アイリッシュ・ブック・アワーズ あいりっしゅ・ぶっく・あわーず
第16回(2018年)
受賞者
6名アイルランド西部の町で育ったコネルとマリアンの関係を、高校時代から大学生活へと追う長編小説。親密さとすれ違い、階級差、自己肯定感の揺らぎを、抑制された会話と繊細な心理描写で描き出す。
惹かれ合いながらも離れようとする二人の数年を、会話の余白まで含めて描く恋愛小説。
若手作家。会話中心の鋭い文体で現代の関係性を描き国際的評価を得た。
著者自身の少女時代、薬物使用、若年出産、教育への復帰、政治活動への歩みをたどる回想録。個人史を通じて、階級、依存、制度からこぼれ落ちる若者の現実を率直に語る。
自分から逃げることをやめた一人の女性が、過去と向き合い、社会を変える声を得ていく回想録。
若年期の経験を基に社会問題に取り組む活動家であり、執筆活動も行う。
アイルランド各地の灯台を、絵と解説で紹介する図版書。航行を守ってきた建築物としての機能、沿岸文化、歴史、地理的な個性を、実用情報と情緒ある視点の両方から伝える。
海岸線を守る灯台の姿を、歴史と場所の記憶とともに描き出す一冊。
写真・旅行書を手がける著者。地域の風景を扱った図版書で知られる。
家族、依存症、身体、流産と不妊、沈黙されがちな痛みを扱う個人エッセイ集。私的な経験を率直に掘り下げながら、女性に求められる強さや沈黙の規範を問い直す。
言いにくい痛みを言葉に変え、沈黙の奥にある経験を読者の前へ差し出すエッセイ集。
エッセイや文学評論を手がける作家。私的な経験を鋭く掘り下げる文章で注目を集める。
フレンチ・リヴィエラで英国社交界の女性を装って暮らすコーデリアの過去と罪をめぐる心理スリラー。美貌、嘘、家族の傷、逃亡の記憶が重なり、華やかな表面の下から破滅が現れる。
別人を演じ続けた女性の過去が、南仏の眩しい光の下で崩れ始める。
心理サスペンスを得意とする作家。緻密な人物造形と意外性のある展開で人気を博す。