世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ロイス・レンスキ

ロイス・レンスキ

Roisu Rensuki

プロフィール

性別
女性
生誕
1893-10-14 (スプリングフィールド(オハイオ州))
死没
1974-09-11 (ターポン・スプリングス(フロリダ州)) 80歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
ルター派(プロテスタント)
居住地歴
アンナ(オハイオ州) → ウエストチェスター郡(ニューヨーク州) → ハーウィントン(コネチカット州)「グリーンエーカーズ」 → ターポン・スプリングス(フロリダ州)

経歴

職業
作家, イラストレーター, 児童文学作家
活動期間
1920年〜1974年
影響を受けた人物
ヘレン・ディーン・フィッシュ(編集者), リチャード・C.H.・レンスキ(父、牧師)

学歴

オハイオ州立大学
教育学部 / 美術(副専攻:ドローイング・レタリング)
学位: B.S. in Education
期間: 1911–1915
卒業年: 1915
国: アメリカ合衆国
教育学士、教員免許取得
アート・スチューデンツ・リーグ(ニューヨーク)
イラストレーションなど
期間: 1915–1920
国: アメリカ合衆国
奨学金で在籍、プロのイラストレーターとしての基礎を形成
スクール・オブ・インダストリアル・アート(ニューヨーク)
イラストレーション
期間: 1918–1920
国: アメリカ合衆国
イラストレーションの専門課程を履修
ウェストミンスター美術学校(ロンドン)
美術
期間: 1920–1921
卒業年: 1921
国: イギリス
渡英して児童書出版の中心地で学ぶ

受賞歴

ニューベリー賞
1946
対象作品: ストロベリー・ガール
主催: アメリカ図書館協会(子ども図書サービス部門)
結果: 受賞
ニューベリー・オナー
1936
対象作品: フィービー・フェアチャイルド(Phebe Fairchild: Her Book)
主催: アメリカ図書館協会(子ども図書サービス部門)
結果: オナー(受賞)
ニューベリー・オナー
1941
対象作品: インディアン・キャプティブ(Indian Captive: The Story of Mary Jemison)
主催: アメリカ図書館協会(子ども図書サービス部門)
結果: オナー(受賞)
Children's Book Award(Red House Children's Book Award)
1947
対象作品: ジュディの旅(Judy's Journey)
主催: Red House Children's Book Award(英国)
結果: 受賞
レジーナ・メダル
1967
主催: カトリック図書館協会
結果: 受賞
名誉博士号(複数)
1959
主催: ワートバーグ・カレッジ、UNC-グリーンズボロ、キャピタル大学 等
結果: 授与

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Phoebe Fairchild: Her Book

    1830年代のコネチカットを舞台に、10歳のフィービーが父母の留守をきっかけに新しい暮らしへ踏み出し、家族や信仰、日々の仕事のなかで自分の居場所を見つけていく児童文学。

    1830年代のコネチカットで、少女が家庭と自立のあいだを学んでいく。

    316ページ
    歴史児童文学家族成長コネチカットピューリタン文化
  2. 受賞作: Indian Captive: The Story of Mary Jemison

    実在のメアリー・ジェミソンの体験をもとにした歴史小説。シャウニー族に捕らえられた少女が、セネカ社会のなかで生き方を選び取っていく過程を描く。

    捕らわれた少女が、やがて自分の居場所を選び取るまで。

    298ページ
    歴史文化交流成長アイデンティティ
  3. 受賞作: Strawberry Girl

    フロリダの農村に移り住んだ少女バーディーと家族の暮らしを描く児童文学。収穫や天候、近隣との関係を通して、労働と共同体の手触りが生き生きと伝わる。

    いちご畑の先にある、家族と土地の物語。

    208ページ
    児童文学家族農村生活成長

作品

代表作

ストロベリー・ガール

1945年 児童小説/地域文学

主人公の家族がフロリダのイチゴ収穫期に移住し、地域文化や家族生活、近隣との葛藤を描く物語。対立する近隣住民との衝突を含むが、地域社会の暮らしと寛容を重視している。

地域文化家族貧困寛容と共感

フィービー・フェアチャイルド(Phebe Fairchild: Her Book)

1936年 児童歴史小説

1830年代のニューイングランドを舞台に、厳格な親族宅で過ごす少女の視点から当時の生活を描く歴史小説。

歴史再現子どもの視点家庭と文化の摩擦

インディアン・キャプティブ(Indian Captive: The Story of Mary Jemison)

1941年 児童歴史小説

メアリー・ジェミソンの物語を基にした歴史小説。文化の違いと同化、アイデンティティの問題を扱う。

文化摩擦アイデンティティ歴史

ベイオ・スゼット(Bayou Suzette)

1943年 児童小説/地域文学

ルイジアナのバイユー地域を舞台に、ケイジャン(バイユー・フレンチ)の少女の生活と文化を描く作品。

地域文化アイデンティティ家族

ジュディの旅(Judy's Journey)

1947年 児童小説/地域文学

移民労働(季節労働)に関わる現代的テーマを取り上げた作品。移動労働とその影響を子どもの視点で描く。

季節労働貧困社会認識

全著作

  • Skipping Village(1927)
  • Jack Horner's Pie: A Book of Nursery Rhymes(1927)
  • A Little Girl of 1900(1928)
  • The Little Family(1932)
  • Mr. Small シリーズ(1934–1962)
  • Phebe Fairchild: Her Book(1936)
  • Indian Captive: The Story of Mary Jemison(1941)
  • Bayou Suzette(1943)
  • Strawberry Girl(1945)
  • Judy's Journey(1947)
  • Debbie and Her Pets(1971)
  • Journey into Childhood(自伝、1972)

作風・主題

文体
ドキュメンタリー的リアリズム地域主義方言を用いた対話
頻出モチーフ
子どもとその環境家族生活移動・労働異文化理解と共感

健康

  • 不明の長期的な病気(1950年代)
    1950年代前半
    長期療養のため執筆活動が一時中断したが、詩や歌詞の執筆は継続した。地域シリーズの執筆はその後も続けた。

評価・遺産

ロイス・レンスキはアメリカ児童文学において地域文化と子どもの視点を重視した作品群で知られる。『ストロベリー・ガール』でニューベリー賞を受賞し、地域シリーズは多様なアメリカの子どもたちを紹介する試みとして評価される。1967年に設立したLois Lenski Covey Foundationは経済的に恵まれない子どもを支援する図書助成を行う。

関連学会

  • オハイオアナ協会(関連)

資料所蔵先

  • University of North Carolina, Greensboro(Lois Lenski Papers)
  • Bancroft Library, カリフォルニア大学バークレー校(Lois Lenski Papers)
  • University of Southern Mississippi(Lois Lenski Papers)
  • Florida State University(Lois Lenski Papers)
  • Syracuse University(Lois Lenski Collection)
  • University of Minnesota(Lois Lenski Papers)
  • Illinois State University(Lois Lenski: Unique Collections)

大衆文化への影響

  • 『ストロベリー・ガール』はニューベリー賞受賞作として児童文学教育で広く参照される

引用

  • すべての本を通して同じテーマ、概念、価値が何度も現れる。子どもとその町、または子どもとその環境というテーマは私の作品の根幹である。
    出典: 『The Life I Live』序文(1964)および自身の随筆 (1964年)

豆知識

  • 生涯でおよそ98冊の本を出版した(死後刊行を含む)。
  • 初期にWatty Piperの『The Little Engine That Could』初版の挿絵を担当した。
  • 1967年にLois Lenski Covey Foundationを設立し、子ども向け図書の助成を行っている。