アソリン賞(Premio Azorín de Novela)
あそりんしょう
スペイン語で書かれた未発表の長編小説に贈られるスペインの主要な文学賞。受賞作はEditorial Planetaから出版され、賞金が授与される。
- 創設年
- 1994
- 主催
- Diputación de Alicante(アリカンテ県議会)および Editorial Planeta(Planeta社)
- カテゴリー
- 一般文芸・大衆小説
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Premio Azorín(アソリン賞)は、スペイン語で書かれた未発表かつオリジナルな長編小説に対して年1回授与される文学賞。元々は1970年にスペインの官庁によって創設され、現在の形は1994年にアリカンテ県(Diputación de Alicante)とEditorial Planetaによって確立された。受賞者には68,000ユーロが授与され、Planetaが受賞作を出版する。賞は作家Azorín(José Augusto Trinidad Martínez Ruiz)に敬意を表して名付けられている。
賞品
- 主賞品
- 賞金と受賞作の出版(Editorial Planetaによる出版)
- 賞金
- 68,000 EUR
- Editorial Planetaによる出版
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 一次選考(事務局・書類審査) | 主催者事務局および選考委員による予備審査 | — | — |
| 最終選考(審査委員会) | Diputación de AlicanteとEditorial Planetaが選出する審査委員会 | — | 公式発表(主催者/Editorial Planetaのサイトおよび報道) |
選考基準
- 未発表であること
- オリジナルであること
- 文体・構成・完成度・独創性
応募のヒント
推奨
- 作品がスペイン語で書かれていること、未発表でオリジナルであることを確認する。
- 主催者が定める応募規程(様式、字数、提出方法)を厳守する。
- 第三者による校閲や推敲を受け、完成度を高める。
- 作品の要約(シノプシス)や作者プロフィールを分かりやすく準備する。
- 権利関係(既発表・翻訳・同作品の他コンテスト応募状況など)を整理しておく。
注意
- 他人の作品や盗作を提出しない。
- 既に出版された作品を応募しない。
- 応募規定に反するフォーマットで提出しない。
- 締切を過ぎて提出しない。
審査員から
- 独創性と完成度を重視します。
- 文体の一貫性、構成力、表現の新しさが評価されます。
- 未発表であることは厳密にチェックされます。
関連の賞
- Premio Planeta
- Premio Nadal
- Premio Herralde
- Premio Biblioteca Breve
公式情報
http://www.editorial.planeta.es/04/04.asp?IDPREMIO=2&IDOPCION=0過去の受賞者
『La vida desnuda』は、現代に生きる人間の素顔を捉えた作品。日常の細部や感情の機微を通じて、愛・孤独・喪失・再生を静謐な語りで描く。エッセイ的要素とフィクションが交錯する語り口が読者に近さと省察を促す。
スペインのジャーナリストで作家。テレビやラジオのキャリアを持ち、近年は小説やエッセイで広く注目を集めている。
『Llamadme Alejandra』は、名乗ることと自己のあり方をめぐる内省的な小説。主人公アレハンドラの視点で記憶や性別、社会的役割が問い直され、詩的で繊細な文体により深い心理世界が描かれる。アイデンティティの再構築を主題とする。
スペインの小説家。繊細な心理描写と詩的な文体で知られ、若くして注目される作品を発表してきた。
『Dispara a la luna』は、衝動や願望、過去の傷が交錯する物語。登場人物たちが象徴的な出来事や旅を通して自己と向き合い、暴力や赦し、夢と現実が渾然一体となって展開する。緊張感のある心理描写が持ち味の小説である。
スペインの作家。心理描写や象徴的なイメージを用いた作品を発表している。
『Sus ojos en mí』は、視線と記憶を軸に据えた物語で、他者の視点が主人公の自己理解を揺さぶる。ジャーナリスティックな観察眼を反映した描写が特徴で、メディアと個人、真実と虚構の境界を問い直す作品。都市生活の雑踏と内面的静けさが対比される。
スペインのジャーナリストで作家。取材経験を活かした観察眼と現代社会への視点を持ち、ノンフィクション的要素を帯びた物語を記すことがある。
『Hotel Paradiso』は、あるホテルを舞台にした群像劇。滞在する客や従業員の過去や欲望が交錯し、閉ざされた空間で秘密や階層性が露呈していく。複数の視点で語られる構成により、人間の弱さと葛藤が浮き彫りになる。
スペインの作家。社会や人間関係の細やかな描写を得意とし、日常の不確かさや欲望を含む群像劇を手がけることがある。
『La mujer que llora』は、喪失と記憶を抱えた女性の内面を静謐に描く長編。キューバの社会的・政治的背景が底流に流れ、亡命や家族の断絶、再生への希求が詩的な語りで綴られる。象徴的なイメージと回想を通じて個人史が浮かび上がる。
キューバ出身の小説家。亡命や個人の記憶、女性の経験を主題にした抒情的な作風で知られる。政治や社会の背景を織り込みつつ個人史を描く作品を発表している。