カーネギー・メダル(児童文学賞)
かーねぎー・めだる(じどうぶんがくしょう)
英語で書かれ、英国で初版刊行された児童書・ヤングアダルト向けの優れた作品に贈られる、1936年創設の英国最古の児童文学賞。CILIPが運営し、年1回授与される。
- 創設年
- 1936
- 主催
- Chartered Institute of Library and Information Professionals (CILIP)
- カテゴリー
- 児童文学・童話・絵本
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 締切時期
- 10月頃
- 発表時期
- 3月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Carnegie Medal for Writing(カーネギー・メダル)は1936年創設の英国の児童文学賞で、Chartered Institute of Library and Information Professionals (CILIP) が運営する。対象は英語で書かれ、前学年(9月1日〜翌年8月31日)に英国で初めて刊行された児童書・ヤングアダルト向け作品。CILIP会員の推薦を原則とし、審査員(YLG所属の児童図書館員12名)がロングリスト、ショートリストを選び、受賞作を決定する。受賞者には金メダルと受賞者が選ぶ図書館へ£500相当の書籍が贈られ、2016年以降はColin Mears遺贈により£5,000の現金賞が付与される。
賞品
- 主賞品
- 金メダル、受賞者が指定する図書館へ£500相当の書籍寄贈。2016年以降はColin Mears遺贈により£5,000の現金賞が付与される。
- 賞金
- 5,000 GBP
- Gold medal(金メダル)
- £500相当の書籍寄贈(受賞者指定の図書館へ)
- ロングリスト・ショートリスト入りによる注目度向上
- Shadowers(若年読者グループ)による選評・Shadowers' Choice 等の関連賞や選出
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| Nomination (ノミネーション) | CILIP会員がノミネート(9月〜10月) | — | 有効ノミネーションの一覧は11月に公開 |
| Longlist selection (ロングリスト選出) | 審査員パネル(CILIPのYouth Libraries Group所属の12名の児童図書館員) | — | ロングリストは2月に発表 |
| Shortlist selection (ショートリスト選出) | 同上(12名の審査員) | — | ショートリストは3月に発表 |
| Winner selection (最終選考・受賞者決定) | 同上(12名の審査員) | — | 受賞作は6月に発表・授賞 |
| Eligibility check (適格性確認) | CILIP(規定に基づく) | — | 対象は英語で書かれ、英国で指定期間内に初出版された作品(9/1–8/31) |
選考基準
- プロットの完成度
- 登場人物の描写(キャラクタリゼーション)
- 文体・スタイルの質
- 作品全体としての文学的卓越性
- 表面的な読書の楽しみを超えた、読後に残る深い満足感
応募のヒント
推奨
- 応募対象は英語で書かれ、英国で対象期間(9月1日〜8月31日)に初めて刊行された作品であることを確認する。
- 出版社やCILIP会員に推薦を依頼する(ノミネートはCILIP会員が行う)。
- 提出タイミングは9月〜10月のノミネーション期間を守る。
- 共著の単一作品は応募可だが、複数著者によるアンソロジー(寄稿多数の合集)は対象外。
- 子ども・若者の読者にとっての読み応え(プロット・人物描写・文体)を重視して仕上げる。
注意
- 対象期間外に英国で初出でない作品を応募しない。
- 複数著者のアンソロジーを応募しない(除外対象)。
- ノミネーション要件を満たしていないまま自薦・未確認で提出しない。
- 応募前に出版社やCILIPのルールを確認せずに手続きを行わない。
審査員から
- 審査員はプロット、キャラクタリゼーション、文体を重視する。
- 『優れた文学的質』を備え、表面的な楽しさだけでなく読後に残る深い満足を与える作品が評価される。
- 若年の読者によるShadowing活動の反応も重視される場面がある。
- 多様性と代表性(ダイバーシティ)に配慮した作品や作者の発信も選考プロセスで重要視されるようになっている。
関連の賞
- Carnegie Medal for Illustration (カーネギー・メダル(イラストレーション))
- CILIP Kate Greenaway Medal
- Guardian Children's Fiction Prize
- Blue Peter Book Awards
- Children's Laureate
- Newbery Medal (米)
- Michael L. Printz Award (米)
公式情報
https://carnegies.co.uk/過去の受賞者
