ジェラルド・ランパート記念賞
じぇらるど らんぱーと きねんしょう
初刊詩集を対象としたカナダの新人詩集賞。League of Canadian Poetsが主催する年1回の賞。
- 創設年
- 1981
- 主催
- League of Canadian Poets
- カテゴリー
- 詩・現代詩
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 5〜6月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Gerald Lampert Memorial AwardはLeague of Canadian Poetsが1981年に創設した年次の文学賞で、初めて詩集を出版した詩人(ファーストブック)に贈られる。受賞者は奨励金と公的な認知を受け、多くの年でショートリストが発表される。歴代受賞者・ノミネートはカナダの詩壇で広く参照されている。
賞品
- 主賞品
- 受賞者には奨励金が授与される(記念賞)
- 賞金
- 1,000 CAD
- 受賞による認知・宣伝効果
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 応募・ノミネーション受付 | League of Canadian Poetsが指定する選考委員(個別の委員構成は年度により公表) | — | 応募受付後、選考のためのエントリーを集める |
| ショートリスト選定 | 複数の選考委員による書類審査と検討 | — | ショートリストはLeagueや報道を通じて発表される |
| 最終選考・受賞者決定 | 選考委員による最終討議で受賞作を決定 | — | 受賞者はLeague of Canadian Poets等で公表される(通常5〜6月頃) |
選考基準
- 応募作品が著者の初めての詩集であること(ファーストブック)
- 詩としての芸術的水準(表現力・独創性・技術)
- 作品集としての完成度・一貫性
- カナダ文学としての意義や新しい才能の発見
応募のヒント
推奨
- 応募前に必ず自分の作品が著者の初刊詩集(ファーストブック)であることを確認する
- League of Canadian Poetsや募集要項(出版社側の案内)にある応募規程に従う
- 書誌情報(出版年月、出版社など)を正確に明記する
注意
- 既に出版歴のある作品で応募しない(重複応募の禁止)
- 応募要項を無視して提出形式を変えない
- 不正確な出版情報や連絡先で応募しない
関連の賞
- Pat Lowther Award
- Raymond Souster Award
- League of Canadian Poets の他の書籍賞(Book Awards)
- その他のファーストブック賞(First book awards)
公式情報
https://poets.ca/過去の受賞者
デビュー詩集。処方薬や精神的健康をめぐる体験や断片的な日常風景を通して、脆さや依存、孤立を詩的に描写する作品群。私的経験から社会的問題を考察する。
カナダの詩人。詩集『Xanax Cowboy』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞。精神的な苦悩や日常の断片を鋭く描く作品で注目された。
デビュー詩集。散歩や歩行という身体的行為を通して都市や土地に刻まれた記憶、個人的・集合的なアイデンティティを描き出す詩群。地名や道程を手がかりに歴史と現在を往還する。
カナダの詩人・作家。デビュー詩集『Whitemud Walking』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞。歩行や場所性を巡る詩作を行っている。
デビュー詩集。タイトルが示す「奉納/献呈」のモチーフを軸に、個人的経験や文化的・儀礼的な関係性を詩によって探る作品。形式や言葉の選択を通して内面と外部世界をつなげる。
カナダの詩人。デビュー詩集『Qorbanot: Offerings』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞。儀礼性や献呈といった主題を詩的に扱う作風が特徴。
デビュー詩集。身近な植物や雑草の象徴を手がかりに、土地と記憶、家族やコミュニティの関係を詩的に問い直す作品群。日常の細部から広い歴史的・社会的テーマを浮かび上がらせる。
カナダの詩人。デビュー詩集『The Response of Weeds』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した。詩作を通して土地や記憶、コミュニティとの関係を探る作風が知られる。
流動する時間感覚や都市生活の軋みを描く詩集。断片的な言語とイメージで移動性や不安、日常の細部を捉え、軽やかさと哀愁が同居する詩篇を提示する。
デビュー詩集『Float and Scurry』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した詩人。
喪失と記憶、消えゆく言葉を主題にした詩集。短い断片や告別的なトーンを通じて、個人史や公共史の重なりを示唆する冷静で鋭い詩篇を収録している。
デビュー詩集『Obits.』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した詩人。
感覚と記憶、身体性をめぐる実験的な詩集。音や響き、微細なイメージを用いて内的世界の揺らぎを描写し、形式と内容が密接に結びつく作品群を提示する。
デビュー詩集『Otolith』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した詩人。
