世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ティリー・ウォルデン

ティリー・ウォルデン

Tillie Walden

プロフィール

性別
女性
生誕
1996-01-01
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
ニュージャージー州(育った) → オースティン(テキサス州、育った) → バーモント州(在住)

経歴

職業
漫画家, 著者, 教授
活動期間
2014年〜2025年
影響を受けた人物
吉本浩二(影響を受けた日本の漫画家の一般的表現), 手塚治虫, 高橋留美子, スタジオジブリ(視覚表現に大きな影響), アリソン・ベクデル(グラフィックメモワールからの影響), クレイグ・トンプソン, デヴィッド・スモール
ノミネート
2017年『On a Sunbeam』 - アイスナー賞(Best Digital Comic)ノミネート, 2016年『I Love This Part』 - アイスナー賞(Best Single Issue/One-Shot)ノミネート

学歴

センター・フォー・カートゥーン・スタディーズ
国: アメリカ合衆国
在学中に『Spinning』を制作(修士/卒業制作に相当する作品として扱われる)

受賞歴

アイスナー賞
2018
対象作品: Spinning(スピニング)
部門: Best Reality-Based Work
主催: コミック業界団体(Eisner賞)
結果: Winner
アイスナー賞
2020
対象作品: Are You Listening?(アー・ユー・リスニング)
部門: Best Graphic Album—New
主催: コミック業界団体(Eisner賞)
結果: Winner
イグナッツ賞
2016
対象作品: The End of Summer(ジ・エンド・オブ・サマー)
部門: Outstanding Artist
主催: Small Press Expo(イグナッツ賞)
結果: Winner
イグナッツ賞
2016
対象作品: I Love This Part(アイ・ラブ・ディス・パート)
部門: Promising New Talent
主催: Small Press Expo(イグナッツ賞)
結果: Winner
Broken Frontier Award
2016
対象作品: A City Inside(ア・シティ・インサイド)
部門: Best One-Shot
主催: Broken Frontier
結果: Winner
ロサンゼルス・タイムズ ブック賞
2018
対象作品: On a Sunbeam(オン・ア・サンビーム)
主催: ロサンゼルス・タイムズ
結果: Winner
バーモント州カートゥニスト・ローリエイト(州次席漫画家)
2023
部門: 州任命
主催: バーモント州
結果: Appointed (2023–2026)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: On a Sunbeam

    宇宙を旅して壊れた建築物を修復するクルーの現在と、寄宿学校での恋と別れの記憶を交差させるグラフィックノベル。柔らかな色彩と大きな余白のある画面で、友情、恋愛、喪失、再会への願いを描く。

    宇宙の修復作業と初恋の記憶が重なり合う、詩的なSFグラフィックノベル。

    544ページ
    グラフィックノベルSF恋愛友情記憶

作品

代表作

The End of Summer(ジ・エンド・オブ・サマー)

2015年 グラフィックノベル / ファンタジー

不思議な宮殿に住む虚弱な少年ラースの視点で語られるファンタジー的物語。大きな猫ネモとの関係や孤独、成長が描かれる。

成長孤独想像力

I Love This Part(アイ・ラブ・ディス・パート)

2015年 グラフィックノベル / ロマンス

十代の少女二人の恋と葛藤を繊細に描いた作品。若さと自己発見、初恋の不安が中心テーマ。

LGBTQ初恋思春期

A City Inside(ア・シティ・インサイド)

2016年 グラフィックノベル / ワンショット

独立した短編的エピソードを収めた作品。イラストと物語で独特の世界観を構築している。

空想内省

Spinning(スピニング)

2017年 グラフィックノベル / 回想録

フィギュアスケートの競技者としての経験を通じて、成長、自己認識、家族との関係を描いた回想録的グラフィックノベル。

自己表現スポーツ家族

On a Sunbeam(オン・ア・サンビーム)

2018年 SF / ロマンス / ウェブコミック由来

宇宙を舞台にした物語で、古い構造物の修復を担うクルーと、新しく参加したミアの視点を通して、愛や過去の回想を描く。

時間と記憶仲間
映像化・舞台化
  • [グラフィックノベル化] On a Sunbeam(グラフィックノベル版) (2018)

Are You Listening?(アー・ユー・リスニング)

2020年 グラフィックノベル / 詩的散文

テーマ的に実験的で内省的な短い漫画を集めた作品。語りとイメージの結びつきに特徴がある。

内省記憶アイデンティティ

Alone in Space(アローン・イン・スペース)

2021年 短編集 / コレクション

過去作の再録や未公開短編、スケッチを含むコレクション。既存作と未発表作をまとめた一冊。

回顧多様な形式

My Parents Won't Stop Talking!(マイ・ペアレンツ・ウォント・ストップ・トーキング!)

