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第63回(2016年) 受賞受賞作: The Fifth Season
地質学的破局が常態化した世界で、能力を持つ者たちの抑圧と生存を描く長編。環境破壊と差別の構造を組み合わせ、終末の世界像を鮮烈に描き出す。
破局の世界で、生存と抑圧の構造を描く長編。
512ページ地球科学抑圧と差別環境破局サバイバル -
第64回(2017年) 受賞受賞作: The Obelisk Gate
『The Fifth Season』の続編として、地質的危機と社会の分断の中で登場人物たちの関係性と選択が深まる。権力構造、犠牲、共同体の再編成を掘り下げ、語り手の視点と物語技術で世界観を一層拡張する中編以上のスケールの物語。
『The Fifth Season』の続編として、地質的危機と社会の分断の中で登場人物たちの関係性と選択が深まる。
448ページ地球科学共同体権力と抵抗再生視点の工夫 -
第65回(2018年) 受賞受賞作: The Stone Sky
破壊された地球を舞台にした三部作の完結編。エッスンは世界を救うため月を取り戻そうとし、娘ナッスンは救いようのない世界を終わらせようとする。母と娘の選択が、抑圧の歴史と文明の未来を決定づける。
世界を救う母と世界を滅ぼそうとする娘が、最後の季節の果てで向き合う。
560ページ終末世界母娘抑圧文明の再生地質ファンタジー
N・K・ジェミシン
エヌ・ケー・ジェミシン
N. K. Jemisin
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1972-09-19 (アメリカ合衆国 アイオワ州 アイオワシティ)
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- ニューヨーク市(育ち) → モービル(アラバマ州)(育ち) → マサチューセッツ州(在住期間あり) → ブルックリン/ニューヨーク(在住・執筆活動)
経歴
- 職業
- 小説家, メンタルヘルス・キャリアカウンセラー
- 活動期間
- 2004年〜
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| タルーン大学 | 理学部(心理学) | 心理学 | BS | 1990–1994 | アメリカ合衆国 |
| メリーランド大学カレッジパーク校 | 教育学部 | カウンセリング | MEd | — | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2011 | ローカス賞(新人賞) | The Hundred Thousand Kingdoms | Best First Novel | Locus | Won |
| 2016 | ヒューゴー賞(最優秀長編小説) | The Fifth Season(ザ・フィフス・シーズン) | Best Novel | 世界SF協会(WSFS) | Won |
| 2017 | ヒューゴー賞(最優秀長編小説) | The Obelisk Gate(ジ・オベリスク・ゲート) | Best Novel | 世界SF協会(WSFS) | Won |
| 2018 | ヒューゴー賞(最優秀長編小説) | The Stone Sky(ザ・ストーン・スカイ) | Best Novel | 世界SF協会(WSFS) | Won |
| 2020 | ヒューゴー賞(最優秀中編小説/ノヴェレット) | Emergency Skin(エマージェンシー・スキン) | Best Novelette | 世界SF協会(WSFS) | Won |
| 2022 | ヒューゴー賞(最優秀グラフィック作品) | Far Sector | Best Graphic Story or Comic | 世界SF協会(WSFS) | Won |
| 2020 | マッカーサー賞(フェロー/Genius Grant) | — | — | マッカーサー財団 | Won |
| 2017 | ネビュラ賞(最優秀長編小説) | The Stone Sky(ザ・ストーン・スカイ) | Best Novel | SFWA(アメリカSF作家協会) | Won |
| 2020 | BSFA賞(最優秀長編小説) | The City We Became(ザ・シティ・ウィー・ビーカム) | Best Novel | 英国SF協会(BSFA) | Won |
| 2018 | ローカス賞(最優秀ファンタジー小説) | The Stone Sky(ザ・ストーン・スカイ) | Best Fantasy Novel | Locus | Won |
| 2019 | アレックス賞(Alex Award) | How Long 'til Black Future Month? | — | アメリカ図書館協会(ALA) | Won |
| 2019 | ローカス賞(短編集部門) | How Long 'til Black Future Month? | Best Collection | Locus | Won |
受賞・候補エディション
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第52回(2020年) 受賞受賞作: The City We Became
都市そのものが人格を持ち目覚めるというコンセプトを軸に、ニューヨークを擬人化した都市ファンタジー。市民やコミュニティの絆、人種問題や権力構造を寓話的に描き出す現代的な一作。
都市擬人化人種と社会問題現代ファンタジーコミュニティとアイデンティティ
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受賞作: The City We Became
