学教授
活動期間
2000年〜
所属
バークベック(ロンドン大学)歴史・古典・考古学科, Fellow of the British Academy(英国アカデミー会員)
所属団体
英国アカデミー(FBA)
影響を受けた人物
鄭・チャン(Jung Chang)への影響(『ワイルド・スワンズ』が中国研究を志すきっかけ), 中国近現代史・文学研究者(一般的な学術的影響)

学歴

エマニュエル・カレッジ(ケンブリッジ大学)
国: イギリス
学部・大学院で中国研究を修めた
Hopkins–Nanjing Center
国: 中国
国際的な中英研究プログラムに参加

受賞歴

フィリップ・レヴァーホルム賞
2010
部門: Medieval, Early Modern, and Modern History
主催: Leverhulme Trust
結果: winner
カンディル歴史賞(ロングリスト)
2012
対象作品: 『アヘン戦争――薬物、夢、そして中国形成の物語』
主催: マギル大学(Cundill Prize)
結果: longlist
ジャン・ミシャルスキ賞
2012
対象作品: 『アヘン戦争――薬物、夢、そして中国形成の物語』
主催: Jan Michalski財団
結果: winner
オーウェル賞(ショートリスト)
2012
対象作品: 『アヘン戦争――薬物、夢、そして中国形成の物語』
主催: The Orwell Foundation
結果: shortlist
ベイリー・ギフォード賞(ショートリスト)
2019
対象作品: 『毛沢東主義――グローバル・ヒストリー』
主催: Baillie Gifford Prize
結果: shortlisted
カンディル歴史賞
2019
対象作品: 『毛沢東主義――グローバル・ヒストリー』
主催: マギル大学(Cundill Prize)
結果: winner
英国アカデミーフェロー選出
2019
主催: The British Academy
結果: elected
オーウェル賞(ロングリスト)
2020
対象作品: 『毛沢東主義――グローバル・ヒストリー』
主催: The Orwell Foundation
結果: longlist

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Opium War: Drugs, Dreams and the Making of China

    アヘン戦争を軸に、薬物貿易と帝国主義が19世紀の中国にもたらした変化を多角的に描くノンフィクション。外交文書や現地資料を丹念に読み解き、英国と中国双方の視点から戦争の原因と影響を明快に提示し、中国近代化の契機とその代償を浮き彫りにする。

    アヘン戦争帝国主義中国近代史国際関係植民地化
  1. 受賞作: Maoism: A Global History

    毛沢東主義が中国国内にとどまらずアジア、アフリカ、ラテンアメリカなど世界各地でどのように受容・変容したかを追う国際史。イデオロギーの移植と地域別の実践の差異を明らかにする。

    毛沢東主義世界史革命思想比較政治

作品

代表作

『文化資本の政治――中国のノーベル文学賞への探求』

2006年 文化史 / 文学研究

中国の文学と国際的評価の関係を考察し、ノーベル文学賞を巡る文化的・政治的ダイナミクスを分析する研究書。

文化資本文学と国家

『長城――紀元前1000年からAD2000までの中国と世界』

2006年 歴史 / 一般書

長城の歴史的・象徴的役割を通して、中国と世界の関係を長期的視点で描き出す一般向け歴史書。

国境象徴とナショナリズム

『アヘン戦争――薬物、夢、そして中国形成の物語』

2011年 歴史 / ノンフィクション

アヘン戦争の経緯とその後の中国社会・政治への影響を、英中両方の史料を用いて描いた通史的な研究。中国における記憶と国民形成への役割も論じる。

帝国主義記憶とナショナリズム英中関係

『毛沢東主義――グローバル・ヒストリー』

2019年 歴史 / 政治思想

毛沢東主義が中国国内外でどのように受容され、変容し、輸出されたかを国際的視点で整理した歴史。支配的な解釈と運動の多様性を扱う。

思想の伝播革命運動冷戦とポスト冷戦期の影響

全著作

  • 『文化資本の政治――中国のノーベル文学賞への探求』
  • 『長城――紀元前1000年からAD2000までの中国と世界』
  • 『アヘン戦争――薬物、夢、そして中国形成の物語』
  • 『毛沢東主義――グローバル・ヒストリー』

作家による翻訳

  • 魯迅作品(『阿Q正伝』ほか)翻訳集
  • 『孫悟空(西遊記)』一部選訳(Monkey King: Journey to the West)
  • 韓少功『馬橋詞典』翻訳(A Dictionary of Maqiao)
  • 朱文、閻連科、張愛玲などの短編・長編の英訳

作風・主題

文体
学術的だが一般読者向けに平易に書くスタイル史料に基づくナラティブな歴史記述
頻出モチーフ
中国のナショナル・アイデンティティと記憶文化と権力の関係翻訳を通じた文化交流

評価・遺産

現代中国史と文学の研究・普及に貢献し、英語圏における中国研究の重要な橋渡し役を果たした。翻訳業績も高く評価され、学術賞・文学賞の受賞歴を通じて幅広い評価を得ている。

関連学会

  • 英国アカデミー

引用

  • ラヴェルの魯迅翻訳は「ペンギン・クラシックス史上最も重要と考えられるもののひとつ」と言えるかもしれない。
    出典: Time 誌 (2009年)

豆知識

  • 2012年に『アヘン戦争』でジャン・ミシャルスキ賞を受賞(ノンフィクションとして初の受賞例)。
  • 朱文の短編集『I Love Dollars and Other Stories of China』の英訳で2008年キリヤマ賞のファイナリストに。
  • ロバート・マクファーレン(作家)と結婚している。