世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

トム・ウルフ

トム・ウルフ

Tomu Urufu

プロフィール

性別
男性
生誕
1930-03-02 (リッチモンド(バージニア州))
死没
2018-05-14 (ニューヨーク市(マンハッタン)) 88歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語(作品は英語)
宗教
無神論(育ちは長老派)
居住地歴
リッチモンド(バージニア州) → ニューヨーク市(マンハッタン)

経歴

職業
ジャーナリスト, 作家
活動期間
1959年〜2016年
影響を受けた人物
マーシャル・フィッシュウィック(教授), エミール・ゾラ, ウィリアム・メイクピース・サッカレー/ディケンズ的伝統
影響を与えた人物
ニュー・ジャーナリズムの作家群(例:ライターの文体への影響), 現代の文学ジャーナリズムとノンフィクション作家

学歴

ワシントン・アンド・リー大学
英語
学位: BA (cum laude)
期間: 1947–1951
卒業年: 1951
国: アメリカ合衆国
学生誌『Shenandoah』創刊に関与、スポーツ編集長
イェール大学
アメリカン・スタディーズ
学位: PhD
期間: 1953–1957
卒業年: 1957
国: アメリカ合衆国
博士論文『The League of American Writers: Communist Organizational Activity Among American Writers, 1929–1942』

受賞歴

ワシントン・ニュースペーパー・ギルド賞(外国報道)
1961
主催: The Newspaper Guild
結果: 受賞
ワシントン・ニュースペーパー・ギルド賞(ユーモア)
1961
主催: The Newspaper Guild
結果: 受賞
Society of Magazine Writers Award for Excellence
1970
主催: Society of Magazine Writers
結果: 受賞
ナショナル・ブック賞(ノンフィクション、ハードカバー)
1980
対象作品: ザ・ライト・スタッフ
部門: 一般ノンフィクション(ハードカバー)
主催: ナショナル・ブック財団
結果: 受賞
Harold D. Vursell Memorial Award
1980
主催: アメリカ芸術文学アカデミー(American Institute of Arts and Letters)
結果: 受賞
National Book Critics Circle(ノンフィクション)最終選考
1979
対象作品: ザ・ライト・スタッフ
部門: ノンフィクション
主催: National Book Critics Circle
結果: 最終候補
National Book Critics Circle(フィクション)最終選考
1987
対象作品: 紫煙の中の虚栄の焚書(The Bonfire of the Vanities)
部門: フィクション
主催: National Book Critics Circle
結果: 最終候補
National Humanities Medal
2001
主催: National Endowment for the Humanities
結果: 受賞
Bad Sex in Fiction Award
2004
対象作品: I Am Charlotte Simmons
主催: Literary Review(英国)
結果: 受賞
National Book Foundation メダル(Distinguished Contribution to American Letters)
2010
主催: National Book Foundation
結果: 受賞
Chicago Tribune Literary Prize(生涯業績)
2003
主催: Chicago Tribune
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Bonfire of the Vanities (『虚栄の燔祭』)

    1980年代のニューヨークを舞台に、金融・政治・人種・階級の対立とメディアの暴走が交錯する社会風刺小説。野心と堕落、公共と私的な倫理の崩壊を鮮烈に描き出す大作である。

    都市文化階級と人種権力の腐敗メディア批評
  1. 受賞作: The Bonfire of the Vanities

    1980年代ニューヨークを舞台にした風刺的長編。権力、金、名声をめぐる登場人物たちの葛藤を通じ、都市社会の腐敗と矛盾を鋭く描く。

    都市社会権力と腐敗風刺
  1. 受賞作: The Right Stuff

    初期の宇宙開発とテストパイロットたちを描くノンフィクション。英雄視される人物の栄光と矛盾、アメリカの技術と名誉欲を鮮やかに描き出し、個人と国家の物語を重層的に描写する長編記録文学。

    ノンフィクションアメリカ文化英雄像技術と名誉

作品

代表作

キャンディ色のタンジェリン・フレーク(記事集)

1963年 ノンフィクション(記事・エッセイ集)

初期のエッセイ集。自動車文化やアメリカの大衆文化を扱った作品群。

大衆文化消費とステータス

エレクトリック・クールエイド・アシッド・テスト

1968年 ノンフィクション(ノンフィクション・ノンフィクション小説風)

