世界・海外・国外の文学賞

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オーウェル賞 おーうぇるしょう

第26回(2019年)

Political fiction (books)Political writing (non-fiction books)Political journalismInvestigative reporting (Exposing Britain's Social Evils)Reporting HomelessnessYouth (Orwell Youth Prize)Blogging (historical, 2009–2012)

受賞者

5名
アンナ・バーンズ あんな ばーんず 受賞

名のない北アイルランドの町で、十八歳の語り手が『ミルクマン』と呼ばれる男につきまとわれ、噂と監視の網に絡め取られていく長編。政治的分断、性的抑圧、共同体の沈黙を独特の語りで描く。

名前を持たない語りが、暴力の時代に生きる少女の息苦しさを刻む。

400ページ
北アイルランド監視女性の身体政治的暴力
作家 / 北アイルランド(ベルファスト)

北アイルランド出身の小説家。独特の語り口と実験的な文体で国際的に評価される。

パトリック・ラデン・キーフ ぱとりっく らでん きーふ 受賞
Say Nothing: A True Story Of Murder and Memory in Northern Ireland

一九七二年にベルファストで起きた Jean McConville 拉致殺害事件を起点に、北アイルランド紛争の記憶、沈黙、政治的暴力の後遺症を追うノンフィクション。個人の証言を重ね、和平後も残る傷を描く。

語られなかった事件の記憶が、和平後の社会をなお揺さぶる。

464ページ
北アイルランド紛争調査報道記憶政治的暴力真実と沈黙
ジャーナリスト・作家

調査報道を基盤にノンフィクションを執筆する作家。歴史的事件の深層を追う作風で知られる。

スザンヌ・ムーア すざんぬ むーあ 受賞
ジャーナリズム(コラム)

Suzanne Moore の受賞対象は、新聞コラムを中心とする継続的なジャーナリズムであり、単独書籍ではない。#MeToo 後の政治文化、記憶、Brexit 後の公共空間をめぐる鋭い論評が評価された。

日々の論評を通じ、政治を個人の感情と身体の問題として問い直す。

ジャーナリズムコラムジェンダーBrexit政治文化
ジャーナリスト・コラムニスト

社会問題やジェンダー、文化に関する鋭い論評で知られるコラムニスト。公共の議論を喚起する筆致が特徴。

Steve Bloomfield すてぃーぶ ぶるーむふぃーるど 受賞
ジャーナリズム(選考対象報道)

Steve Bloomfield の受賞対象は Prospect 誌などに掲載された一連の報道・論評であり、単独書籍ではない。外交、Brexit、政治指導者、調査報道の現在を扱う記事群が評価された。

政治の舞台裏を、取材に基づく冷静な報道として掘り下げる。

ジャーナリズムBrexit外交政治報道調査報道
ジャーナリスト

報道記者として社会問題や事件の取材・報道に従事する記者。詳細な現場報道で評価された。

Max Daly まっくす でーりー 受賞
Behind County Lines

Max Daly の『Behind County Lines』は、英国の薬物流通と若者の搾取を追った一連の報道であり、単独書籍ではない。地方へ拡大する犯罪ネットワークと、そこに巻き込まれる子どもたちの構造を明らかにした。

犯罪の仕組みの背後に、見過ごされてきた若者の被害がある。

調査報道薬物流通若者の搾取英国社会社会悪
ジャーナリスト

若年者を巻き込む麻薬流通「County Lines」に関する調査報道で注目された記者。