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ザ・オーストラリアン/ヴォーゲル文学賞

ザ・オーストラリアン/ヴォーゲルぶんがくしょう

未発表原稿(当初は35歳未満の作家対象)を対象としたオーストラリアの文学賞。賞金AUD$20,000と出版契約が付与された。

文学賞未発表原稿若手作家(35歳未満)小説
Established
1979
Organizer
The Australian(新聞)、Allen & Unwin、Stevns & Company Pty Ltd
Category
General Fiction and Popular Fiction
Selection Method
公募
Target
Open
Frequency
1 per year
Announcement Period
around June
Status
Ended

Description

The Australian / Vogel Literary Award(ヴォーゲル賞)は1979年に創設され、未発表の原稿を対象に若手作家(当初は35歳未満)に授与されるオーストラリアの文学賞でした。賞金はAUD$20,000で、出版社Allen & Unwinが受賞作を出版することを保証していたため、未発表原稿に対する最も名誉ある賞の一つとされました。主催はThe Australian紙、Allen & Unwin、Stevns & Companyの協力によって行われました。歴史の中で1985年、2010年、2013年、2019年は受賞が行われませんでした。2024年6月に最後の授賞が行われ、その後Vogel賞はThe Australian紙による新たな「The Australian Fiction Prize」に置き換えられています。

Prize

Main Prize
賞金と出版契約(Allen & Unwinによる出版保証)
Cash Prize
20,000 AUD
  • Allen & Unwinによる出版保証(出版契約)

Selection

Selection Process

応募受付
Judges 編集部および外部審査員による受付・一次確認(審査員は年によって変動)
Announcement 応募要件(未発表原稿等)の確認後、一次選考へ進む作品が選ばれる
一次・二次選考
Judges 編集者・選考パネル(外部審査員を含む)
Announcement 通過作品は次の審査段階へ進む。詳細な通過率は公表されていない
最終選考・受賞発表
Judges 選考委員会(年により構成が変動)
Announcement 受賞作はThe Australianや出版社の発表を通じて公表され、受賞作は出版される

Criteria

  • 未発表の原稿であること
  • 応募時の年齢要件(歴史的には35歳未満)を満たすこと
  • 文学的価値・独自性・文体の完成度
  • 出版に値する完成度・商業的・編集的可能性

Application Tips

Dos

  • 公式の応募要項を必ず確認する(応募形式・ワード数・締切など)
  • 未発表の原稿であることを確認する
  • (Vogelの歴史的要件)応募時に35歳未満であることを満たすか確認する
  • 原稿を入念に校正・推敲し、提出フォーマットに合わせる
  • 提出前に第三者による校閲やフィードバックを受ける

Don''ts

  • 他人の作品や盗作を提出しない
  • 年齢要件を満たしていないのに応募しない
  • 指定された形式やワード数を無視して提出しない
  • 不完全な原稿や未校正のまま応募しない

From Judges

  • 独自の声(voice)と文学的な完成度を重視する
  • 物語の構成と文体の一貫性に注意する
  • 編集可能性(出版に耐える完成度)も評価される

Related Awards

  • The Australian Fiction Prize
  • Sir Julius Vogel Award (ニュージーランド・別賞だが名称が類似)
  • その他オーストラリアの新人文学賞(例:各出版社や新聞の新人賞)