ニューヨーク市そのものが生きた存在として顕現し、各区が人間の化身(アバター)として覚醒する都市ファンタジー。化身たちが連帯して異形の脅威と戦う物語を通して、種族、移民、地域性といった社会問題を寓話的に問い直す。
ファンタジーニューヨーク都市擬人化アイデンティティ多様性
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第16回(2022年) 候補受賞作: The Fifth Season
崩壊しつつある地球を舞台に、差別と権力、コミュニティの存続を描く壮大な物語。世界の地殻変動と人間ドラマを絡めた過酷な幻想譚。
環境崩壊差別と権力社会構造サスティナビリティ
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第38回(2023年) 受賞受賞作: The Stone Sky
『The Stone Sky』は『壊れた地球』三部作の完結編で、抑圧の歴史と地球規模の破局を背景に、復讐と和解、アイデンティティの変容を描く叙事詩的物語。世界構築と政治的テーマが重層的に絡む。
環境崩壊抑圧と抵抗アイデンティティ世界構築
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第25回(2024年) 優秀賞受賞作: The Fifth Season
地殻変動と環境崩壊が常態化した世界を舞台に、地質を操る“オロジェン”と呼ばれる能力者たちの運命を描く壮大な叙事詩。差別や権力闘争、環境破壊と再生のテーマを壮大なスケールで描出する作品。
ディストピア地質学的ファンタジー社会批評
作品
代表作
The Hundred Thousand Kingdoms(ザ・ハンドレッド・サウザンド・キングダムズ)
2010年 ファンタジー複雑な権力闘争と神々の遺産を巡るファンタジー。主に階級と抑圧、政治的陰謀を描く。
The Fifth Season(ザ・フィフス・シーズン)
2015年 スペキュレイティブ・フィクション/ファンタジー地質学的災害(シーズン)に苦しむ世界で、生存と差別、権力の仕組みを描く。Broken Earth三部作の第一作。
- [映像化権(テレビ/脚本化)] The Broken Earth(三部作)
The Obelisk Gate(ジ・オベリスク・ゲート)
2016年 スペキュレイティブ・フィクション/ファンタジーBroken Earth三部作の第二作。第一作の世界観を拡張し、登場人物の葛藤と世界の仕組みを深掘りする。
The Stone Sky(ザ・ストーン・スカイ)
2017年 スペキュレイティブ・フィクション/ファンタジーBroken Earth三部作の完結編。シリーズ全体のテーマである抑圧、暴力、解放を結実させる。
The City We Became(ザ・シティ・ウィー・ビーカム)
2020年 アーバン・ファンタジー都市そのものが人格を持つという仕掛けで、ニューヨークの多様性と集合的な抵抗を描く。
The World We Make(ザ・ワールド・ウィー・メイク)
2022年 アーバン・ファンタジーThe City We Became の続編。都市と住民の関係、政治的闘争がさらに展開される。
Far Sector(ファー・セクター)
2019年 グラフィックノベル/コミックDCコミックスの限定シリーズ。未来都市と社会制度、差別問題をSF的に描く。
Emergency Skin(エマージェンシー・スキン)
2019年 SF(中編)植民社会と帰還者を巡る短編、中編。社会的階層と倫理を問う作品。
How Long 'til Black Future Month?(短編集)
2018年 短編集/SF・ファンタジー2004年から2017年までの短編と新作を収録した短編集。多様なテーマとスタイルを網羅する。
全著作
- The Hundred Thousand Kingdoms(2010)
- The Broken Kingdoms(2010)
- The Kingdom of Gods(2011)
- The Killing Moon(2012)
- The Shadowed Sun(2012)
- The Fifth Season(2015)
- The Obelisk Gate(2016)
- The Stone Sky(2017)
- How Long 'til Black Future Month?(短編集、2018)
- The City We Became(2020)
- The World We Make(2022)
- Far Sector(コミック、2019)
- Emergency Skin(中編、2019)
翻案
- The Broken Earth(三部作)映像化権(TriStar Picturesにライツ売却、作者が脚本化予定)
作風・主題
- 文体
- 緻密な世界構築社会的・政治的テーマの重視多声的ナラティブ(複数視点)
- 頻出モチーフ
- 抑圧と解放環境・自然災害都市と共同体
評価・遺産
Jemisinは多様性と社会問題をSF/ファンタジーに持ち込み、ヒューゴー賞の歴史を塗り替えた。Broken Earth三部作で史上初めて3年連続でヒューゴー長編賞を受賞した作家であり、現代のジャンル文学に大きな影響を与えている。
豆知識
- Broken Earth三部作で、ヒューゴー賞最優秀長編部門を2016–2018年の3年連続で受賞した史上初の作家。
- 2020年にマッカーサー・フェロー(Genius Grant)を受賞。
- 短編「Emergency Skin」で2020年ヒューゴー賞(ノヴェレット)を受賞、2022年にはコミック『Far Sector』でヒューゴー賞(グラフィック作品)を受賞している。