世界・海外・国外の文学賞

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セルヒオ・ピトル・デメネギ

セルヒオ・ピトル・デメネギ

Sergio Pitol Deméneghi

プロフィール

性別
男性
生誕
1933-03-18 (プエブラ州プエブラ(メキシコ))
死没
2018-04-12 (ハラパ(バラクル州ハラパ/メキシコ、Xalapa)) 85歳
国籍
メキシコ
言語
スペイン語
居住地歴
イネヒオ・デ・ポトレロ(ベラクルス州) → コルドバ(ベラクルス州) → メキシコシティ(学生・職務) → ハラパ(ベラクルス州、晩年)

経歴

職業
作家, 翻訳家, 外交官, 教授
活動期間
1959年〜2018年
所属
メキシコ外務省(外交職), メキシコ自治大学(教授), ベラクルス大学(Universidad Veracruzana、教授), ブリストル大学(客員教授)
影響を受けた人物
フョードル・ドストエフスキー(影響の可能性), ハインリヒ・ヘルツォーク的な作家立場(参考文献的影響), ヴラジーミル・ナボコフ(翻訳・読書を通じた影響), ヴィトルト・ゴンブローヴィッチ

学歴

メキシコ自治大学(UNAM)
法学部 / 文学部(在学)
期間: 1950年代
国: メキシコ
法学と文学を学んだが、正確な卒業年は不明。

受賞歴

サビエル・ビジャウルティア賞(Xavier Villaurrutia)
1981
対象作品: 『ブハラの夜想曲(Nocturno de Bujara)』
主催: メキシコの文学団体
結果: 受賞
プレミオ・エルナルデ(Premio Herralde de Novela)
1984
対象作品: 『愛の行進(El desfile del amor)』
主催: Anagrama(出版社)
結果: 受賞
メキシコ国立芸術賞(National Prize for Arts and Sciences)
1993
部門: 言語学・文学
主催: メキシコ政府
結果: 受賞
フイル賞/フイル(Juan Rulfo)賞
1999
主催: Guadalajara国際書籍見本市(授与機関)
結果: 受賞
セルバンテス賞(Miguel de Cervantes Prize)
2005
主催: スペイン政府/セルバンテス賞委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Nocturno de Bujara

    異国の風景や旅の体験を背景に、人間の記憶と孤独を描く短編集。旅と記憶、翻訳的な視点が交差する独特の物語性が光る作品群。

    記憶異文化短編
  2. 受賞作: Nocturno de Bujara

    異郷の都市を舞台に、旅と記憶、孤独や出会いを繊細に描く短編。異文化との邂逅を通じて語り手の内面が露わになり、記憶の層が交錯する散文が展開される。

    記憶異文化孤独
  1. 受賞作: 生涯の業績

    Sergio Pitol の受賞は、小説、旅行記、翻訳を横断する仕事と、記憶や文学史への深い意識をたたえるもの。

    旅と翻訳を軸に作品世界を広げた作家。

    旅行文学翻訳記憶メタフィクション
  1. 受賞作: 生涯業績(小説・短編・翻訳)

    セルヒオ・ピトルは旅と翻訳の経験を通じて異文化を織り込み、短編や長編、随筆を横断する多彩な作品群を発表した。言語遊戯や知的ユーモア、個人の記憶と文化の交差をテーマに、スペイン語圏文学に重要な貢献を果たした業績が評価された。

    小説短編随筆翻訳記憶

作品

代表作

『フルートの響き(El tañido de una flauta)』

1972年 小説

初期の実験的要素を含む長編。旅行や記憶、語りの混交を特色とする。

記憶語りの多声性
翻訳

『愛の行進(El desfile del amor)』

1984年 小説

メタフィクション的要素を持つ長編。愛と虚構、社会的風景を織り交ぜる。

虚構都市と記憶
翻訳

『ディーヴァのサギを飼いならす(Domar a la divina garza)』

1988年 小説

語り手の回想と幻想が交差する作品。文化的参照と翻訳者としての視点が反映される。

記憶翻訳と文化アイデンティティ
翻訳

『逃走の技法/飛行の技法(El arte de la fuga)』

1996年 エッセイ・回想録

旅行記と回想、文体実験が混ざり合うエッセイ的作品。文学と旅の関係を考察する。

文学論記憶の断片
翻訳

『ブハラの夜想曲(Nocturno de Bujara)』

1981年 短篇集/短編

短編中心の作品集。幻想的・寓意的な物語を含み、作家の短篇技巧が示される。

幻想寓話的要素異国的風景

『メフィストのワルツ(Vals de Mefisto)』

1984年 短篇集

多様な短編を含む作品集。音楽的比喩やファウスト的主題が見られる。

音楽的モチーフファウスト的主題人間の欲望
翻訳

全著作

  • 『Tiempo cercado』 (1959)
  • 『Los climas』 (1966)
  • 『Nocturno de Bujara』 (1981)
  • 『El desfile del amor』 (1984)
  • 『El arte de la fuga』 (1996)

作家による翻訳

  • ジェー·アー·オースティン(Jane Austen)作品の翻訳
  • ウラジーミル・ナボコフ(Vladimir Nabokov)作品の翻訳
  • ジョセフ・コンラッド(Joseph Conrad)作品の翻訳
  • アントン・チェーホフ(Anton Chekhov)作品の翻訳
  • ヴィトルト・ゴンブローヴィッチ(Witold Gombrowicz)作品の翻訳

作品の翻訳

  • 『愛の行進』 → The Love Parade(英訳)
  • 『ディーヴァのサギを飼いならす』 → Taming the Divine Heron(英訳)
  • 『逃走の技法』 → The Art of Flight(英訳)
  • 『旅』 → The Journey(英訳)
  • 『ウィーンの魔術師』 → The Magician of Vienna(英訳)

作風・主題

文体
ポリフォニック(多声的)な語りメタフィクション的手法随想的・断片的なエッセイ風文体豊富な文化的参照
頻出モチーフ
旅と移動記憶と回想翻訳と文学への言及迷宮的構造音楽的比喩

健康

  • 進行性失語症
    晩年(特に2000年代後半から2010年代)
    執筆・会話能力の喪失により活動が制限された。

評価・遺産

セルヒオ・ピトルはメキシコを代表する作家・翻訳家の一人であり、旅と記憶、翻訳者としての視点を折り重ねた独自の文体で高く評価された。2005年にセルバンテス賞を受賞し、スペイン語圏文学への貢献が国際的に認められた。

関連学会

  • アカデミア・メヒカナ・デ・ラ・レングア(関係)

資料所蔵先

  • Sergio Pitol Papers(プリンストン大学所蔵、C1283)
  • Universidad Veracruzana(資料・研究)

大衆文化への影響

  • セルバンテス賞受賞によりスペイン語圏のメディアで広く紹介された。

豆知識

  • 母親は彼が4歳のときに亡くなった。
  • 幼少期にマラリアに罹り、約12歳まで床に伏していた。
  • 1960年にメキシコ外務省に入省し、外交官として多数の都市で文化担当を務めた。
  • 1993年以降はハラパに住み、ベラクルス大学で教鞭を執った。
  • 晩年は進行性失語症に苦しんだ。