Official Resources

https://www.allenandunwin.com/being-a-writer/the-australian-vogel-s-award

Past Winners

Kristina Ross 受賞
First Year

新しい環境や役割に踏み出す「最初の一年(First Year)」を描く成長物語。適応と学び、失敗と修復を通じて登場人物の変化を追う。

成長適応出発
作家

Vogel賞(未発表原稿を対象)を受賞した作家。

Anna McGahan 受賞
Immaculate

純潔や規範、個人の内面をめぐるテーマを扱う作品。個人の秘密や社会的規範との衝突を通じて自己理解を問う。

純潔倫理個人と社会
作家

Vogel賞(未発表原稿を対象)を受賞した作家。

Nell Pierce 受賞
A Place Near Eden

『エデン』という理想に近い場所やその周辺を舞台に、喪失と再生、土地と記憶の関係を探る物語。個人史と地域社会の交差を描く。

喪失と再生土地と記憶コミュニティ
作家

Vogel賞(未発表原稿を対象)を受賞した作家。

Now That I See You

真実と虚構の境界を行き来する語りで、人間関係や記憶、倫理を問い直す作品。事実と創作の交差が主題となる。

真実と虚構記憶倫理
作家

Vogel賞(未発表原稿を対象)を受賞した作家。受賞作は真実と虚構の境界を問う語りを特徴とすると報道されている。

A Treacherous Country

不安定な土地や社会状況を背景に、個人とコミュニティの緊張を描く長編。権力や道徳、サバイバルに関する葛藤を通して土地と人間の関係を問う。

土地と歴史権力生存
作家

Vogel賞(未発表原稿を対象)を受賞した作家。

No winner
Emily O'Grady 受賞
The Yellow House

一軒の家を軸にした人間ドラマ。場所と記憶を通じて世代や関係性の変化を描く小説で、場所が人物に与える影響を掘り下げる。

家族場所と記憶世代間
作家

Vogel賞(未発表原稿を対象)を受賞した作家。

The Lost Pages

失われたページや記録を巡るミステリー的要素と家族の歴史を織り交ぜた作品。過去の断片が現在に影響を与える過程を描く。

記録家族史秘密
作家

Vogel賞(未発表原稿を対象)を受賞した作家。

The Memory Artist

記憶と創作、アイデンティティを巡る物語。断片化された記憶や過去が語りの中心となり、個人史と芸術表現の関係を探る作品。

記憶アイデンティティ芸術
作家

Vogel賞(未発表原稿を対象)を受賞した作家。

When There's Nowhere Else to Run

地方・都市の辺縁を背景に、逃げ場のない状況に置かれた登場人物たちの葛藤と選択を描く長編。孤立や関係の断絶を通して現代社会の圧力を照射する作品。

孤立家族現代社会移動
作家

Vogel賞(未発表原稿を対象)を受賞した作家。受賞作は未発表の原稿として選出された。

クリスティン・パイパー くりすてぃん・ぱいぱー 受賞
After Darkness
作家

オーストラリアの作家。受賞作『After Darkness』で2014年のThe Australian/Vogel文学賞を受賞した。

No winner
ポール・D・カーター ぽーる・でぃー・かーたー 受賞
Eleven Seasons
作家

オーストラリアの作家。受賞作『Eleven Seasons』で2012年のThe Australian/Vogel文学賞を受賞した。

ローハン・ウィルソン ろーはん・うぃるそん 受賞
The Roving Party
小説家

オーストラリアの小説家。『The Roving Party』で2011年のThe Australian/Vogel文学賞を受賞した。

No winner
リサ・ラング りさ・らんぐ 受賞
Utopian Man
作家

作家。受賞作『Utopian Man』で2009年のVogel賞に名を連ねた。

クリステル・ソーネル くりすてる・そーねる 受賞
Night Street
小説家

オーストラリアの作家。デビュー作『Night Street』で2009年のThe Australian/Vogel文学賞を受賞した。

アンドリュー・クルーム あんどりゅー・くるーむ 受賞
Document Z
作家

作家。受賞作『Document Z』で2008年のVogel賞(The Australian/Vogel Literary Award)に選出された。

ステファン・ラスチュク すてふぁん・らすちゅく 受賞
I Dream of Magda
小説家

作家。受賞作『I Dream of Magda』で2007年のVogel賞(The Australian/Vogel Literary Award)に名を連ねた。

ベリンダ・キャッスルズ べりんだ・きゃっするず 受賞
The River Baptists
小説家

オーストラリアの小説家。受賞作『The River Baptists』で2006年のThe Australian/Vogel文学賞を受賞し、同作は出版された。

アンドリュー・オコナー あんどりゅー おこなー 受賞
Tuvalu
作家

オーストラリアの作家。2005年にVogel文学賞を受賞し、作品『Tuvalu』が選ばれた。

ジュリエンヌ・ヴァン・ルーン じゅりえんぬ ゔぁん るーん 受賞
Road Story
作家

オーストラリアの作家。2004年にVogel文学賞を受賞し、作品『Road Story』で知られる。

ルース・バリント るーす ばりんと 受賞
Troubled Waters
作家
ニコラス・エンジェル にこらす えんじぇる 受賞
Drown Them in the Sea
作家
ダニエル・ウッド だにえる うっど 受賞
The Alphabet of Light and Dark
作家

