世界・海外・国外の文学賞

← アニスフィールド=ウルフ賞に戻る

アニスフィールド=ウルフ賞 アニスフィールド=ウルフしょう

第72回(2007年)

FictionPoetryNonfictionMemoir/AutobiographyLifetime achievementSpecial achievement

受賞者

4名
チママンダ・ンゴズィ・アディーチー ちままんだ・んごずぃ・あでぃーちー 受賞
Half of a Yellow Sun

1960年代ナイジェリア内戦を背景に、知識人の家族や恋愛を通して国家と個人の葛藤を描く長編。政治的混乱が日常と愛情に及ぼす影響を重層的に示す。

戦争は、愛と家族のかたちを少しずつ変えていく。

433ページ
ナイジェリア内戦家族植民地主義の遺産人種
小説家、エッセイスト / ナイジェリア(エヌグ出身)

ナイジェリア出身の小説家・エッセイスト。植民地主義、性別、民族問題を主題に国際的に評価される作品を発表している。

マーサ・コリンズ まーさ・こりんず 受賞
Blue Front

アメリカ南部の人種暴力を、断片的で詩的な語りと資料のコラージュでたどる詩集。個人の記憶と歴史の証言が重なり合う。

証言の断片が、暴力の記憶を消えにくくする。

88ページ
人種暴力記憶歴史証言
詩人、翻訳者

アメリカの詩人。人種や歴史、個人的記憶を題材とした詩作で知られる。

スコット・レイノルズ・ネルソン すこっと・れいのるず・ねるそん 受賞
Steel Drivin' Man: John Henry: The Untold Story of an American Legend

ジョン・ヘンリー伝説を史料から再検証し、労働者の実像と口承伝説の関係を描く研究書。神話と史実の境界を問い直す。

伝説の向こう側に、労働と差別の歴史が見えてくる。

224ページ
労働史アメリカ史民間伝承人種音楽史
歴史家、研究者

アメリカの歴史家。労働史や口承伝承の史料検証を通じてアメリカ史の新たな視座を提示する研究で知られる。

テイラー・ブランチ ていらー・ぶらんち 特別賞
Parting the Waters: America in the King Years

キング牧師と公民権運動の前史を含め、アメリカ現代史の転換点を大きく描く研究書。運動の政治的・社会的文脈を丁寧に再現する。

公民権運動の広がりを、ひとつの時代の肖像として描く。

1064ページ
公民権運動アメリカ史人種政治史伝記
歴史家、作家

アメリカの歴史家。公民権運動期を描いた三部作などにより、公民権運動史の理解に大きく貢献した。