世界・海外・国外の文学賞

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マーティン・ガーディナー・バーナル

マーティン・ガーディナー・バーナル

Martin Gardiner Bernal

プロフィール

性別
男性
生誕
1937-03-10 (イングランド・ロンドン ハムステッド)
死没
2013-06-09 (アメリカ合衆国 ニューヨーク州 イサカ) 76歳
国籍
イギリス
言語
英語
居住地歴
ロンドン(ハムステッド) → イサカ(ニューヨーク州)、アメリカ合衆国 → コーネル大学(ニューヨーク州)在住・勤務

経歴

職業
政治史研究者, 古典学者, 大学教授, 歴史学者
活動期間
1961年〜2013年
所属
コーネル大学(政府学・近東学部), キングス・カレッジ(ケンブリッジ)フェロー
影響を受けた人物
J. D. バーナル(父), サイラス・ゴードン, マイケル・アストゥール

学歴

ダーティントン・ホール・スクール
国: イギリス
中等教育(出典:経歴)
キングス・カレッジ(ケンブリッジ)
オリエンタル・スタディーズ(Tripos) / 中国語・中国史
学位: BA (First-class honours); PhD
期間: 1950s–1965
卒業年: 1965
国: イギリス
学部で第一等級の成績を取得、1965年に博士号(論文:Chinese Socialism to 1913)を取得
北京大学
国: 中華人民共和国
在学・研究滞在(留学の記録)
カリフォルニア大学バークレー校
国: アメリカ合衆国
大学院研究支援(Harkness Commonwealth Fellowship)での滞在
ハーバード大学
国: アメリカ合衆国
大学院研究滞在(Harkness 奨学金期間)

受賞歴

アメリカン・ブック賞
1990
対象作品: ブラック・アテナ
主催: Before Columbus Foundation
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Black Athena: The Afroasiatic Roots of Classical Civilization

    古典文明の起源をめぐる議論に挑んだ学術書で、ギリシア文明の形成に対するアフロアジア的影響を提示する。

    古典学の前提を揺さぶる議論の出発点。

    古典学文明史歴史学アフロアジア研究比較文化

作品

代表作

Chinese Socialism to 1907

1976年 歴史・政治史

近代中国における社会主義思想の展開と歴史的経緯を扱った研究書。

中国近代史社会主義思想

ブラック・アテナ 第1巻:古代ギリシアの創作(1785–1985)

1987年 古代史・比較文化・人文学

古代ギリシア文明の起源に関する従来の学説を批判し、エジプトやシリア・パレスチナなどアフロアジア系文化からの影響を再評価する議論を提示した論争的著作。

古代ギリシア史文化交流言語と起源論争

Cadmean Letters: The Transmission of the Alphabet to the Aegean and Further West Before 1400 B.C.

1990年 考古学・言語史

アルファベットの伝播とエーゲ海地域への導入過程を考古学的・言語学的観点から検討した研究。

文字の起源文化伝播

ブラック・アテナ 第2巻:考古学的・文献学的証拠

1991年 古代史・学術研究

第1巻の主張を考古学的・文献学的証拠をもとに補強・展開した続編。

考古学的証拠文献研究

ブラック・アテナ 第3巻:言語学的証拠

2006年 言語学・歴史学

古代ギリシアとセム語系言語の関係を言語学的観点から分析し、第1・第2巻の主張を補強する巻。

言語比較古代史

Geography of a Life

2012年 回想録・自伝

自らの人生と学術的歩みを振り返る回想録。

自伝学問の歩み

全著作

  • Vietnam Signposts (1966)
  • Chinese Socialism to 1907 (1976)
  • Black Athena: Afroasiatic Roots of Classical Civilization, Vol. I (1987)
  • Cadmean Letters (1990)
  • Black Athena, Vol. II (1991)
  • Black Athena, Vol. III (2006)
  • Geography of a Life (2012)

作風・主題

文体
学術的で実証を重視するが、論争的で挑発的な論調比較文化的・横断的アプローチ
頻出モチーフ
文化間交流の再評価言語による起源論の問い直し周縁からの視点

評価・遺産

マーティン・バーナルは『ブラック・アテナ』三部作によって古代ギリシアの起源に関する学際的な議論を呼び起こし、学界と一般の両方で大きな反響と論争を引き起こした。彼の仕事は古典学・比較文化研究の枠組みを問い直し、文化交流や言語接触の視点を強調した点で高く評価される一方、方法論や解釈を巡って厳しい批判も受けた。

資料所蔵先

  • コーネル大学アーカイブ

引用

  • 私の先祖にはユダヤ系の要素が散在しており、それらはナチスのニュルンベルク法の評価者には悪夢を与えただろう。これらの部分を喜ばしく思いつつも、以前はそれらやユダヤ文化についてあまり考えていなかった。この段階で私は自分の『ルーツ』のこの部分にロマン的に興味を抱き、古代ユダヤ史やイスラエル人と周辺民族(特にカナン人やフェニキア人)の関係を調べ始めた。
    出典: Black Athena(序文)およびインタビュー

豆知識

  • 父は著名な物理学者J. D. バーナル(John Desmond Bernal)である。
  • 若い頃に北京大学で学んだ経験がある。
  • 『ブラック・アテナ』は学界で大きな論争を巻き起こした三部作である。
  • コーネル大学で長年教鞭をとり、2001年に名誉教授となった。