ケン・キージーとメリー・プランクスターズのカウンターカルチャーを追ったルポルタージュ。実験的な文体が特徴。

カウンターカルチャーサイケデリック運動

ザ・ライト・スタッフ

1979年 ノンフィクション(社会史)

マーキュリー計画の宇宙飛行士たちと彼らを取り巻く文化を描いた作品。1983年に同名映画化。

ヒーロー像テクノロジーと名誉
映像化・舞台化
  • [映画] ザ・ライト・スタッフ(映画) / Philip Kaufman (1983)

虚栄の焚書(The Bonfire of the Vanities)

1987年 小説(フィクション)

1980年代のニューヨークの金融エリートと社会的競争を風刺した長編小説。1990年に映画化されたが興行的・批評的に失敗。

階級名誉と堕落司法とメディア
映像化・舞台化
  • [映画] 虚栄の焚書(映画) / Brian De Palma (1990)

A Man in Full

1998年 小説(フィクション)

1990年代のアメリカ南部と都市社会を描いた長編。出版後ベストセラーとなり、のちに映像化が企画された。

名誉経済格差地域文化
映像化・舞台化
  • [テレビ(シリーズ化)] A Man in Full(テレビ化) (2021)

I Am Charlotte Simmons

2004年 小説(フィクション)

奨学金でエリート大学に入学した女性の物語を通じて、大学文化や性倫理、階級を描く小説。批評は賛否両論。

大学文化性と倫理神経科学の言及

Back to Blood

2012年 小説(フィクション)

マイアミを舞台に階級・人種・家族・野心を描いた作品。商業的成功は限定的。

人種階級都市文化

The Kingdom of Speech

2016年 ノンフィクション(科学批評)

進化論と生成文法に対する批評的論考。言語の起源を巡る独自の主張を展開し、批判も招いた。

言語起源科学批評

全著作

  • キャンディ色のタンジェリン・フレーク・ストリームライン・ベイビー(記事集)
  • エレクトリック・クールエイド・アシッド・テスト(1968)
  • ザ・ポンプ・ハウス・ギャング(1968)
  • ラジカル・シック & Mau-Mauing the Flak Catchers(1970)
  • ザ・ニュージャーナリズム(編著, 1973)
  • ザ・ペインテッド・ワード(1975)
  • マーブル・グローブズ & マッドメン(1976)
  • ザ・ライト・スタッフ(1979)
  • From Bauhaus to Our House(1981)
  • The Bonfire of the Vanities(1987)
  • A Man in Full(1998)
  • I Am Charlotte Simmons(2004)
  • Back to Blood(2012)
  • The Kingdom of Speech(2016)

翻案

  • ザ・ライト・スタッフ(映画、1983)
  • 虚栄の焚書(映画、1990)
  • A Man in Full(テレビシリーズ化企画/映像化)

作風・主題

文体
ニュー・ジャーナリズム(文学的手法を取り入れたルポルタージュ)風刺的で詳細描写を多用する文体ユーモアと皮肉
頻出モチーフ
ステータスと見栄の競争エリート層と階級都市生活と消費文化神経科学や脳のメタファー(後期作品)白いスーツ(外見のトレードマーク)

評価・遺産

トム・ウルフはニュー・ジャーナリズムを代表する作家であり、社会の階層やステータスを鋭く観察・風刺した作品群で知られる。多くの造語や手法(プレゼント・テンセなど)を普及させ、ノンフィクションとフィクション双方に影響を与えた。

関連学会

  • American Institute of Arts and Letters(受賞関連)
  • National Endowment for the Humanities(受賞関連)

資料所蔵先

  • Tom Wolfe Papers(Manuscripts and Archives Division, New York Public Library)

大衆文化への影響

  • 『ザ・シンプソンズ』へのゲスト出演およびパロディ
  • ドキュメンタリー『Radical Wolfe』などの映像作品

引用

  • 人間のすべての生理的瞬間は、飢えているか死ぬ危険に直面している場合を除き、地位への関心によって支配されていると思う。
    出典: インタビュー/エッセイ(一般的引用) (1972年)

豆知識

  • 1962年以降、白いスーツをトレードマークとして着用した。
  • 『ザ・ライト・スタッフ』は1983年に映画化され、アカデミー賞を受賞した。
  • 『虚栄の焚書』は1990年に映画化されたが、興行的・批評的に失敗した。
  • 『The Kandy-Kolored Tangerine-Flake Streamline Baby』などでニュー・ジャーナリズムを確立。