ドナルド・ウィンダム・サンディ・M・キャンベル文学賞 どなるど・うぃんだむ・さんでぃ・えむ・きゃんべる ぶんがくしょう
第5回(2017年)
受賞者
8名ギリシャ悲劇を現代の舞台に引き寄せ、敗者としての女性の怒りと喪失を描く戯曲。
戦争の終わりから始まる、静かながら強いトーンの悲劇。
劇作家。ギリシャ悲劇の要素を取り入れ、現代の女性たちが厳しい劇的選択を迫られる物語を創作する。
ミレニアル世代の友人たちが、行方不明だった一人の帰還をきっかけに、成長と混乱に向き合う戯曲。
軽口の奥に、人生の途切れと再開がのしかかる。
劇作家。暴力性と野心に満ちた作品を通じて、個人的な事柄と政治的問題が不可分であることを描き出す。
信仰、奇跡、欲望、哲学的問いを、カナダの小さな町を舞台に編み上げる長編小説。
静かな町に、奇跡めいた出来事と心の揺れが少しずつ入り込む。
小説家。文学史への深い知見と驚くべき創造力を備え、知的な洗練とユーモア、悲哀を併せ持つ作風を展開する。
ジャマイカのディアスポラ、記憶、アイデンティティを軸に、植民地史の影と個人の経験を往復する Erna Brodber の小説群を対象にする。
ジャマイカの記憶とアイデンティティをめぐる小説群。
小説家。ディアスポラの歴史や記憶、アイデンティティを織り交ぜた厳格な作品で、新たな形式を提示する。
歴史ノンフィクションとして、帝国史と人物史をつなぎながら、権力と記憶の関係を掘り下げる Maya Jasanoff の仕事を扱う。
帝国史と人物史をつなぐ歴史ノンフィクション。
歴史作家。忘れられた世界や人物を精緻な物語で再生し、歴史の層を豊かに描き出す。
地域や家族、成長の感覚を手がかりに、私的経験を静かな筆致で掘り下げるエッセイ群を対象にする。
静かな筆致で私的経験を掘り下げるエッセイ群。
作家。率直で洞察に満ちた散文を通じて、小さな町での成長や日常の移ろいを繊細に描く。
先住民の経験、トラウマ、植民地主義の記憶を織り込みながら、強い詩的イメージで世界を立ち上げる作品群を扱う。
先住民の経験とトラウマを織り込む詩群。
詩人。歌と物語を通してオーストラリアの『盗まれた世代』の暴力的な歴史に対峙し、沈黙してきたトラウマの系譜に言葉を与える。
政治的現実と倫理的緊張を詩に移し替え、歴史と現在の圧力を鋭く響かせる作品群を対象にする。
政治と倫理の緊張を響かせる詩群。
詩人。歴史への配慮と世界への責任感を持つ政治的に関与した詩作で、リリカルな詩表現を再定義する。