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ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ

ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ

William Carlos Williams

プロフィール

性別
男性
生誕
1883-09-17 (ラザフォード、ニュージャージー州、アメリカ合衆国)
死没
1963-03-04 (ラザフォード、ニュージャージー州、アメリカ合衆国) 79歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語, スペイン語
居住地歴
ラザフォード(ニュージャージー州) → ニューヨーク(在学・研修) → パリ(リセ・コンドルセ在学) → ライプツィヒ(小児科進学のための研修)

経歴

職業
詩人, 医師, 作家
活動期間
1906年〜1963年
所属
パサイク・ジェネラル病院(のちのセント・メアリーズ), ペンシルベニア大学(同窓)
影響を受けた人物
ジョン・キーツ, ウォルト・ホイットマン, エズラ・パウンド(初期の友人・協力者), H.D.(初期のイマジズムの仲間)
影響を与えた人物
アレン・ギンズバーグ(弟子の一人), ビート世代の詩人たち, ブラック・マウンテン派、ニューヨーク派、サンフランシスコ・ルネサンスの作家たち

学歴

ホレース・マン・スクール
期間: 1899–1902
卒業年: 1902
国: アメリカ合衆国
帰国後入学し、ペンシルベニア大学医学部受験の準備をした
リセ・コンドルセ(パリ)
期間: 1897–1899
卒業年: 1899
国: フランス
青少年期の留学で、語学と文化に影響を与えた
ペンシルベニア大学医学部
医学
学位: MD
期間: 1902–1906
卒業年: 1906
国: アメリカ合衆国
医学博士号取得後、ニューヨークやライプツィヒで研修を行った

受賞歴

ナショナル・ブック賞(詩部門)
1950
対象作品: 『パターソン』第3巻および『Selected Poems』
主催: ナショナル・ブック財団
結果: 受賞
ボリンジャー賞
1953
主催: ボリンジャー賞委員会
結果: 受賞(アーカイブ上は共同受賞の記録あり)
ピューリッツァー賞(詩)
1963
対象作品: 『ブリューゲルの絵と他の詩』
主催: ピューリッツァー賞委員会
結果: 追贈(受賞)
芸術文学国立学院(National Institute of Arts and Letters)詩歌金メダル
1963
主催: National Institute of Arts and Letters
結果: 追贈(受賞)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯業績

    日常の具体的イメージと米語の語感を活かした詩作が中心。『Paterson』などの長詩を通じて都市や労働のリズムを詩化し、地域性とモダニズムを融合させた業績が評価された。

    日常性イメージ地域性モダニズム
  1. 受賞作: 詩作全体(生涯の業績)

    日常生活の小さな対象や風景を鮮やかな視覚イメージで描き、短い詩形と口語的表現を通じて英語詩に新たな可能性を示した。医師としての現場経験が題材に反映され、イメージ主義の系譜を継承しつつ独自性を発揮した。

    赤い一輪車に多くのものがかかっている。

    日常性イメージズム地域性口語詩
  1. 受賞作: Pictures from Brueghel

    『Pictures from Brueghel』はフランドルの画家ブルーゲルの絵画から着想を得た連作で、視覚的イメージを詩に変換する試みが随所に見られる。簡潔で凝縮された言語で絵の細部をすくい取り、普遍的な日常の瞬間を描き出す晩年の代表作。

    視覚詩絵画と詩日常の細部晩年の詩

作品

代表作

『Spring and All(春とすべて)』

1923年 詩集(プローズと詩の混合)

詩と散文を混在させた作品で、『The Red Wheelbarrow』など代表作を含み、近代詩への新しい視点を提示する。

日常性地域主義イメージ主義
翻訳

『The Red Wheelbarrow(赤い一輪車)』

1923年 詩(単篇) 1ページ

日常の単純なイメージを通じて詩の力を示す短詩。イマジズムの典型とされる。

日常物の美観察
映像化・舞台化
  • [絵画] 『I Saw the Figure 5 in Gold(私は金色の数字5を見た)』 / Charles Demuth (1928)

