世界・海外・国外の文学賞

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ジュリー・オツカ

ジュリー・オツカ

Jurī Otsuka

プロフィール

性別
女性
生誕
1962-05-15 (パロアルト、カリフォルニア州)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
パロアルト(出身) → パロスヴェルデス(幼少期〜少年期) → ニューヨーク市(現住所)

経歴

職業
小説家, 作家
活動期間
2002年〜
影響を受けた人物
家族の戦時体験(日系アメリカ人の収容), 絵画・視覚芸術の背景

学歴

イェール大学
美術
学位: Bachelor of Arts
期間: 1980–1984
卒業年: 1984
国: アメリカ合衆国
学士(美術)
コロンビア大学
創作(MFAプログラム)
学位: Master of Fine Arts
期間: 1997–1999
卒業年: 1999
国: アメリカ合衆国
MFA取得

受賞歴

Asian American Literary Award(アジア系アメリカ文学賞)
2003
対象作品: 『When the Emperor Was Divine(皇帝が神であったとき)』
主催: Asian American Literary Awards
結果: Won
Alex Award(アレックス賞)
2003
対象作品: 『When the Emperor Was Divine』
主催: アメリカ図書館協会(ALA)
結果: Won
グッゲンハイム・フェローシップ
2004
主催: ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団
結果: Won
Langum Prize(ランガム賞、歴史小説部門)
2011
対象作品: 『The Buddha in the Attic(屋根裏の仏)』
部門: Historical Fiction
主催: Langum Charitable Trust
結果: Won
Los Angeles Times Book Prize(ロサンゼルス・タイムズ書籍賞)
2011
対象作品: 『The Buddha in the Attic』
部門: Fiction
主催: ロサンゼルス・タイムズ
結果: Finalist
National Book Award(全米図書賞)
2011
対象作品: 『The Buddha in the Attic』
部門: Fiction
主催: National Book Foundation
結果: Finalist
American Academy of Arts and Letters 文学賞(Arts and Letters Awards)
2012
部門: Literature
主催: アメリカ芸術文学アカデミー
結果: Won
PEN/Faulkner Award for Fiction(ペン/フォークナー賞)
2012
対象作品: 『The Buddha in the Attic』
主催: PEN/Faulkner Foundation
結果: Won
Prix Femina Étranger(フランス・フェミナ賞外国小説部門)
2012
対象作品: 『The Buddha in the Attic』
主催: Prix Femina
結果: Won
Albatros Literaturpreis(アルバトロス文学賞)
2014
主催: Albatros
結果: Won
Phoenix Award(フェニックス賞)
2022
対象作品: 『When the Emperor Was Divine』
主催: Children's Literature Association
結果: Won
Andrew Carnegie Medal for Excellence(アンドリュー・カーネギー賞)
2023
対象作品: 『The Swimmers(ザ・スイマーズ)』
部門: Fiction
主催: Reference & User Services Association (RUSA)
結果: Won

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: When the Emperor was Divine

    第二次世界大戦中の日系アメリカ人の強制収容を一家の視点で静かに描く長編。喪失やアイデンティティの断絶、記憶の痛みを抑制された筆致で描写する作品。

    強制収容日系アメリカ人記憶家族
  1. 受賞作: The Buddha in the Attic

    20世紀初頭にアメリカに渡った日本人女性たちの集団的経験を、一人称複数形の語りで描いた長編。差別や家庭の崩壊、言葉と記憶の消失を淡く詩的に描写し、移民史の影を追う作品。

    移民女性史記憶文化的断絶アイデンティティ
  1. 受賞作: The Swimmers

    いつものプールに通う人々の静かな日常が、ひびの入った水面をきっかけに崩れていく。記憶が薄れていく母と娘の関係を中心に、喪失とケアの痛みを描く小説。

    プールのひび割れが、家族の記憶のひび割れへとつながっていく。

    176ページ
    小説記憶母と娘喪失

作品

代表作

『When the Emperor Was Divine(皇帝が神であったとき)』

2002年 歴史小説

第2次世界大戦中の日系アメリカ人の強制収容を背景に、匿名の家族の視点から記憶、喪失、帰還を描く短編的連作小説。

収容アイデンティティ記憶家族

『The Buddha in the Attic(屋根裏の仏)』

2011年 歴史小説

1920年代の写真花嫁たちの移住と結婚生活、差別や困難を集団的な「私たち」の語りで描く作品。

移民女性の経験集団の語り同化

『The Swimmers(ザ・スイマーズ)』

2022年 現代小説 / 歴史的要素を含むフィクション

3人の見知らぬ女性が日課としてプールで泳ぐことで生活を保っているが、コミュニティ・プールの亀裂によってその均衡が崩れる。作者の母の前頭側頭型認知症の経験に触発された作品。

介護喪失共同体記憶

全著作

  • 『When the Emperor Was Divine』 (2002)
  • 『The Buddha in the Attic』 (2011)
  • 『The Swimmers』 (2022)

作風・主題

文体
簡潔で抑制された文体集団的な「私たち」の語りを用いることがある視覚的なイメージを多用する(画家としての背景の影響)
頻出モチーフ
記憶と沈黙移動と同化家族の歴史喪失と回復

評価・遺産

ジュリー・オツカは日系アメリカ人の体験を主題に、記憶、アイデンティティ、トラウマと回復の問題を掘り下げる作品群で高い評価を受けている。複数の国際的な文学賞を受賞し、学術的論考や教育教材でも重要視される作家である。

関連学会

  • アメリカ芸術文学アカデミー(受賞組織)

引用

  • 「私が書くものはすべてある意味で母についてのように見える――これは『The Swimmers』に特に当てはまる。書くまいとするときでさえ、彼女は作品の中に、せめて幽かな輪郭として現れる。」
    出典: インタビュー(引用、2022) (2022年)

豆知識

  • 1962年パロアルト生まれ。
  • 画家としての経歴を持ち、視覚的な描写が特徴的。
  • 家族の第二次世界大戦中の収容体験が作品の重要な題材になっている。
  • 母は前頭側頭型認知症で、母の病が『The Swimmers』に影響を与えた。