存在や日常、他者との関係を問いかける詩集。言葉のリズムとイメージで存在論的な焦点を作り出し、静かな力強さを持つ詩篇を並べる構成が特徴である。
デビュー詩集『This Being』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した詩人。
動物性や身体、記憶をめぐる詩的な観察を収めた詩集。ユーモアと内省が混ざり合い、日常の些細な瞬間から存在の輪郭を浮かび上がらせる作品群が特徴である。
デビュー詩集『Otter』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した詩人。
ユーモアと繊細さを併せ持つデビュー詩集。個人的な経験や日常の断片を通じて成長や関係性、葛藤を描き、率直な声で読み手に近づく詩篇を収録している。
デビュー詩集『For Your Safety Please Hold On』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した詩人。
自然と脆さを主題とした詩集。蝶の生存を喩えに、人間の脆弱性や喪失、環境との関係を詩的に問う。観察的描写とメタファーの重層が特徴で、自然と自己の関係を深く探る。
デビュー詩集『The Survival Rate of Butterflies in the Wild』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した詩人。
ノートや断片を思わせる形式で綴られた詩集。観察的な視点と内省的な断片が交錯し、記憶や日常の齟齬を繊細に描き出す作品群。形式実験的な詩も含まれる。
デビュー詩集『Notebook M』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した詩人。
デビュー詩集。言葉の響きやイメージの連なりを通じて欲望や自己認識、日常の不穏さを探る実験的で詩的な断片を収める。言語遊びと感情の緊張が特徴的な構成。
デビュー詩集『Sweet Devilry』で受賞した詩人(Gerald Lampert Memorial Award)。
夜を主題にしたデビュー詩集。日常の細部や親密な場面を静謐な視線で描き、記憶や身体性、孤独とつながりを繊細なイメージで紡ぐ詩篇を収録している。言葉の余白や音響性を活かした短詩が並び、静かで強い余韻を残す。
デビュー詩集『The Nights Also』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した詩人。
狩猟や動物、暴力と人間の関係をめぐる詩篇を収めた詩集。野生と文明の境界を描き、記憶や世代、男性性に関する問題を詩的に提起する。
詩集『Gun Dogs』で2010年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞(ウィキペディアの当該版情報に基づく)。狩猟や野性をめぐる主題を通じて人間性を問う作品。
言語実験と個人的な記憶を交差させる詩集。色彩や語感への注意を通し、言葉の限界と創造性を探求することで、現代的な不安や欲望を映し出す。
カナダの詩人・翻訳者。詩集『what if red ran out』で2009年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞。言語と感覚の関係を探る実験的な作風で知られる。
土地や風景、死生観を通じて身体と環境の関係を探る詩集。自然描写に根差した鮮烈なイメージで、時間と記憶の層を浮かび上がらせる。
カナダの詩人。詩集『Making Bones Walk』で2008年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞。土地性と身体性を結びつける鮮烈なイメージが特徴的。
比喩としての「鍵」をモチーフに、記憶や人間関係、自己認識の構造を解剖的に描く詩集。巧緻なイメージと語りの切れ味が際立つ作品群。
カナダの作家・詩人。詩集『Anatomy of Keys』で2007年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞。比喩と構成に重点を置いた緻密な詩作で評価される。
過去の断片とその語り直しをテーマに、言語の不確かさや記憶の揺らぎを繊細に描く詩集。ユーモアと厳しさを併せ持つ視点で、個人史と歴史の交差を表現する。
カナダの詩人。詩集『Past Imperfect』で2006年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞。過去と現在の交差、言語の可能性に関心を寄せた作品が多い。
多文化的な背景や移民経験、現代社会におけるアイデンティティを鋭く問い直す詩集。テクノロジーや言語の断片を織り交ぜ、個人と社会の接点をユニークに描写する。
カナダの詩人・研究者。デビュー詩集『Anthropy』で2005年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞。多文化的な視座や現代的主題を取り入れた作風が特徴。
和解という主題をめぐる詩篇群。個人的・歴史的な傷や誤解に向き合い、対話や修復の可能性を詩的比喩で模索する。記憶と責任を問い直す視線が特徴。
詩集『Reconciliation』で2004年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞(出典はウィキペディア項目に基づく)。和解や記憶に向き合う視点を持つ作品。
労働や身体、成長といった主題を象徴的に扱う詩集。具体的な日常の断片から社会的・個人的な変容を照射し、言葉の構造を通じて強さと脆さの両面を探る。