『Paterson(パターソン)』

1946年 長篇詩(五巻)

ニュージャージー州パターソンを題材に、歴史・人々・場所を扱った現代の叙事詩的な試み。『No ideas but in things』の理念が反映される。

土地と歴史詩と社会の役割日常性の叙事化

『Pictures from Brueghel and Other Poems(ブリューゲルの絵より)』

1962年 詩集(絵画論的詩)

ブリューゲルらの絵画を題材とした一連の詩を収めた遺作の一つで、死後ピューリッツァー賞を受賞した。

絵画と詩の対話観察と解釈

『This Is Just to Say(これはただ言うため)』

1934年 詩(短詩) 1ページ

冷蔵庫のような日常的なメモ風の短詩で、罪悪感と日常の誘惑を描く。

日常の局面ユーモアと後悔

全著作

  • Poems (1909)
  • The Tempers (1913)
  • Al Que Quiere! (1917)
  • Sour Grapes (1921)
  • Spring and All (1923)
  • Go Go (1923)
  • Paterson(全5巻、1946–1958)
  • Pictures from Brueghel and Other Poems (1962)
  • Selected Essays (1954)
  • Autobiography (1951)

翻案

  • チャールズ・デムスの絵画『I Saw the Figure 5 in Gold』は詩『The Great Figure』に着想を得た作品で、詩と美術の相互作用の例である。
  • 街中のウォールポエム化(例:ハーグなど)

作家による翻訳

  • 『Last Nights of Paris』(Philippe Soupaultの仏文からの翻訳, 1929)
  • スペイン語・ラテンアメリカ詩の翻訳(編集・翻訳に関与した後年の編集物あり)

作品の翻訳

  • 『Spring and All』や主要詩は日本語や多くの言語に翻訳されている(翻訳多数)

作風・主題

文体
口語的で簡潔な表現イメージ主義的な描写地域に根ざしたモダニズム
頻出モチーフ
日常的な物品ニューアークやパターソンなどの都市景観絵画・視覚芸術との対話医療・患者の断片

健康

  • 心臓発作
    1948
    作業能力と健康を低下させ、以後の脳卒中発症につながった
  • 脳卒中(複数回)
    1949以降
    1950年代にかけて詩作と日常生活に重大な影響を与え、1953年には重度の抑うつで病院に入院した

評価・遺産

ウィリアム・カーロス・ウィリアムズはアメリカ近代詩における地域主義的・口語的表現の確立に大きく貢献し、ビート詩人や20世紀後半の複数の詩的潮流に影響を与えた。死後ピューリッツァー賞を受賞し、家屋は国定歴史登録財に登録された。

記念館・博物館

  • ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ・ハウス ラザフォード、ニュージャージー州 1973年開館

関連学会

  • ポエトリー・ソサエティ・オブ・アメリカ(関連賞に名前を残す)

資料所蔵先

  • イェール大学ベイネッケ図書館(原稿)
  • ペンシルベニア大学キスラックコレクション(研究資料)
  • ハリー・ランサム・センター(コレクション)
  • ダートマス大学図書館(原稿・手紙)

大衆文化への影響

  • 『This Is Just to Say』は世界各地でパロディやウォールポエムとして引用されることが多い。
  • チャールズ・デムスによる『I Saw the Figure 5 in Gold』は詩をもとにした美術作品として知られる。

引用

  • 「もののうちにしか思想はない」
    出典: 『パターソン』および詩『A Sort of a Song』 (1946年)
  • 「私はすぐに『The Waste Land』が我々の文芸を二十年遅らせたと感じた。」
    出典: 自叙伝『Autobiography』 (1948年)

豆知識

  • 医師として昼間に診療を行い、夜に詩作を続けた二職併行の生活を送った。
  • 幼少期には家庭でスペイン語が主に話されており、英語は思春期以降に主要言語となった。
  • アレン・ギンズバーグの師の一人として知られ、ギンズバーグの初期の作品への序文を執筆した。
  • 詩集『Pictures from Brueghel and Other Poems』で1963年に追贈ピューリッツァー賞を受賞した。