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第8回(1929年) 候補受賞作: Millions of Cats
老夫婦が猫を探し出すと、数えきれないほどの猫が集まってくるという絵本。ユーモラスで詩的な語りと独特の挿絵で、欲望と選択、親子愛をやさしく描く。
絵本ユーモア家族選択 -
第13回(1934年) 候補受賞作: The ABC Bunny
りんごの落下に驚いた子うさぎが Bunnyland を飛び出し、アルファベット順の出会いと出来事を重ねながら帰路につく、言葉遊びと絵のリズムが楽しい絵本。
りんごに驚いたうさぎが、アルファベットの世界へ飛び出す。
32ページアルファベットうさぎ絵本言葉遊び冒険
ワンダ・ヘイゼル・ガーグ
ワンダ・ヘイゼル・ガーグ
Wanda Gag
ペンネーム:
Gág(署名)(作品や版画に署名として使用)
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1893-03-11 (ミネソタ州ニューウルム)
- 死没
- 1946-06-27 (ニューヨーク市) 53歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- ミネソタ州ニューウルム(出生地、幼少期) → ニューヨーク市(活動拠点) → ニュージャージー州グレン・ガードナー(1925–1930頃) → ニュージャージー州マイルフォード(All Creation、1931年以降)
経歴
- 職業
- 画家, 児童書作家, イラストレーター, 翻訳者
- 活動期間
- 1912年〜1946年
- 所属
- アメリカ版画芸術家協会(Society of American Graphic Artists), ウェイヘ画廊との関係(販売)
- 影響を受けた人物
- グリム童話などの民話伝承, 父アントン・ガーグ(画家・写真家)、家族の芸術的環境
- 影響を与えた人物
- 後の児童書作家・イラストレーター(図像と語りを統合する作風), 絵本表現の発展に影響を与えたアーティストや版画家
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| セントポール美術学校 | — | — | — | 1913–1914 | アメリカ合衆国 |
| ミネアポリス美術学校 | — | — | — | 1914–1917 | アメリカ合衆国 |
| アート・スチューデンツ・リーグ(ニューヨーク) | — | — | — | 1917頃 | アメリカ合衆国 |
セントポール美術学校
期間:
1913–1914
国:
アメリカ合衆国
奨学金と友人の援助で在籍
ミネアポリス美術学校
期間:
1914–1917
卒業年:
1917
国:
アメリカ合衆国
ヘルシェル・V・ジョーンズの後援を受ける
アート・スチューデンツ・リーグ(ニューヨーク)
期間:
1917頃
国:
アメリカ合衆国
版画や広告挿絵を学ぶ
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1929 | ニューベリー・オナー | 『百万ねこ』 | — | Association for Library Service to Children(ALSC) | 受賞 |
| — | ニューベリー・オナー | 『ABCバニー』 | — | — | 受賞 |
| — | カルデコット・オナー | 『白雪姫と七人の小人(翻訳版)』 | — | Association for Library Service to Children(ALSC) | 受賞 |
| — | カルデコット・オナー | 『ナッシング・アット・オール』 | — | Association for Library Service to Children(ALSC) | 受賞 |
| 1958 | ルイス・キャロル・シェルフ賞(追贈) | — | — | — | 受賞(追贈) |
| 1977 | カーレン賞(Kerlan Award、追贈) | — | — | カーレンコレクション関連 | 受賞(追贈) |
| 2018 | Society of Illustrators 原画功労賞(追贈) | — | — | Society of Illustrators | 受賞(追贈)}], |
ニューベリー・オナー
1929
対象作品:
『百万ねこ』
主催:
Association for Library Service to Children(ALSC)
結果:
受賞
ニューベリー・オナー
対象作品:
『ABCバニー』
結果:
受賞
カルデコット・オナー
対象作品:
『白雪姫と七人の小人(翻訳版)』
主催:
Association for Library Service to Children(ALSC)
結果:
受賞
カルデコット・オナー
対象作品:
『ナッシング・アット・オール』
主催:
Association for Library Service to Children(ALSC)
結果:
受賞
ルイス・キャロル・シェルフ賞(追贈)
1958
結果:
受賞(追贈)
