世界・海外・国外の文学賞

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ルチア・バーリン

ルチア・バーリン

Lucia Berlin

プロフィール

性別
女性
生誕
1936-11-12 (アラスカ州ジュノー)
死没
2004-11-12 (カリフォルニア州マリナ・デル・レイ) 68歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
チリ(幼少期の多くを過ごす) → ニューメキシコ州 → メキシコ → ニューヨーク市 → 北カリフォルニアおよび南カリフォルニア → コロラド州(ボルダーなど)

経歴

職業
短編作家, 教職(非常勤・招聘講師)
活動期間
1960年〜2004年
所属
ナロパ大学(Jack Kerouac School of Disembodied Poetics), コロラド大学ボルダー校(University of Colorado, Boulder)
影響を受けた人物
エド・ドーン, レイモンド・カーヴァー(比較対象), リチャード・イェーツ(比較対象)
ノミネート
『A Manual for Cleaning Women: Selected Stories』が2015年のKirkus賞(最終候補)に選出

受賞歴

ジャック・ロンドン短編賞
1985
対象作品: My Jockey(短編)
結果: winner
アメリカン・ブック・アワード
1991
対象作品: Homesick
主催: Before Columbus Foundation
結果: winner
ナショナル・エンドウメント・フォー・ザ・アーツ(フェローシップ)
主催: ナショナル・エンドウメント・フォー・ザ・アーツ
結果: recipient

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Homesick: New and Selected Stories

    1960年から1990年までの代表作を集めた初の主要短編集で、都市の暮らし、労働、依存、喪失が断片的で生々しい筆致で描かれる。

    断片のような日常が、そのまま物語の強度になる。

    280ページ
    短編集都市生活喪失女性の経験

作品

代表作

清掃婦のためのマニュアル(A Manual for Cleaning Women)

1977年 短編集/短編

日常的な労働や家族、病気、依存症などを扱った短編を集めた作品集。多くは都市や労働現場、医療現場を舞台にした短く濃密な物語で、ユーモアと同情を伴う観察が特色。

労働家族病気日常の瞬間

ホームシック(Homesick: New & Selected Stories)

1990年 短編集

バーリンの主要短篇を集めた選集と新作を含む巻。彼女の代表作が多数収録されており、職業や家庭、移動する生活を精緻に描く。

移動性労働者の日常家族の複雑さ

So Long: Stories, 1987-1992

1993年 短編集

1987年から1992年の作品を集めた短編集。生活の辺縁にいる人々への深い共感と観察が中心。

周縁化回復と喪失

Where I Live Now: Stories, 1993-1998

1999年 短編集

1993年から1998年に書かれた短編を収めた一巻。個人的で切実な瞬間の描写が際立つ。

日常の断片個人史

Phantom Pain: Sixteen Stories

1984年 短編集

初期の短編を集めた作品集。痛みや喪失、記憶の断片が織り込まれている。

痛み記憶

全著作

  • A Manual for Cleaning Ladies(清掃婦のためのマニュアル)
  • Angels Laundromat(エンジェルズ・ランドロマット)
  • Legacy(レガシー)
  • Phantom Pain(ファントム・ペイン)
  • Safe & Sound(セーフ・アンド・サウンド)
  • Homesick(ホームシック)
  • So Long(ソー・ロング)
  • Where I Live Now(ホエア・アイ・リブ・ナウ)
  • A Manual for Cleaning Women: Selected Stories(2015、遺稿編集)
  • Evening in Paradise(イヴニング・イン・パラダイス)(2018、遺稿)
  • Welcome Home(ウェルカム・ホーム)(2018、回想録)

作風・主題

文体
会話的で直接的な文体経済的だが詩的な描写ユーモアと同情が混在するナラティブ
頻出モチーフ
労働現場の描写医療と病気移動と居場所の不安家族の複雑な関係

健康

  • 側弯症(背骨の曲がり)
    生涯を通じて(特に晩年に悪化)
    側弯が肺を損ない、1994年以降は酸素ボンベを常備する必要があった。体力低下により退職を余儀なくされた。
  • 肺がん
    晩年
    放射線治療を受け、体力や生活の質に大きな影響を受けた。

評価・遺産

生前はカルト的な支持を得ていたが、多くの商業的成功は得られなかった。2004年没後、2015年に編集された短篇集『A Manual for Cleaning Women』の刊行を機に国際的な評価とベストセラー化を果たし、21世紀の重要な短篇作家の一人として再評価された。

関連学会

  • 該当データなし

資料所蔵先

  • ナロパ大学オーディオ・アーカイブ(授業録音等)
  • Black Sparrow Books 関連アーカイブ

大衆文化への影響

  • 2015年にニューヨーク・タイムズのベストセラー入り(再刊によるブーム)
  • 2024年にニューヨーク・タイムズの「21世紀の100冊」ランキングで選出

引用

  • 彼女は家族、愛、仕事について賢く思いやりのある視点で書く。直接的で明快な文体とユーモアを備え、登場人物をあぶり出す所作と言葉の才がある。
    出典: リディア・デイヴィス(序文) (2015年)
  • 短編の分野で、ルチア・バーリンはアメリカの最良の秘宝の一つである。
    出典: 書評(抜粋) (2015年)

豆知識

  • 生誕日と没日が同じ(11月12日)である。
  • 生涯で76編の短編を発表した。
  • 1994年以降、酸素ボンベを常備して生活した。
  • 2015年の短編集『A Manual for Cleaning Women』によって没後に大ブレイクした。