カナダの詩人(Kathy Mac)。デビュー詩集『Nail Builders Plan for Strength and Growth』で2003年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞。言葉の構造に対する意識が高い作品群。
早朝や夜明けの時間帯に呼応する瞬間を通して、日常の細部や内面の揺らぎを描く詩集。光と影、時間の移ろいを繊細な言語で捉え、個人的な記憶を普遍性へと昇華する作品群。
カナダの詩人・作家。デビュー詩集『Into the Early Hours』で2002年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞。静かな時間性を重視した繊細な詩作で知られる。
個人的な喪失と再生、家族の記憶、自然との交感をめぐる詩篇を集めたデビュー詩集。静謐かつ緻密なイメージで身体感覚と時間の流れを描写し、普遍的な感情を浮かび上がらせる。
カナダの詩人。デビュー詩集『Light Falls Through You』で2001年のGerald Lampert Memorial Awardを受賞。喪失や記憶、自然と時間の交差を詩的に探る作風が特徴。
『All the God-Sized Fruit』は自然と信仰、身体の経験をめぐる詩集。日常の細部に宿る神性や喪失感、回復のプロセスを豊かな自然描写と象徴で描き出し、個人的体験を普遍的な問いへ昇華させる。
カナダの詩人。自然描写や宗教的モチーフを織り交ぜた詩で知られる。
『White Stone: The Alice Poems』は『アリス』のモチーフを借りて、喪失、変容、言語の不安定さを詩的断章で再構築する連作詩。文学的引用と独自の象徴世界で古典的モチーフを新たに照らし出し、読者に多層的な解釈を促す。
カナダの詩人。実験的な形式と深い文学的引用を特徴とする詩作で評価されている。
『The Landing』は到着と別れ、移動の記憶を主題にした詩集。海や空港、都市の風景を背景に他者との遭遇や個人的歴史を綴り、場所が記憶を呼び覚ます瞬間を詩的に捉える。
カナダの詩人。都市と自然、移動や到着をめぐる詩作で知られる。川や港、風景の描写が特徴的。
『A Really Good Brown Girl』はメティスとしての経験を基軸に、同化、家族、土地との関係をユーモアと怒りを交えて描く詩集。政治的・個人的な視点が融合し、先住民の存在感と複雑なアイデンティティを問い直す力を持つ作品である。
メティス出自のカナダ詩人。先住民としての視点や女性の経験を率直に描き、現代カナダ詩壇で重要な声の一つとされる。
『Rough Skin』は身体の脆さや傷跡を巡る詩集で、個人的記憶と社会的文脈をつなげながら回復や連帯を描く。直截的な言葉と感情の強さで読み手に強い共感を呼び起こす作品群である。
カナダの詩人で教育・コミュニティ活動にも関わる。社会的テーマと個人的体験を結びつける詩作で知られる。
『Dementia Americana』は、アメリカという国と個人の記憶、文化的断絶をテーマにした作品群。ユーモアと辛辣さを交えながら記憶の断片や家族史を手繰り寄せ、国民的物語の倒錯と個の語りが重なる構成で読者に問いを投げかける。
アメリカ生まれでカナダを拠点に活動する作家。小説や詩を手がけ、移民経験や記憶、アイデンティティを主題にした作品で知られる。
『The Night You Called Me a Shadow』は個人的な関係やアイデンティティを探る詩篇を集め、夜や影のモチーフを通じて自己認識や他者との距離、言葉の不確かさを静かに問う。音韻とリズムに配慮した言葉遣いで心理の微細を描写する。
カナダの詩人。音韻やリズムに注意を払いながら個人の感情や関係性を緻密に描く作風で知られる。
『Mad Magellan's Tale』は航海や探検の寓意を借りて、発見と喪失、歴史と個人の交差を詩的に描く作品とされる。具体的な収録詩や詳細は公的資料が限られるが、冒険譚を通じて自己を問う叙事的要素が特徴とされる。
資料が限られる作家。詩集『Mad Magellan's Tale』で受賞記録が見られるが、詳細な経歴情報は少ない。
『Fortress of Chairs』は家庭や記憶、時間の重なりをモチーフにした詩集。日常的な対象を通して喪失や親密さ、老いと再生を描き出し、言葉の余白と沈黙を効果的に用いる作品群である。詩は静かな観察と象徴性を通して普遍的な情感を呼び覚ます。
カナダの詩人・小説家。繊細な心理描写と日常を見つめる視線が特徴で、詩と短編で高く評価される。
『Eyes Like Pigeons』は視覚的イメージと物語性を融合させた詩集。都市や自然の風景、身体と関係性が交差し、観察眼の鋭さと比喩の豊かさで日常の不思議さや孤独を浮かび上がらせる。語り手の声が多層的に響く作品群である。
カナダの詩人。視覚的に鮮やかなイメージと静かな語り口で、自然や人間関係を詩的に掘り下げる作風が知られる。
『Wiles of Girlhood』は少女期と女性性の習得を主題にした詩集。成長、身体、文化的・世代間の記憶を鋭く見つめ、個人的体験と社会的文脈を織り交ぜながら自己形成の複雑さを詩的に探る。自伝的要素や声の重層性を用いて家族や文化の継承、回復を描く。
メティス(先住民)系のカナダ人詩人・作家。フェミニズムや先住民の経験、家族や身体をテーマにした詩作で知られる。
『Radiant Life Forms』は、身近な自然や生き物、日常の細部を繊細に描き出す詩集。生命のはかなさや再生、個人の記憶と風景が交差する詩篇が並び、静謐なイメージと鋭い観察力で読者の感覚を揺さぶる。詩は日常の微細な観察から生まれる比喩と個人的な喪失を扱う抒情性を兼ね備えている。
カナダの詩人。繊細で叙情的な詩風が特徴で、短詩から散文詩まで幅広く活躍。詩集『Radiant Life Forms』でGerald Lampert Memorial Awardを受賞した。