世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

マージョリー・キナン・ローリングス

マージョリー・キナン・ローリングス

Marjorie Kinnan Rawlings

プロフィール

性別
女性
生誕
1896-08-08 (ワシントンD.C., アメリカ合衆国)
死没
1953-12-14 (セントオーガスティン(フロリダ州), アメリカ合衆国) 57歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
ワシントンD.C. → ルイビル(ケンタッキー州) → ロチェスター(ニューヨーク州) → クロス・クリーク(フロリダ州、ホーソーン付近) → クレセントビーチ / セントオーガスティン周辺(フロリダ州) → ヴァンホーンスヴィル(ニューヨーク州)

経歴

職業
作家, 脚本・短編作家, 教員(非常勤)
活動期間
1928年〜1953年
所属
Courier Journal(記者・寄稿), Rochester Journal-American(記者・寄稿), Scribner's(出版者・担当編集者: Maxwell Perkins), フロリダ大学(創作講座、名義寄贈先)
所属団体
Kappa Alpha Theta(学生時代), Mortar Board(学生名誉団体)
影響を受けた人物
マックスウェル・パーキンズ(編集者), アメリカ南部・フロリダの民間伝承と隣人たち
影響を与えた人物
フロリダ文学の後続作家, ヤングアダルト向け読書層(The Yearling の影響)

学歴

ウィスコンシン大学マディソン校
英語
学位: BA
期間: 1914–1918
卒業年: 1918
国: アメリカ合衆国
在学中に学内の文芸誌で活動、Kappa Alpha Thetaに所属

受賞歴

ピューリッツァー賞(フィクション)
1939
対象作品: The Yearling(邦題:幼き鹿の年)
主催: ピューリッツァー賞委員会
結果: 受賞
ニューベリー・オナー
1956
対象作品: The Secret River(追悼出版)
主催: アメリカ図書館協会
結果: 受賞
フロリダ女性殿堂(Florida Women's Hall of Fame)
1986
主催: フロリダ州委員会
結果: 殿堂入り
フロリダ・フォーク・ヘリテージ賞
1989
主催: フロリダ州歴史局
結果: 受賞
アメリカ郵政公社切手(肖像)
2008
主催: United States Postal Service
結果: 称揚(肖像切手)
Great Floridian(表彰)
2009
主催: フロリダ州歴史局
結果: 表彰

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Gal Young Un

    フロリダの農村社会を舞台にした短編集で、代表作『Gal Young Un』を含む。

    土地と人間関係の手触りが、そのまま物語の強さになる。

    275ページ
    短編集フロリダ農村女性地域描写
  1. フロリダの豊かな自然を背景に、少年ジョディーと子鹿フラッグの友情と別れ、成長していく心を描く。狩りや農作業、家族の暮らしのなかで、少年が生きることの厳しさを学んでいく。

    自然のなかで育った少年が、愛するものを手放す痛みを知る。

    277ページ
    成長自然親子別れアメリカ南部
  1. 受賞作: The Yearling

    フロリダの田舎で暮らす少年ジョディが子ジカ(yearling)を育てることで経験する成長と喪失の物語。自然との共生、家族愛、貧しさや成熟の痛みが繊細かつ力強く描かれる。

    成長小説(Bildungsroman)家族愛自然と人間の関係喪失と成熟

作品

代表作

The Yearling(幼き鹿の年)

1938年 小説(農村文学・発達小説)

フロリダの田舎を舞台にした少年と孤児の雌鹿との絆と成長を描く物語。家族関係や自然との共生、喪失と成熟が主題。

成長家族自然との共生喪失
映像化・舞台化
  • [映画] The Yearling(映画) / Clarence Brown (1946)

Cross Creek(クロス・クリーク)

1942年 回想録・エッセイ

フロリダ・クロス・クリークでの隣人たちとの生活、土地への愛着、日常の描写を基にした回想録。

土地への愛着地域社会自然描写
映像化・舞台化
  • [映画] クロス・クリーク(映画) / Martin Ritt (1983)

South Moon Under(サウス・ムーン・アンダー)

1933年 小説(南部/田園)

フロリダのビッグ・スクラブ地域を舞台に、密造酒造りなどで生計を立てる若者の苦闘を描いた作品。

貧困生存地域社会

The Sojourner(ソジャーナー)

1953年 小説

北部を舞台にした家族小説。複雑な家族関係と疎外感が扱われる晩年の作品。

家族関係疎外

全著作

  • Blood of My Blood(1928)
  • South Moon Under(1933)
  • Golden Apples(1935)
  • The Yearling(1938)
  • When the Whippoorwill(1940)
  • Cross Creek(1942)
  • Cross Creek Cookery(1942)
  • Mountain Prelude(1947、短編/のちに映画化)
  • Jacob's Ladder(1950)
  • The Sojourner(1953)
  • The Secret River(1955、追悼出版)

翻案

  • The Yearling(1946年映画、監督:クラレンス・ブラウン)
  • Cross Creek(1983年映画、監督:マーティン・リット)
  • Mountain Prelude → The Sun Comes Up(1950年映画化)

作風・主題

文体
詳細で感覚的な自然描写人物の内面描写に重点を置く現実主義的文体
頻出モチーフ
自然と土地家族・親子関係成長と喪失

健康

  • アルコール依存症
    1930年代〜1953年
    健康悪化を招き、創作活動にも影響。最終的に脳出血の一因となったとされる。
  • うつ状態(断続的)
    生涯を通じて断続的
    作家としての生産性の波や作品の出来不出来に影響を与えた。

評価・遺産

ローリングスはフロリダの土地と人々を世界に広めた作家として高く評価される。『The Yearling』でピューリッツァー賞を受賞し、土地を大学に寄贈、ホームを州立史跡として保存されるなど文化的遺産を残した。映画化や追悼出版で没後も影響が続く。

記念館・博物館

  • マージョリー・キナン・ローリングス史跡州立公園 クロス・クリーク(ホーソーン近郊)、フロリダ州
  • Rawlings Hall(フロリダ大学、館名としての記念) ゲインズヴィル、フロリダ州 1958年開館

関連学会

  • フロリダ女性殿堂
  • フロリダ州歴史局関連のプログラム

資料所蔵先

  • フロリダ大学スペシャルコレクション(Marjorie Kinnan Rawlings Papers)
  • サウスカロライナ大学(Robert Middendorf & Rodger Tarr コレクション)

大衆文化への影響

  • The Yearling や Cross Creek の映画化により映画・図書両分野で継続的に引用される。

引用

  • 私は地域主義を支持するわけではない。地域小説をただの風変わりさ以上の大きな意味がないなら書かないでほしい。
    出典: インタビュー/エッセイ(発言年不詳)

豆知識

  • 『The Yearling』は1939年にピューリッツァー賞(フィクション)を受賞した。
  • 晩年の著作『The Secret River』(追悼出版)は1956年にニューベリー・オナーを受賞した。
  • 自宅と農場はフロリダ州に寄贈され、Marjorie Kinnan Rawlings Historic State Parkとして保存されている。
  • クロス・クリーク裁判(プライバシー侵害訴訟)で一時的に敗訴したが、その後判決が修正され最終的に象徴的な1ドルの損害賠償が命じられた。