2022年 児童向け / グラフィックノベル

親子や家族関係をコミカルかつ温かく描いた児童向けのグラフィック作品(共著または共同制作)。

家族日常

Clementine: Book One(クレメンタイン:ブックワン)

2022年 YA / グラフィックノベル

『The Walking Dead』スピンオフの人気キャラクター、クレメンタインを中心に描くヤングアダルト向け三部作の第一巻(作画担当)。

生存成長

Junior High(ジュニア・ハイ)

2023年 児童向け / グラフィックノベル(挿絵)

Tegan and Sara の著作のグラフィックノベル版で、ウォルデンがイラストを担当。中学時代の感情や経験を描写。

青春友情

Crush(クラッシュ)

2024年 児童向け / グラフィックノベル(挿絵)

Tegan Quin & Sara Quin 共著の続編的作品で、ウォルデンが挿絵を担当。

恋愛自己発見

Clementine: Book Two(クレメンタイン:ブックツー)

2023年 YA / グラフィックノベル

クレメンタイン三部作の第二巻。ウォルデンの続く執筆・作画作品。

喪失再生

Clementine: Book Three(クレメンタイン:ブックスリー)

2025年 YA / グラフィックノベル

三部作の完結編。感情的な決着とキャラクターの成長を描く予定(2025年刊行)。

完結成長

全著作

  • The End of Summer(2015)
  • I Love This Part(2015)
  • A City Inside(2016)
  • Spinning(2017)
  • On a Sunbeam(2018)
  • Mini Meditations on Creativity(2018)
  • Are You Listening?(2020)
  • Alone in Space(2021)
  • My Parents Won't Stop Talking!(2022)
  • Clementine: Book One(2022)
  • Junior High(2023、イラスト担当)
  • Clementine: Book Two(2023)
  • Crush(2024、イラスト担当)
  • Clementine: Book Three(2025)

翻案

  • On a Sunbeam:ウェブコミックからグラフィックノベルへの書籍化

作風・主題

文体
繊細で表情豊かな線描と柔らかな色使い回想的で詩的な語り口視覚と感情を重ねる演出
頻出モチーフ
アイデンティティと自己発見LGBTQの恋愛と受容記憶と過去の回想スケート/氷上のモチーフ宇宙と移動

評価・遺産

若年での受賞歴や独自の作風により、現代コミック界、とくにLGBTQを扱うグラフィックノベル分野で高い評価を得ている。教育者としても活動し、次世代の作家に影響を与えている。

記念館・博物館

  • ヘンリー・シェルドン博物館(滞在制作先) バーモント州ミドルベリー(所在地)

資料所蔵先

  • ヘンリー・シェルドン博物館所蔵資料(シルビア・ドレイクとチャリティ・ブライアント関連資料を使用)

大衆文化への影響

  • 2018年 国際女性デーに合わせた Google Doodle のイラスト(『Minutes』)

引用

  • 「私の父は私のコミックスキャリアの舞台裏にいてくれた。探し始めると、彼がずっとそこにいたことに気づいた。」
    出典: インタビュー(The Comics Journal 等) (2017年)

豆知識

  • 父方の祖母が芸術家で、その名前にちなんで命名された。
  • 元競技フィギュアスケーターであり、その経験が『Spinning』の基になっている。
  • 2023年にバーモント州のカートゥニスト・ローリエイト(州任命の漫画家)に就任し、同職としては最年少。
  • 猫を二匹飼っており、名前はStanleyとTatiana。
  • 2023年10月4日に第一子(息子ウォルター)を出産した(『Clementine: Book Two』発売日と同日)。