カーレン賞(Kerlan Award、追贈)
1977
主催:
カーレンコレクション関連
結果:
受賞(追贈)
Society of Illustrators 原画功労賞(追贈)
2018
主催:
Society of Illustrators
結果:
受賞(追贈)}],
受賞・候補エディション
作品
代表作
百万ねこ(Millions of Cats)
1928年 児童文学(絵本)・民話風友人の子どもたちのために語った民話風の物語を自ら執筆・挿絵化した絵本。老夫婦が『百万』の猫の中から1匹を連れて帰ろうとするが、取り違えと嫉妬からの葛藤を描く。力強い線描とユーモア、民話的な語り口が特徴で、米国で最も古く現在も刊行されている絵本の一つとなった。
民話動物家族ユーモア
映像化・舞台化
- [テレビ番組(朗読)] Shelley Duvall's Bedtime Stories — Millions of Cats(朗読) / Shelley Duvall (シリーズ製作) (1992)
翻訳
- 多数の言語に翻訳(邦題例あり)
The ABC Bunny(ABCバニー)
1933年 児童文学(絵本)アルファベットを題材にした児童向けの絵本。遊び心ある挿絵と語りで子どもの言語感覚を刺激する作品。
教育アルファベット遊び
翻訳
- 各国語版あり
Growing Pains(成長の痛み)
1940年 回顧録・日記少女時代から青年期にかけての手帳や日記、スケッチをまとめた本。若い時期の感受性や制作過程がうかがえる資料的価値の高い著作。
自伝成長制作過程
Nothing at All(ナッシング・アット・オール)
1941年 児童文学(絵本)存在や自己認識をテーマにした児童向けの物語。幻想的な挿絵と簡潔な語りで構成される。
存在ファンタジー自己探求
全著作
- Batiking at Home: a Handbook for Beginners(1926)
- 百万ねこ(Millions of Cats、1928)
- The Funny Thing(1929)
- Snippy and Snappy(1931)
- Wanda Gág’s Storybook(1932)
- The ABC Bunny(1933)
- Gone is Gone; or, the Story of a Man Who Wanted to Do Housework(1935)
- Tales from Grimm(翻訳・1936)
- Snow White and the Seven Dwarfs(翻訳・1938)
- Growing Pains(1940)
- Nothing At All(1941)
翻案
- 『百万ねこ』が1992年にShelley Duvallのテレビ番組で朗読として放映
- 2016年ニュールム公共図書館前に設置されたワンダ・ガーグ像(彫刻)
作家による翻訳
- Tales from Grimm(1936)ほか、グリム童話の翻訳と挿絵
作品の翻訳
- 『百万ねこ』などは複数言語に翻訳・出版
作風・主題
- 文体
- 民話的な語り口簡潔で耳に残る文体強い線描と装飾的な版画的表現
- 頻出モチーフ
- 猫や動物家庭・農村の風景手仕事・版画的テクスチャ
健康
-
肺がん1946年まで(罹患期間の詳細不明)1946年6月にニューヨークで肺がんのため死去。晩年の活動に影響を与えた。
評価・遺産
ワンダ・ガーグは児童文学と版画双方で高く評価される作家・画家であり、『百万ねこ』は米国で最も古く現在も刊行されている絵本の一つとされる。彼女の作品は博物館コレクションや大学アーカイブに所蔵され、複数の追贈賞や顕彰が行われている。
記念館・博物館
- ワンダ・ガーグ・ハウス(生家) ミネソタ州ニューウルム
- ミネアポリス美術館(所蔵) ミネソタ州ミネアポリス
- ホイットニー美術館(所蔵) ニューヨーク市
関連学会
- Society of American Graphic Artists(アメリカ版画芸術家協会)
資料所蔵先
- ミネソタ大学カーレンコレクション(Wanda Gágコレクション)
- ニューヨーク公共図書館(所蔵・資料)
- ペンシルベニア大学図書館(Kislakコレクション)
- フィラデルフィア公共図書館(Free Library of Philadelphia)
- ミネアポリス美術館(版画・素描所蔵)
大衆文化への影響
- 1992年にShelley Duvallのテレビシリーズで『百万ねこ』が朗読として紹介
- 2016年、ニューウルム公共図書館前に銅像が建立
- 2017年、ミネアポリスのSandbox Theatreで彼女の幼少期を題材にした舞台作品が上演
引用
-
「子どもたちに普遍的な関心を持つ本であり、絵の独創性と力強さ、そして本文の民話的な生気を併せ持つ。…ワンダ・ガーグは子どもの本の分野で無意識のうちに再生力となった。」
出典: アン・キャロル・ムーア(『百万ねこ』への序文/評) (1928年)
豆知識
- 『百万ねこ』は米国で現存する最古級の絵本の一つとされる。
- 『百万ねこ』は1928年初版、1929年にニューベリー・オナーを受賞。
- 『百万ねこ』は2024年に米国でパブリックドメインに入った。