世界・海外・国外の文学賞

← コスタ・ブック賞に戻る

コスタ・ブック賞 こすたぶっくしょう

第39回(2009年)

NovelFirst novelChildren's bookPoetryBiographyShort story

受賞者

5名
コルム・トービン こるむ・とーびん 受賞
Brooklyn

『Brooklyn』は1950年代にアイルランドからニューヨークへ渡った若い女性の物語で、郷愁と愛、帰属の問題を繊細に描く。異国での生活と故郷との葛藤、個人の選択が丁寧に描写される感動的な長篇である。

移民郷愁恋愛成長
小説家

アイルランド出身の作家。移民や郷愁、個人の選択を繊細に描く作風で知られる。

ラファエル・セルボーン らふぁえる・せるぼーん 受賞
Beauty

『Beauty』は現代イギリスの多文化社会を背景に、寛容と偏見、個人の変化を描く物語。外部からの圧力や内的葛藤を通じて共生と理解の可能性を問う社会的視座を持った作品である。

多文化共生寛容と偏見社会問題アイデンティティ
小説家

多文化社会を題材にした社会派小説で注目された作家。

パトリック・ネス ぱとりっく・ねす 受賞
The Ask and the Answer

『The Ask and the Answer』はディストピア三部作の第二作で、権力闘争と道徳的ジレンマを通じて若者たちの成長と選択を描く。暴力と政治の現実が登場人物の信念を試す重厚な展開が続く作品である。

ディストピアヤングアダルト権力と倫理成長
作家

ヤングアダルト作品で知られる作家。ディストピア物語を得意とする。

クリストファー・リード くりすとふぁー・りーど 優秀賞
A Scattering

詩集『A Scattering』は喪失と追悼を主題とし、深い抒情性と技巧をもって死別の感情を探る作品群。言葉の技巧と率直な感情表現が結実した、現代英詩の重要作の一つと評価される詩集である。

喪失追悼抒情言語技巧
詩人

エレガントで知性的な詩風を持つ詩人。喪失や追悼をテーマにした作品で高い評価を得る。

グラハム・ファーメロ ぐらはむ・ふぁーめろ 受賞
The Strangest Man: The Hidden Life of Paul Dirac, Quantum Genius

『The Strangest Man』は理論物理学者ポール・ディラックの生涯を詳細に追う伝記で、科学理論と個人史を結び付けながら20世紀物理学の発展と一人の天才の内面を照らし出す読み応えある研究書である。

科学史物理学者伝量子力学天才の伝記
伝記作家/科学史研究者

物理学史や科学者伝を手がける研究者・作家。科学史の読み物で評価される。