世界・海外・国外の文学賞

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コルム・トー빈

コルム・トービーン

Colm Toibin

プロフィール

性別
男性
生誕
エニスコーシー、ウェックスフォード県、アイルランド
国籍
アイルランド
言語
英語
宗教
カトリック
居住地歴
エニスコーシー(出生地) → バルセロナ(滞在) → ダブリン(居住・執筆) → ロサンゼルス(Highland Park、共同生活) → ニューヨーク(コロンビア大学勤務)

経歴

職業
小説家, 短編作家, 随筆家, ジャーナリスト, 文芸評論家, 劇作家, 詩人, 大学教授
活動期間
1975年〜
所属
Aosdána, ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー), コロンビア大学(人文学教授), マンチェスター大学(創作講座教授・旧任), リヴァプール大学(学長、2017–2022)
所属団体
Aosdána, ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー)
影響を受けた人物
ヘンリー・ジェイムズ, トーマス・マン, ジョーン・ディディオン, ノーマン・メイラー, ルイーズ・グリュック, アーネスト・ヘミングウェイ
影響を与えた人物

学歴

ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(UCD)
人文(History and English) / 歴史・英文学科
学位: BA
期間: 1972–1975
卒業年: 1975
国: アイルランド

受賞歴

アンコール賞
1993
対象作品: The Heather Blazing
結果: Winner
ブッカー賞 (ショートリスト)
1999
対象作品: The Blackwater Lightship
結果: Shortlisted
ロサンゼルス・タイムズ ブック賞(フィクション)
2004
対象作品: The Master
結果: Winner
インターナショナル・ダブリン文学賞
2006
対象作品: The Master
結果: Winner
アイリッシュ PEN 賞
2011
主催: Irish PEN
結果: Winner
ホースソーンデン賞
2015
対象作品: Nora Webster
結果: Winner
デイヴィッド・コーエン賞(生涯業績)
2021
結果: Winner
フォリオ賞
2022
対象作品: The Magician
結果: Winner
コスタ小説賞
2009
対象作品: Brooklyn
結果: Winner
ブッカー賞(ロングリスト)
2009
対象作品: Brooklyn
結果: Longlisted

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Master

    2004年のLA Times Book Prize Fiction 部門受賞作。Colm Tóibín の The Master は、ヘンリー・ジェイムズの人生を素材にした小説。

    ヘンリー・ジェイムズの私生活と創作の距離感を小説化する。

    ヘンリー・ジェイムズ伝記小説文学史自意識
ラムダ文学賞 2回登壇
  1. 受賞作: The Master

    ヘンリー・ジェイムズの晩年を描いた長編で、文学者の内面と欲望の抑圧を静かに掘り下げる。歴史小説でありながら、親密さに届かない人間の孤独が中心にある。

    ヘンリー・ジェイムズの沈黙と欲望を描く小説。

    368ページ
    歴史小説作家小説孤独欲望
  2. 受賞作: The Empty Family

    アイルランドやスペインを舞台に、帰郷、喪失、欲望を静かな筆致でたどる短編集。人が過去に戻ろうとするときに残る痛みや、言葉にしきれない孤独を描く。

    帰郷と喪失が静かに響き合う短編集。

    275ページ
    短編集ゲイフィクション帰郷喪失欲望
  1. 受賞作: The Master

    ヘンリー・ジェームズの人生と創作を題材にした伝記的小説。作家の孤独や欲望、社会との関係が緻密に描かれ、文学と個人史の交差を通じて創作の深層に迫る作品。

    文学伝記作家同性愛
  1. 受賞作: The Master

    ヘンリー・ジェイムズの晩年を題材にした長編。創作と孤独、愛と喪失に向き合う作家の内面を丁寧に掘り下げ、記憶とアイデンティティの問題を静謐な筆致で描く作品。

    ヘンリー・ジェイムズの晩年を題材にした長編。

    352ページ
    伝記文学孤独創作記憶アイデンティティ
  1. 受賞作: Brooklyn

    『Brooklyn』は1950年代にアイルランドからニューヨークへ渡った若い女性の物語で、郷愁と愛、帰属の問題を繊細に描く。異国での生活と故郷との葛藤、個人の選択が丁寧に描写される感動的な長篇である。