オーストラリアの作家。2002年にVogel文学賞を受賞、作品『The Alphabet of Light and Dark』がある。

サラ・ヘイ さら へい 受賞
Skins
作家

オーストラリアの作家。2001年にVogel文学賞を受賞し、作品『Skins』で知られる。

スティーブン・グレイ すてぃーぶん ぐれい 受賞
The Artist is a Thief
作家
スー・ミン・テオ すーみん てお 受賞
Love and Vertigo
作家
ジェニファー・クレマー じぇにふぁー くれまー 受賞
Pegasus in the Suburbs
作家
エヴァ・サリス えゔぁ さりす 受賞
Hiam
作家

オーストラリアの作家。1997年にVogel文学賞を受賞し、作品『Hiam』で注目を集めた。

バーナード・コーエン ばーなーど こーえん 受賞
The Blindman's Hat

視覚や認識の限界をテーマにした実験的な長編。盲目という比喩を通じて真実と解釈の相対性を問い、記憶とアイデンティティの揺らぎを描く。幻想と現実が交錯する語りが特徴である。

視覚認識記憶アイデンティティ
小説家

オーストラリアの作家。Vogel賞受賞作をはじめ、文学的実験を取り入れた作品で知られる。

リチャード・キング りちゃーど きんぐ 受賞
Kindling Does For Firewood

日常の細部から人間の脆さと強さを掘り下げる作品。友情や喪失、再起を巡る静かなドラマを通して、平凡な出来事に宿る意味や希望の芽が丁寧に描写される新人作家の力作。

友情喪失日常救済
作家

オーストラリアの作家。Vogel賞受賞作で知られるが、公開されている公的情報は限られている。

ダレン・ウィリアムズ だれん うぃりあむず 受賞
Swimming in Silk

都会の孤独と複雑な人間関係を繊細に描く長編。過去の影や欲望が交差する中で登場人物の内面が徐々に露わになり、愛や裏切り、再生の可能性が詩的かつ現代的な語り口で綴られる。

人間関係孤独心理
小説家

オーストラリアの小説家。Vogel賞受賞作でデビュー作が広く注目された。繊細な心理描写を特色とする。

ヘレン・デミデンコ へれん でみでんこ 受賞
The Hand That Signed the Paper

ウクライナ系の一家を描いた小説を通じて、歴史的暴力と記憶、民族的アイデンティティを問いかける作品。発表後には作者を巡る出自や筆名の問題から大きな論争が生じ、作品と社会の関係が活発に議論された。

歴史記憶民族性論争
作家

筆名ヘレン・デミデンコ。本名はヘレン・ダーヴィルとしても知られ、受賞後に筆名と出自を巡る論争が生じたことで国際的に注目された作家。

フォティニ・エパノミティス ふぉてぃに えぱのみてぃす 受賞
The Mule's Foal

移民の家族史と伝承を織り交ぜ、土地と出自の問題を掘り下げる物語。文化的ルーツの喪失や再発見、世代間の対立が描かれ、現実と神話が交錯する筆致でアイデンティティの探求が進む。

移民家族伝承アイデンティティ
作家

ギリシャ系の背景を持つオーストラリアの作家。移民と文化の問題を主題にした作品でVogel賞を受賞した。

アンドリュー・マクガハン あんどりゅー まくがはん 受賞
Praise

都市に生きる若者の無軌道な日常、性や薬物、愛情のもろさを率直に描いた作品。生の切実さと救済の欠如を露わにする硬質な文体が特徴で、時代の空気を反映した社会的側面も持つ。

若者ドラッグ孤独
小説家

オーストラリアの小説家。デビュー作『Praise』で評価を受け、その後も現代社会を題材にした長編で知られる。

マイケル・スティーヴンス まいける すてぃーゔんす 受賞
Sibling Mischief

兄弟姉妹の複雑な関係性と家庭内の力学を描く物語。嫉妬や連帯、秘密が絡み合う中で成長と和解の兆しを探り、家族の記憶や小さな事件が登場人物の変化を促すヒューマンドラマとなっている。

家族兄弟姉妹成長秘密
小説家

オーストラリアの作家。Vogel賞受賞作で知られるが、詳細な経歴や公開情報は限られている。

ジリアン・ミアーズ じりあん みあーず 受賞
The Mint Lawn

地方社会と自然を背景に、成長・喪失・家族の絆を繊細に描く作品。日常の些細な出来事から人間の内面を浮かび上がらせる筆致が特徴で、女性の視点や世代間の継承と断絶が主要なテーマとして扱われる。

