世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ウグレシャ・シャイティナツ

ウグレシャ・シャイティナツ

Uglješa Šajtinac

プロフィール

性別
男性
生誕
1971-10-01
国籍
セルビア
言語
セルビア語
居住地歴
ノヴィ・サド → ゼレンヤニン(ゼンラニン) → ベオグラード

経歴

職業
小説家, 劇作家, 児童書作家, 脚本家, 大学教授, ドラマトゥルク
活動期間
1993年〜
所属
セルビア国立劇場(ノヴィ・サド), ノヴィ・サド大学芸術アカデミー(教授)

学歴

ベオグラード芸術大学(演劇学部)
演劇学部 / ドラマトゥルギー(演劇制作)
卒業年: 1999
国: セルビア
卒業後、劇場でドラマトゥルクや脚本制作に従事

受賞歴

ステリィナ賞(Sterijina)
2005
対象作品: Huddersfield(戯曲)
主催: ステリィノ・ポゾリエ(Sterijino pozorje)
結果: 受賞
ビリャナ・ヨヴァノヴィッチ賞
2007
対象作品: Vok on!(短編集『Walk on!』)
主催: ビリャナ・ヨヴァノヴィッチ基金(または授与団体)
結果: 受賞
イヴォ・アンドリッチ賞
2014
対象作品: Banatorium(短編集)
主催: イヴォ・アンドリッチ基金
結果: 受賞
欧州連合文学賞
2014
対象作品: Sasvim skromni darovi(Quite Modest Gifts)
主催: European Union Prize for Literature
結果: 受賞
イシドラ・セクリッチ賞
2017
対象作品: Žena iz Huareza(『フアレスの女』短編集)
主催: イシドラ・セクリッチ賞授与団体
結果: 受賞
第二賞(脚本部門)
2007
対象作品: 共同脚本(短編映画)
主催: Vrnjačka Banja Film Screenplay Festival
結果: 受賞(2位)
最優秀脚本賞
2007
対象作品: 短編映画の脚本
主催: Prvi Filmski festival Srbije(ノヴィ・サド)
結果: 受賞
審査員特別賞(脚本部門)
2008
対象作品: 短編映画の脚本
主催: Wiosna Filmów(ワルシャワ映画祭)
結果: 特別賞
シマ・ツチッチ賞(Sima Cucić Award)
2018
対象作品: Banda neželjenih ljubimaca(Gang of Undesirable Pets)
主催: Sima Cucić 賞授与団体
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Žena iz Huareza

    『Žena iz Huareza』は国境性や越境を主題に据えた物語で、移動・移住や暴力、喪失と再生を背景に個人の人生を描く作品である。遠隔地や周縁に生きる人々の日常と悲劇を織り込みつつ、国境を越える物語がもたらす倫理的・社会的問いを繊細に掘り下げる。

    移民国境暴力希望個人の再生

作品

代表作

Huddersfield(ハダースフィールド)

2004年 戯曲(演劇)

地域社会、移民、帰属意識を巡る群像劇。作者は2000年にハダースフィールドを訪れ、英語で世界初演が行われた独特の経歴を持つ作品。

移民国境共同体同化と疎外
映像化・舞台化
  • [舞台] Huddersfield(Leeds Playhouse 世界初演) / 不明 (2004)
  • [舞台] Huddersfield(ユーゴスラビア・ドラマ劇場 上演) (2005)
  • [舞台(英語版翻案)] Huddersfield(TUTA Theatre, Chicago) / Caridad Svich(翻案担当) (2006)
翻訳
  • フランス語訳(Yves-Alexandre Tripković, 2018)
  • 英語上演台本(世界初演)

Sasvim skromni darovi(ごく控えめな贈り物 / Quite Modest Gifts)

2011年 小説

移民や社会的周縁をめぐる短編・中編を含む小説。政治的・社会的要因が個人の人生に与える影響を静かに描く。

移民周縁化個人と国家
翻訳
  • イタリア語・ブルガリア語・ハンガリー語・スロベニア語・マケドニア語・ウクライナ語 等に翻訳

Banatorium(バナトリウム)

2014年 短編集

多様な人物と地域を描く短編集。国境や地域史が個人の記憶と交錯する作品群。

地域史記憶国境

Žena iz Huareza(フアレスの女 / The Woman from Juárez)

2017年 短編集

世界的な移動とその政治的原因に関わる人物群の物語を収めた短編集。国際的視座を持つナラティブが特徴。

グローバル・マイグレーション暴力と移住人間の回復力

Banda neželjenih ljubimaca(望まれないペットの一団 / Gang of Undesirable Pets)

2017年 児童文学

子ども向けの物語集。創造性とユーモアを交えつつ、社会的テーマをやさしく扱う作品。

友情想像力包摂
翻訳
  • 国際児童文学推薦リスト(White Ravens 2019)に選出

全著作

  • Čuda prirode(1993)
  • Čemer(1998)
  • Nada stanuje na kraju grada(2002)
  • Vetruškina ledina(2005)
  • Vok on!(2007)
  • Sasvim skromni darovi(2011)
  • Čarna i Nesvet(2013)
  • Banatorium(2014)
  • Žena iz Huareza(2017)
  • Banda neželjenih ljubimaca(2017)
  • Biće jednom(2020)

翻案

  • 劇『Huddersfield』はLeeds Playhouseで英語世界初演、その後セルビア、ドイツ、アメリカなどで上演
  • 『Huddersfield』は映画化(同名の映画に脚本参加)

作品の翻訳

  • 『Sasvim skromni darovi』:イタリア語(Doni modesti, 2016)
  • 『Sasvim skromni darovi』:ブルガリア語(2013)
  • 『Sasvim skromni darovi』:ハンガリー語、スロベニア語、マケドニア語、ウクライナ語 等
  • 『Huddersfield』:英語・ロシア語・ポーランド語などの翻訳・上演記録あり

作風・主題

文体
簡潔で抑制された文体社会的現実を冷静に描くリアリズムユーモアと皮肉を含む語り
頻出モチーフ
移民と国境地域と記憶疎外と帰属ユーモアと悲哀の併存

評価・遺産

セルビア現代文学と演劇における重要な作家・劇作家。作品は欧州各国で翻訳・上演され、欧州連合文学賞など複数の受賞歴を持つ。移民や地域の記憶を扱う視点が評価されている。

大衆文化への影響

  • 劇『Huddersfield』の英語初演や映画化に関与した脚本活動により、舞台と映画の両分野で注目される

豆知識

  • 『Huddersfield』は英語で世界初演が行われたセルビアの劇作家として稀有な例である。
  • 児童書『Banda neželjenih ljubimaca』は2019年にInternational Youth LibraryのWhite Ravensリストに選出された。
  • 居住地はゼレンヤニン(Zrenjanin)で、公共交通を利用することが知られている。