世界・海外・国外の文学賞

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リチャード・ダウエンハウア

リチャード・ダウエンハウア

Richard Dauenhauer

プロフィール

性別
男性
生誕
1942-04-10 (ニューヨーク州シラキュース)
死没
2014-08-19 (バートレット地域病院(ジュノー、アラスカ)) 72歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語, トリンギット語

経歴

職業
詩人, 言語学者, 翻訳者, 大学教授
活動期間
1963年〜2014年
所属
シーラスカ・ヘリテージ・インスティテュート(Sealaska Heritage Institute), アラスカ大学サウスイースト校, アラスカ・メソジスト大学(後の Alaska Pacific University)
所属団体
PENアメリカンセンター
影響を受けた人物
ノラ・マークス・ダウエンハウア, リディア・T・ブラック
影響を与えた人物
トリンギット語教育者・言語復興運動, アラスカの詩人・研究者たち

学歴

シラキュース大学
ロシア語・スラブ語
学位: B.A.
国: アメリカ合衆国
テキサス大学オースティン校
ドイツ語
学位: M.A.
国: アメリカ合衆国
ウィスコンシン大学マディソン校
比較文学
学位: Ph.D.
卒業年: 1975
国: アメリカ合衆国
博士論文: 『トリンギット口承伝承のテクストと文脈』
フィンランドの大学(交換留学)
期間: 1966–1967
国: フィンランド
1966–1967年にフィンランドで学んだ

受賞歴

アメリカン・ブック・アワード
対象作品: 『トリンギットのアメリカにおけるロシア人:シトカの戦い、1802年と1804年』 (共編)
主催: ビフォア・コロンブス財団
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Haa Tuwunaagu Yis, for Healing Our Spirit: Tlingit Oratory

    Tlingit の口承伝統を記録し、翻訳と注釈を通して読者に開く共同編集書。儀礼の場で語られた言葉を写真や略伝とともに収録し、先住民の文化記憶がどのように受け継がれてきたかを立体的に伝える。

    儀礼の言葉を、翻訳と注釈で次の世代へ手渡す一冊。

    606ページ
    チリンギット口承文学先住民言語の保存儀礼的スピーチ翻訳と注釈北西海岸文化

作品

代表作

Snow in May: An Anthology of Finnish Writing 1945–1972(編)

1978年 文芸アンソロジー(編纂)

フィンランド文学の短編や詩を集めたアンソロジーの編纂に参加した編集作品。

翻訳国際文学紹介
翻訳
  • ドイツ語、ロシア語、フィンランド語、古典ギリシャ語などへの翻訳活動あり

Glacier Bay Concerto

1980年 詩集

アラスカの自然や文化を題材にした詩集。口承伝統や風景の描写が重視される。

自然文化記憶口承伝統

Phenologies

1986年 詩集

季節や生態に関する観察を通じて詩的な断章を綴る作品。

季節生態観察

Anóoshi Lingít Aaní Ká: Russians in Tlingit America(共編)

2008年 歴史・民族誌(共編)

トリンギットの視点からロシア人のアラスカにおける影響と、シトカの戦い(1802年・1804年)を扱った史料編纂・解説書。ノラ・マークス・ダウエンハウア、リディア・T・ブラックと共に編集。

植民地主義歴史再検討口承史料

Benchmarks: New and Selected Poems 1963–2013

2013年 詩集(選集)

1963年から2013年までの詩作を収めた、新作と選集。自身の詩業を総括する位置付けの作品集。

回顧文化と記憶

全著作

  • Snow in May: An Anthology of Finnish Writing 1945–1972(編、1978)
  • Glacier Bay Concerto(1980)
  • Phenologies(1986)
  • Frames of Reference(1987)
  • Beginning Tlingit(ノラ・マークス・ダウエンハウアと共著、1991[1976])
  • Haa Shuká, Our Ancestors(共編、1987)
  • Haa Tuwanáagu Yís, for Healing Our Spirit(共編、1990)
  • Haa Ḵusteeyí, Our Culture(共編、1994)
  • Anóoshi Lingít Aaní Ká: Russians in Tlingit America(共編、2008)
  • Benchmarks: New and Selected Poems 1963–2013(2013)

作家による翻訳

  • ドイツ語への翻訳
  • ロシア語への翻訳
  • フィンランド語への翻訳
  • 古典ギリシャ語への翻訳

作風・主題

文体
口承文学のリズムや語法を詩に取り入れる比較文学的・翻訳的視点を併せ持つ学際的な文体
頻出モチーフ
トリンギットの伝承と歴史アラスカの自然と風景言語と文化の復興

健康

  • 膵臓がん
    2014
    2014年に診断され、同年8月に死去。最終年の活動に深刻な影響を及ぼした。

評価・遺産

トリンギット語の記録化・教育・復興に生涯を捧げた学者詩人。ノラ・マークス・ダウエンハウアとの共同研究により、口承文学の保存と普及、トリンギット語の標準化、教育教材の作成に大きく貢献した。アラスカの文化保存と言語復興運動に対する影響が大きい。

記念館・博物館

  • シーラスカ・ヘリテージ・インスティテュート(アーカイブ) ジュノー、アラスカ(および同地のアーカイブ)

関連学会

  • PENアメリカンセンター

資料所蔵先

  • シーラスカ・ヘリテージ・インスティテュート所蔵:Dauenhauer Literary Estate Collection
  • アラスカ大学アンカレッジ校 特別コレクション(過去所蔵)

大衆文化への影響

  • アラスカの言語復興・教育プログラムで頻繁に参照され、地域文化復興の象徴的存在となっている。

引用

  • トリンギット語の録音、書き起こし、擁護は彼の生涯の仕事であった。
    出典: ロサンゼルス・タイムズ(追悼記事) (2014年)

豆知識

  • 1973年にノラ・マークス・ダウエンハウアと結婚し、トリンギットの名誉会員となった。
  • 1981年から1988年までアラスカ州のポエット・ローレート(州詩人)を務めた。
  • 作品や翻訳はドイツ語、ロシア語、フィンランド語、古典ギリシャ語にも及ぶ。