家族成長地域社会自然
小説家

オーストラリアの小説家・短編作家。自然描写と女性の視点に定評があり、Vogel賞受賞で広く注目された。

マンディ・セイヤー まんでぃ せいやー 受賞
Mood Indigo

自伝的要素を含む長編で、都市生活や若者文化、創作の葛藤を通してアイデンティティを探る作品。親子関係や孤独、自己表現の模索が率直な文体で描かれ、個人的体験と普遍的なテーマが交差する。

アイデンティティ都市文化音楽
作家

オーストラリアの作家・エッセイスト。若年でVogel賞を受賞し、小説や回想録などで幅広く活躍している。

トム・フラッド とむ ふらっど 受賞
Oceana Fine

海辺の共同体を舞台に、家族と土地、記憶の交差を丁寧に描く長編。主人公の内面と周囲の人々との確執や和解を通して自然と人間の関係性が浮かび上がり、静謐ながらも緊張感のある物語が展開する。

自然家族成長沿岸地域
小説家

オーストラリアの小説家。1988年に『Oceana Fine』でVogel賞を受賞し、デビュー作で注目を浴びた。自然と人間関係を織り込む作風が特徴。

ジム・サッカス じむ・さっかす 受賞
Ilias
作家
ロビン・ウォルトン ろびん・うぉるとん 受賞
Glace Fruits
作家
No winner
ケイト・グレンヴィル けいと・ぐれんゔぃる 受賞
Lilian's Story

孤独な女性リリアンの人生を通じて、抑圧や記憶、社会からの疎外と自己再生を描く作品。周囲の偏見や小さな出来事が主人公の生涯に影響を与える様子を繊細に描写する。

女性の生涯孤独社会と個人記憶アイデンティティ
作家

オーストラリアの小説家。歴史や個人の記憶、女性の生涯を丁寧に描く作風で知られる。Vogel賞受賞作を通じて広く注目された。

ジェニー・サマーヴィル じぇにー・さまーゔぃる 受賞
Shields of Trell
作家
ナイジェル・クラウト ないじぇる・くらうと 受賞
Matilda, My Darling

主人公とマチルダとの関係を中心に、人間関係の機微や感情の揺れを描く小説。愛情と喪失、成長を主題に据えた物語構成が特徴。

恋愛家族成長
作家

オーストラリアの作家。Vogel賞受賞作を含め、人物描写や人間関係を丁寧に描く作品で知られる。

ブライアン・カストロ ぶらいあん・かすとろ 受賞
Birds of Passage

移民や家族史、記憶の問題をテーマに、過去と現在が交錯する語りで人々のアイデンティティを描き出す作品。象徴的なイメージと断片的な構成を通して登場人物の孤独と連続性を探る。

移民アイデンティティ家族記憶
作家

オーストラリアで活躍する小説家。家族史や移民経験、文化的な混交を題材に実験的な語りを用いる作品で知られている。

ティム・ウィントン てぃむ・うぃんとん 受賞
An Open Swimmer

海辺や郊外を背景に、若者たちの孤独や日常の不安、関係性の微妙な変化を繊細に描いたデビュー作。自然描写と登場人物の内面描写を通じて、成長と喪失が静かに浮かび上がる作品。

成長孤独自然郊外生活人間関係
作家・小説家

オーストラリアの小説家。自然や海辺の風景、郊外の生活を繊細に描く作風で知られる。デビュー作『An Open Swimmer』で注目を集め、その後も国内外で高い評価を得ている。

クリス・マシューズ くりす・ましゅーず 受賞
Al Jazzar
作家
アーチー・ウェラー あーちー・うぇらー 受賞
The Day of the Dog

パース近郊を舞台に、先住民の若者が差別や疎外、経済的困窮に直面し、仲間や社会との軋轢を経て次第に暴力や犯罪に巻き込まれていく過程を描く。人種関係や社会構造の不公正を問題提起する作品。

先住民の経験人種差別都市社会青年の暴力アイデンティティ
作家

オーストラリアの先住民(アボリジニ)出身の作家。都市部における若者の疎外や暴力を鋭く描く作品群で知られる。Vogel賞では当初発表された受賞者の失格により最終的に受賞者とされた経緯がある。