アニスフィールド=ウルフ賞 アニスフィールド=ウルフしょう
第34回(1969年)
受賞者
6名1969年の受賞作。南部の隔離された学校に通うアフリカ系アメリカ人と白人の子どもたちを対象に、知能や学力、家庭環境、教師との関係を丁寧に調べ、学力差を単純化せずに捉えようとした研究書。人種だけでなく、個人差と生活条件に目を向けて教育環境の改善につながる示唆を探っている。
人種差を断定するのではなく、子どもたちを取り巻く生活条件まで見通して読み解く、南部教育研究の記録。
南部の農村に暮らす黒人と白人の子どもたちを対象に、学力、社会性、動機づけ、気質の違いと共通点を多面的に追った大規模な心理学研究。家庭、学校、地域の条件を重ねて読むことで、個人差を生むのは生得的要因ではなく環境だと論じる。
農村南部の子どもたちを通して、環境と発達の結びつきを立体的に描く心理学研究。
心理学者。子どもの発達や社会心理に関する研究を行った。
1913年のマリー・ファガン殺害とレオ・フランクの裁判、そしてリンチ事件を軸に、反ユダヤ主義と群衆心理、司法の脆さがどのように悲劇を拡大したかを描く。南部社会の偏見を具体的な事件史としてたどる、重厚な通史として読まれてきた一冊。
アメリカ南部の偏見と司法の歪みを、ひとつの事件から照らし出す。
アメリカの歴史学者。反ユダヤ主義や司法史に関する研究で知られる。
アメリカ先住民の社会変化を、歴史的背景と当事者の現状の両方から見渡す論集。政治的自立、教育、共同体、連邦政府との関係までを横断し、1960年代末の先住民運動を広い視野で捉える。
歴史の本ではなく、変わりゆく現代のアメリカ先住民社会を描く概説。
アメリカ先住民の当時の社会状況を、歴史的背景と政策の枠組みを踏まえながら多角的に描く共同編集書です。各地の事例を通じて、文化の継承、経済的自立、自治の課題を立体的に示しています。
歴史の先にある「いま」を、先住民自身の視点から読み解くための一冊です。
アメリカの人類学者。アメリカ先住民の文化や民族政策に関する研究・活動で知られる。
シカゴ南部の老朽化したアパート「メッカ」を舞台に、失われた子どもを探す母親の視線を軸として、黒人都市コミュニティの喪失、緊張、連帯を描く長詩集。
巨大な建物に残る喪失と記憶を、鋭い観察と言葉の切れ味でたどる。
アメリカの詩人・作家。黒人の生活と社会問題を鋭く描き、1950年代以降のアメリカ文学に大きな影響を与えた。