CWAインターナショナル・ダガー(翻訳犯罪小説部門)
しーだぶりゅーえー いんたーなしょなる だがー
英国推理作家協会(CWA)が授与する、英語以外の言語で書かれた犯罪小説の英訳作品を対象とした賞。著者と翻訳者の両方が受賞する。
- Established
- 2006
- Organizer
- 英国推理作家協会(CWA)
- Category
- Research, Translation, and Scholarship
- Selection Method
- 推薦
- Target
- Professional
- Frequency
- 1 per year
- Status
- Active
Description
The CWA International Dagger is an annual award presented by the Crime Writers' Association for the best translated crime novel of the year. Established as its own category in 2006 (previously translated works were eligible for the CWA Gold Dagger), the prize recognizes both author and translator; winners receive an ornamental Dagger at an annual ceremony. The award has undergone name changes (formerly the Duncan Lawrie International Dagger and later Crime Fiction in Translation Dagger) and highlights excellence in translation and international crime fiction.
Prize
- Main Prize
- Ornamental Dagger trophy presented to the winning author and translator
- CWAによる公的な評価・広報
- ショートリスト掲載による注目
- 翻訳者への顕彰
Selection
Selection Process
| Stage | Judges | Pass Rate | Announcement |
|---|---|---|---|
| ノミネーション/エントリー | 出版社や関係者のノミネーションを含み、CWAにより受理される候補が集められる | — | エントリーの詳細はCWAの案内に従う |
| ショートリスト選出 | CWAが任命する選考パネル(審査員) | — | ショートリストはCWAの公式サイトやプレスで発表される |
| 最終選考(受賞作選定) | CWAの審査パネル(最終判定を行う審査員) | — | 受賞者は年次授賞式およびCWAの公式発表で公表される |
Criteria
- 翻訳の質(原文の文体・語感の再現)
- 作品としての文学的・娯楽的価値
- 翻訳者の貢献と翻訳の創造性
- 国際性・読者への訴求力
Application Tips
Dos
- 翻訳の質を最優先する(文体・語感・登場人物の声を忠実に再現する)
- 翻訳者名を明確に表示し、翻訳経緯や版元情報を揃える
- 出版社や代理人を通じて適切にノミネート手続きを行う
- 応募条件(ジャンル、翻訳出版年など)を事前に確認する
Don''ts
- 翻訳の質に妥協すること
- 翻訳者のクレジットを省略すること
- 応募規程や締切を無視すること
From Judges
- 訳は単なる直訳ではなく、原作の声とトーンを再現することが重要です。
- キャラクターの発話や文体的特徴を自然な日本語で表現する工夫を評価します。
- 訳注や編集メモで特に工夫した点を示すと理解が深まります。
Related Awards
- CWA Gold Dagger
- MWJ Award for Mystery Fiction in Translation (Mystery Writers of Japan)
- International Booker Prize
- その他の翻訳文学賞・ミステリ賞
Official Resources
https://thecwa.co.uk/awards-and-competitions/the-daggers/dagger-for-crime-fiction-in-translation/Past Winners
結婚生活に潜む秘密と不信を描く心理サスペンス。語り手の視点を通じて夫婦関係の微妙な力学や操作、親密さの裏側に潜む危険を徐々に暴露していき、日常の崩壊を静かに描く。
フランスの作家。心理的サスペンスや家庭内の不穏さを描く作風で知られ、近年注目された作品がある。
歴史的な出来事と個人の記憶を交錯させ、過去の暴力や選択が現在に及ぼす影響を問い直す文学性の高い作品。真実と虚構の境界を揺さぶりながら、倫理的・歴史的な問いを繊細に投げかける。
スペインの小説家。歴史的記憶や個人の選択を主題にした作品で知られ、フィクションとノンフィクションの境界を曖昧にする作風が特徴的である。
港町やホテルを舞台に、過去の因縁や犯罪が現在の登場人物たちの運命を揺るがす。緊張感あるプロットと冷徹な人間観察を通じて、暴力と救済、倫理の曖昧さを描くハードボイルドな犯罪小説。
ドイツの犯罪作家。都会的でハードボイルドな作風を持ち、社会の暗部や人間の倫理的揺らぎを題材にした作品が多い。
災害観光をビジネスとして扱う企業に勤める女性が、会社の裏側や演出された災害の実態に気付き、現実と虚構の境界が崩れていく過程を描く風刺的サスペンス。消費社会や他者との疎外を抉る視点が特色。
