ナショナル・ブック・クリティックス・サークル賞 ナショナル・ブック・クリティックス・サークル賞
第1回(1976年)
受賞者
21名ヴァーモントの老いた兄妹の対立と、壊れたテレビの向こうに挟み込まれる作中作を通して、孤立と救済の可能性を描く長編。
壊れたテレビが、閉ざされた家に別の物語を呼び込む。
ニューヨークの若い記者ジェン・フェインの日常を、断片的な観察と飛躍する文体で追う現代的な長編。
都市の細部が、断片の連なりの中で鋭い輪郭を持つ。
亡命と記憶の影を引き受ける十三篇の短編をまとめた、ロシア語原作の英語短編集。
十三の物語が、亡命者の静かな不安を照らし出す。
表題作を含む中編・短編を通して、ユダヤ的記憶と道徳的不安を濃密に描く作品集。
三つの中編が、信仰と傷のあいだの緊張を映す。
離れていく姉妹の人生を並走させながら、家族と失望の長い影を刻む長編。
二人の姉妹の歩みが、静かな崩れを浮かび上がらせる。
中国系アメリカ人としての少女時代を、家族の語りと神話を重ねて描く回想録。
神話と私語が重なって、ひとりの女性の成長を形づくる。
アングロ・アイリッシュ関係の長い緊張を、歴史と政治の視点からたどる研究書。
アイルランド問題の背後にある帝国と反発の層を読む。
奴隷制から始まる家族史をたどり、記憶とルーツの継承を壮大に描いた長編。
失われかけた家族の物語を、奴隷制の記憶からたどり直す。
東欧ユダヤ移民の生活と文化を、移民史として大きく描き出した記録的な歴史書。
移民たちの暮らしが、アメリカの都市史として立ち上がる。
東欧ユダヤ移民の生活と文化を、移民史として大きく描き出した記録的な歴史書。
移民たちの暮らしが、アメリカの都市史として立ち上がる。
ブラウン対教育委員会判決へ至る訴訟の経緯を、法律史として緻密に追った大著。
公民権運動の核心にある訴訟史を、膨大な資料で描く。
晩年のビショップが、観察の精度と抑制された声で世界の輪郭を切り取った詩集。
短い詩のなかに、風景の細部と孤独が澄んで残る。
労働と戦争、喪失と生存をめぐる感情を、簡潔で力のある詩で編んだ第一級の詩集。
失われた名を呼び返すように、詩が働く。
社会的な緊張から親密な感覚までを行き来する、政治性と抒情が共存する詩集。
公共の歴史と私的な声が、ひとつの響きに重なる。
秩序の崩れや内面の混乱に向き合いながら、日常の断片を鋭く結晶させる詩集。
混乱のなかから、ひとつの輪郭を探し出す。
思索と遊び心をたたえた新作群で、知性と韻律の切れ味が際立つ詩集。
考えることそのものが、詩の動きになる。
昔話が子どもの感情をどう支え、形づくるかを、精神分析の視点から論じた名著。
昔話が、子どもの内面に与える力を読み解く。
都市景観と建築批評を、鋭い観察と都会的な文体でたどるエッセイ集。
建物を読むことが、そのまま都市を読むことになる。
文学と社会の接点を、歴史意識と批評の明晰さで掘り下げるエッセイ集。
文学の読みが、そのまま社会の読みへと広がる。
シェーンベルクの音楽と近代性を、簡潔で説得力ある筆致で解きほぐす研究書。
抽象的に見える音楽の内部構造が、明晰に見えてくる。
1908年から1976年までの書簡を集め、作家の生涯と時代の変化を伝える書簡集。
手紙が、そのまま一人の作家の自伝になる。