墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活 (角川文庫)
家族を失った赤ん坊が墓地で幽霊たちに育てられ、やがて外の世界の危険へ向き合っていく幻想的な成長物語。
作品情報
墓地が、そのままひとりの子どもの家になる。
ボードはBodと呼ばれる少年が、墓地の住人である幽霊や異形の存在たちに守られながら育つ物語。怪談の気配と少年の成長が重なり、外の世界に潜む暴力と、墓地の共同体が与える安らぎが対照的に描かれる。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2019-02-23
- ページ数
- 352ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.4 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784041078471
- ISBN-10
- 4041078474
- 価格
- 1518 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
幽霊に育てられた少年の奇妙な冒険と成長 ある夜一家全員が何者かに殺害された。たった一人生き残った赤ん坊は、墓場に迷い込む。幽霊たちは、力を合わせて育てることにするが……カーネギー賞とニューベリー賞をダブル受賞した異色ファンタジー。
●ニール・ゲイマン:イギリス生まれ。アメリカンコミック「サンドマン」の原作者としてあまりに有名。世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ブラム・ストーカー賞など数々の文学賞を総なめにする、今、もっとも注目される作家。
レビュー
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幼年期への惜別と新しい世界への希望
●子供の頃は色々なものが見えたし、聞こえた。ハラハラドキドキの冒険も経験できた。そして友情 も・・・。何故かこの墓地は陰湿ではなく居心地がいい。幽霊たちも人間より何倍も親切だった。 時がたち知識が増え経験を積み、大人になるという事は子供の頃の何かを失うことなのだろうか? 見えていたものが見えなくなり、声も聞こえなくなったり・・・。幼年期への惜別の想いと寂寥感が つのってくる。 しかし、本書はただ淋しさだけの物語ではない。限りない可能性を秘めた外の世界への希望を抱き 一歩踏み出してゆく主人公。その眩しい姿が鮮やかに描かれていました。
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何度も読み直しました
冒頭で殺人の描写があるので、ちょっと驚きましたが、その後は優しい幽霊たちに育ててもらった赤ん坊が、だんだん成長していくさまが愛情深く描かれていて、温かい気持ちになります。生きている者と、死んだ者、そしてその間にいる者との関係がとてもいいです。 金原瑞人さんが翻訳されたものが好きで、Amazonで探しては買っているうちに、この本と出会いました。 もう六回も読み返しましたが、他の本を読んだ後で、またこの本を読み返すと思います。
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SFです
世界的な児童文学賞をたくさん取ってますが、ヒューゴー賞もとってるSFです。 不思議な世界観ですが魅力的です。
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速い対応感謝します。
書かれていた通りとても綺麗な状態で対応も迅速丁寧で気持ちよくお買い物できました。ありがとうございました。
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息子へのプレゼント
息子の誕生日のプレゼントでリクエストがあり、送ったところ、とても感激していました。 なかなか手に入らないのと、この作者のファンとの事。 私も読んでみようと思います。
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大好きな1冊
発刊当初、新聞のレビューを見て購入しました。 タイトルどおり、墓場に住んでいる少年と周囲の幽霊たちの話です。 でもゲゲゲの鬼太郎ではありません。 少年は墓場の近くの一軒家に家族と住んでいました。しかしまだよちよち歩きの頃に家族が全員殺されてしまい彼だけが運良く助かり、墓場に辿り着いたところで幽霊たちに保護されノーボディと名付けられ大切に育てられます。 なんだか不思議な話です。 とても厚い本ですが、一応児童書の分野に入るのでしょうか。「コララインとボタンの魔女」という著書が数年前に映画化されたのを覚えている方もいるかと思います。最初に短編で書いた作品があって、それを元に長編にしたそうです。最初の短編がこの小説の中の一部になっているのですが、たしかに短編として読んでも素敵な作品です。 最初は幽霊との生活や墓場でのいろんな人、幽霊との出会いなど。真ん中あたりから読む速度が自然と速くなるようなわくわくする展開になってきます。読んでいる間、私も外国へ飛んで、遺跡のように古い墓石や霊廟が点在する広大な草原の中にいて、優しい幽霊たちと会話をしているような気分でした。 読み終わって少年や幽霊と別れなければならないのが切なかったです。
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イギリスの伝統的なファンタジー
わたしはとても楽しく読みました。歴代のイギリスのファンタジーの要素と冒険奇譚を含んだ、良い児童文学/小説だと思います。もちろん文学作品としてトールキンと比較することはできませんが、英国ファンタジーを子供に読ませるにはいい作品だと思います。軽いタッチで読みやすく、各章内容が起伏に富んでいるので、子供も大人も同様に楽しめることは請け合いです。
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ニール・ゲイマンの新たな最高傑作
295ページという、平均的な小説と比べて、かなり薄い本。だけど読み応えたっぷり! さすがはニール・ゲイマン! この作品でカーネギー賞とニューベリー賞をダブル受賞という偉業をやってのけた唯一の作家です。 ゲイマンによれば、この物語はディズニー映画としても有名な『ジャングル・ブック』にインスパイアされたという。『ジャングル・ブック』では狼に育てられた少年の話、『墓場の少年』は幽霊に育てられた少年の話。いかにもゲイマンらしい作風です。 過去数年の間に『グッド・オーメンズ』、『アナンシの血脈』、そして『アメリカン・ゴッズ』などが角川からリリースされてきましたが、あちこちで書評を読むと、低評価が多い。やはりイギリス独特の癖というか、テイストというか、そういったのが日本人には受け付けにくいのでしょう。 でも、そんな「ゲイマン・アレルギー」(?)の人たちにこそ、この『墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活』を読んで欲しいです。 たいてい、幽霊の出てくる物語というとホラー、怪談という定番になりがちですが、ゲイマンの作品に出てくる幽霊たちの、なんと心優しいこと! 決して触れ合うことのできない霊が肉体を持った生者を育てるという愛に溢れた名作です。ボッドと名づけられた少年は墓場で幽霊たちに守られてすくすくと育っていきます。文字の読み書きは、墓石に彫られた文字で学んだり、姿の消し方など、霊界の者たちと住むための勉強が中心だったり、とにかくユニーク。 もちろん全ての幽霊が心優しいわけではありません。中には気難しい者や、スリーアという魔物ももいれば、グールと呼ばれる悪鬼がボッドを狙ったり、色々なことがボッドの身に起きます (傑作なのが、このグールと化した人物のうちの1人が元アメリカ大統領だったりして・・・)。 クライマックスは突然展開が速くなり、ページを捲る手の動きも自然に早くなってきます。 聞くところによると、これも映画化の話が進んでいるようで、2011年に公開される予定らしいです。詳細は不明。できればティム・バートンに監督してほしいです。 キャラの造形がマンネリな既製品となった個性のない宮崎アニメ化には、ぜったいしてほしくないです・・・・。