韓国の作家。社会や都市生活の不安を風刺的・批評的に描く作品で注目され、翻訳を通じて国際的評価を得ている。
中年の女性が偶然にも犯罪世界に足を踏み入れ、思いがけず組織の中枢に関わっていく過程を描くダークでユーモラスな犯罪小説。権力と道徳の境界、法と犯罪の曖昧さを鋭く描写する風刺的作品。
フランスの作家。ブラックユーモアと社会批評を織り交ぜた犯罪小説を執筆し、周縁に生きる人物の視点を描くことが多い。
パリを舞台に人間関係と過去の罪がほどけていくサスペンス。複数の視点で語られる人物たちの交錯がやがて一つの真相へと収束し、都市の夜に潜む孤独と暴力、倫理的ジレンマを描き出す。
イスラエルの作家でジャーナリスト。都市型サスペンスや政治的テーマを扱う作品で知られ、国際的に翻訳されている。
過去に起きた出来事の影が現在の人物たちの生活に忍び寄る物語。家族や共同体に残る傷や記憶、贖罪が主題となり、静かながらも重層的な人物描写を通じて暴力と和解の可能性を探るヒューマン・ミステリ。
スウェーデンの小説家。代表作には警察小説シリーズがあり、社会問題や人間の内面を鋭く描く作品で国際的に評価されている。
犯罪学的な視点を背景にした警察小説。徹底した現場描写と制度の裏側を描き、警察と政治の癒着、捜査過程で露わになる人間の倫理的葛藤を浮き彫りにする。緊張感ある手続き描写と登場人物の内面が作品の軸となる。
スウェーデンの犯罪学者で作家。犯罪社会学や警察組織の描写に長け、社会派の警察小説を多く執筆している。
第一次世界大戦直後のフランスを舞台に、戦争で心に傷を負った二人の元兵士が出会い、復讐と生計を兼ねた大胆な詐欺計画に手を染める。戦後社会の不正や官僚的冷酷さが背景となり、友情と裏切り、権力の腐敗が交錯する歴史的犯罪小説。
フランスの小説家。犯罪小説や歴史小説で国際的に知られ、緻密な筋立てと人間描写を特徴とする。翻訳作品も多数ある。
『Camille』はヴェルヘーヴェン(Verhœven)シリーズの一編で、暴力と心理、復讐の影が交差するサスペンス。登場人物の心の揺れと巧みな構成が光る作品である。
フランスの作家。黒く激しいサスペンスと人間の内面に迫る作風で知られ、各国で翻訳され高く評価されている。
『The Siege』は歴史的背景を活かした力強い小説で、包囲や対立といった極限状況下での人間心理を描く。冒険性と人間ドラマが交錯する作品である。
スペインの小説家・ジャーナリスト。歴史や冒険を背景にした緻密な物語で知られ、国際的に広く読まれている。
『Alex』は緊迫したサスペンス作品で、暴力性と復讐、追跡劇が交錯する。巧みな構成と冷徹な筆致で読者を惹きつける、現代社会の暗部を抉る力作である。
フランスの作家。ダークで衝撃的なサスペンスと緻密な人物描写を得意とし、国際的な評価を得ている。文壇賞受賞歴もある。
『The Ghost Riders of Ordebec』は、奇妙さとユーモアを含むヴァルガス流のミステリー。小さな町に起きる不可思議な事件を通じて、人間の弱さや温かさが浮かび上がる物語である。
フランスの犯罪小説家。風変わりな登場人物と緻密な心理描写で知られ、翻訳を通じて広く読まれている。
『The Potter's Field』はモンタルバーノ警部シリーズの一編で、地域社会の歪みや人間関係を背景に巧妙な謎解きが展開される。ユーモアと人情味を兼ね備えた警察小説である。
イタリアの作家・脚本家。モンタルバーノ警部シリーズで知られ、地域色豊かな語り口と温かみのある人物描写で国際的に人気を博した。
『Three Seconds』は刑務所と警察、犯罪組織が絡む緊迫した社会派サスペンス。内部告発や汚職、制度の脆さを描き出し、人間の倫理と犠牲を鋭く問う作品である。
アンダース・ロースルンドとボルゲ・ヘルストレームによるスウェーデンの作家コンビ。社会問題を深く掘り下げるハードな犯罪小説で国際的に高い評価を受けている。
『The Darkest Room』は、孤立した島を背景にした叙情的で陰鬱なミステリー。自然描写と静かな恐怖を通じて家族の秘密や過去の影が浮かび上がる作品である。
スウェーデンの推理作家。オーランド島を舞台にした陰影ある物語や、過去と記憶を巡る叙情的な作風で知られる。
『The Chalk Circle Man』はヴァルガスの作風がよく表れたミステリーで、特異な人物たちと奇妙な出来事が絡み合いながら謎が解かれていく。人間心理への洞察が光る一作。
フランスの犯罪小説家。風変わりな人物像と緻密なプロットで欧米で高い評価を得ている。
『Lorraine Connection』は、産業地域を舞台にした社会派犯罪小説。不正や腐敗のネットワークを暴き出す重厚なプロットと、犠牲となる個人のドラマを冷静に描写する作品である。
フランスの社会派クライム作家。経済や労働、政治腐敗を題材にした硬派な作品で知られ、緻密な取材とリアリズムに基づく描写が特徴。
『Wash This Blood Clean from My Hand』はヴァルガス独特の暗さとユーモアが同居する犯罪小説。個人の過去や罪が徐々に浮かび上がり、捜査の進行とともに人間関係の複雑さが描かれる。
フランスの犯罪小説家。独特の語り口と個性的な登場人物で知られ、翻訳作品も多く国際的に評価されている。
『The Three Evangelists』はフレッド・ヴァルガスの犯罪小説。個性的な登場人物たちの人間模様を軸に、過去の秘密と現在の事件が静かに絡み合って真実が明らかになる。ユーモアと繊細な心理描写が特徴の一作。
フレッド・ヴァルガス(本名:Frédérique Audoin-Rouzeau)はフランスの犯罪小説家。独特のユーモアと人間描写で知られ、コミッサール・アダムスベルグシリーズなどで国際的評価を得ている。