    移民郷愁恋愛成長
Hawthornden Prize 1回登壇
  1. 受賞作: Nora Webster

    『Nora Webster』は、夫の死後に自らの生活とアイデンティティを再構築しようとする主人公ノラの心の軌跡を描く小説。1960年代のアイルランド社会を背景に、喪失、日常の再建、女性の自立が繊細に描かれる作品である。

    喪失家族女性の自立アイルランド社会

作品

代表作

ザ・サウス

1990年 小説

初期の長編小説。バルセロナを舞台にした要素を含む。

異郷個人のアイデンティティ

ヒーザー・ブレイジング

1992年 小説

ウェックスフォードを舞台に父の死や家族の歴史を描く作品。

家族喪失アイルランド社会

夜の物語

1996年 小説

国外で暮らす主人公が同性愛のアイデンティティや政治的動揺に直面する物語。

同性愛異郷個人の内面

ザ・ブラックウォーター・ライトシップ

1999年 小説

家族の関係と病の問題を扱ったウェックスフォードに根ざした小説。

家族アイルランド

ザ・マスター

2004年 歴史的フィクション / 伝記的小説

ヘンリー・ジェイムズの内面生活を虚構化した小説。作家の創作過程と孤独を描く。

創造性孤独作家の生涯

ブルックリン

2009年 小説

エイリス・レイシーという移民女性を主人公に、故郷と新天地の間で揺れる物語。

移民故郷と異郷成長
映像化・舞台化
  • [映画] ブルックリン(映画) / John Crowley (2015)

メアリーの遺言

2012年 短編小説 / 劇的独白

伝統的な物語を新たな視点から見つめ直す短編風作品。

宗教信仰の葛藤母性

ノーラ・ウェブスター

2014年 小説

夫を失った母親の喪と再生を描く作品。

喪失家族再生

ザ・マジシャン

2021年 伝記的小説

トーマス・マンの生涯を基にした虚構伝記。作家と時代の関係を探る。

作家像歴史と私生活創造の苦悩

ロング・アイランド

2024年 小説

『ブルックリン』の続編。エイリスが故郷エニスコーシーに戻る物語。

帰郷時間の経過家族

全著作

  • The South (1990)
  • The Heather Blazing (1992)
  • The Story of the Night (1996)
  • The Blackwater Lightship (1999)
  • The Master (2004)
  • Brooklyn (2009)
  • The Testament of Mary (2012)
  • Nora Webster (2014)
  • House of Names (2017)
  • The Magician (2021)
  • Long Island (2024)

翻案

  • ブルックリン(映画、2015)

作風・主題

文体
抑制的で精緻な文体経済的な描写と会話の間にある含意を重視する説明よりも間(あいだ)を残す作風
頻出モチーフ
沈黙家族喪失同性愛とアイデンティティ異郷/移民

健康

  • 精巣がん(転移あり)
    2019–
    肺・肝臓・リンパ節への転移を伴い治療を継続中。生活や執筆活動に影響を与えたが公的には活動を継続している。

評価・遺産

アイルランド現代文学を代表する作家の一人。家族、宗教、移住、同性愛を繊細に描く作風で国際的評価を受け、多数の賞を受賞・ノミネートされている。『ブルックリン』の映画化など大衆文化にも影響を与えている。

関連学会

  • Aosdána
  • ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア

資料所蔵先

  • アイルランド国立図書館(筆記ノート類所蔵)

大衆文化への影響

  • 『ブルックリン』の映画化(2015)

引用

  • 小説を終えることはほとんど子供を寝かしつけるようなものだ ― 突然に終わらせることなどできない。
    出典: インタビュー(出典: Guardian 等の作家論) (2017年)

豆知識

  • 幼少期に読み書きが遅く、9歳頃まで読み始められなかったと語る。
  • 若い頃に吃音(どもり)を発症し、生涯にわたり影響があったとされる。
  • 『ブルックリン』の映画化(2015)で一般的知名度が向上した。
  • バルセロナに滞在した経験が初期作品に反映されている。
  • 出版レーベル Tuskar Rock Press を設立している。