ケアシステムの中で育った二人の少年、フィンレイとバンジョーを軸に、友情、家族、階級、そして若い男性として生きることの不器用さを描くデビュー長編。グラスゴーの現実感ある空気のなかで、傷ついた関係が少しずつ言葉を取り戻していく。
グラスゴーの路地で、二人の少年は過去と未来のあいだでもつれた心をほどいていく。
作家。受賞作『Glasgow Boys』で第90回カーネギー賞を受賞(出典元ページに記載)。
テセウスの神話と現代の少年の父探しを重ね、詩の連なりで成長を描く verse novel。神話、家族、男らしさの問いが交差する。
神話の迷宮と、現代の家族の迷いが重なり合う。
詩人であり児童向けの作品も手がける作家。韻律感のある言葉遣いと神話的モチーフの使用で知られる。受賞作は詩形式の長編で神話を現代的に再解釈している。
核災害の後に残された母子の生活を、日記と記憶の断片で描くウェールズ語小説の英訳版。荒廃した世界のなかに、関係の持続と変化を繊細に見せる。
終末の後でも、親子の関係は静かに変わり続ける。
ウェールズ語を用いる作家。地域の文化や記憶を題材にした作品を執筆し、翻訳を通じて英語圏でも評価を得ている。受賞作は英訳を通じ広く読まれた作品。
森で暮らす少女 October が、家族の事故と母親の帰還をきっかけに世界の変化へ向き合う。自然の感触と成長の痛みが強く結びついた物語。
森の自由が、変化の現実に揺らされる。
イギリスの児童文学作家。自然や心の成長を繊細に描く作風で知られる。受賞作は自然と人間関係をテーマにした長編。
学校からの帰り道に起こる小さな出来事を題材にした十編の短編連作集。各話が独立しつつも都市生活や友情、恐れ、希望といったテーマで互いに響き合い、登場人物たちの成長を描く群像的な作品。
学校からの帰り道に起こる小さな出来事を題材にした十編の短編連作集。
アメリカの児童・ヤングアダルト作家。テンポの良い語りと日常の細部を切り取る力に定評がある。受賞作は通学路をテーマにした短編連作集で、多様な少年少女の視点を描く。
ニッキーとケニーの兄弟は、ノースヨークシャームーアで生き残るという困難に直面しています。
ニッキーとケニーの兄弟は、ノースヨークシャームーアで生き残るという困難に直面しています。
イギリスの作家。児童書やヤングアダルト向けの多様な作品を手掛ける。受賞作はBarrington Stokeから刊行され、可読性に配慮した出版社からの出版で話題となった。
ハーレムのティーンエイジャーが、家族の期待と宗教的圧力のなかで自分の声を見つけていくポエトリー・ノベル。スラム詩のリズムで、抑え込まれた感情が少しずつ言葉になる。
声を奪われた少女が、詩によって自分の輪郭をつくり直す。
ドミニカ系アメリカ人の詩人・作家。詩のリズムを活かしたヴァース小説で若者の葛藤や自己表現を描く。受賞作は思春期の自己発見と家族関係を描いた作品。
1727年、セント・キルダ諸島の海上の岩礁に鳥猟のため置き去りにされた少年たちと大人たちは、迎えが来ないまま冬を越すことになる。実在の出来事に着想を得て、飢え、恐怖、信仰、支配、共同体の崩壊と再編を描く歴史サバイバル小説。
海に囲まれた岩礁で、少年たちは世界が終わったのかもしれないという恐怖とともに生き延びようとする。
イギリスの児童文学作家。歴史や神話を題材にした作品や詩的な語りで知られる。受賞作は孤立した環境での生存と共同体を描いた歴史的着想の物語。
第二次世界大戦末期、複数の若者の視点を交互に描く歴史小説。戦火を逃れる難民の旅路と秘密、罪と生存の葛藤を追い、最終的に史上大規模な海難事故(MS Wilhelm Gustloffの沈没)につながる悲劇を描く。
第二次世界大戦末期、複数の若者の視点を交互に描く歴史小説。
長編歴史フィクションで知られる作家。若者の視点から歴史の忘れられた出来事や難民の体験を描くことに定評がある。受賞作は第二次大戦末期の難民の物語。
双子の姉妹エイミーとティルリーが一つの身体を共有するという設定から、家族、病気、自己決定の問題を見つめる詩編小説。抑制された言葉が、関係の濃さをかえって際立たせる。
一つの身体を共有する姉妹が、互いの人生をどう選ぶかを問い直す。
詩的なヴァース(散文詩)形式でヤングアダルト向け作品を書く作家。内面的な感情表現に定評があり、受賞作『One』は詩的な語りで家族とアイデンティティを描いた作品。
1910年代のジャマイカを舞台に、軍馬隊に拾われた少年アルフレッドの成長を描く歴史小説。植民地支配の現実の中で、居場所を探す若者の視点が強く立ち上がる。
植民地ジャマイカで、一人の少年が自分の居場所を探す。
イギリスの作家。歴史ものや児童・ヤングアダルト向けの作品を手掛ける。『Buffalo Soldier』でカーネギー賞を受賞した。
目覚めると地下の“バンカー”に閉じ込められていた少年が、監禁状態の中で他者との関係や脱出の望みを模索するサスペンス。極端な孤立と心理的圧迫を描き、倫理や人間性について挑発的に問いを投げかける。
イギリスの作家。暗く挑発的なテーマを扱うことで知られ、2014年の『The Bunker Diary』受賞はその過激さが議論を呼んだ。
抑圧的な架空国家を舞台に、読めず書けない少年スタンディッシュが、親友とともに隠された真実へ踏み込んでいくディストピア小説。短い章立てと象徴的なイメージが、抵抗と勇気の物語を強く印象づける。
閉じた世界の外側へ、ひとりの少年の視線が切り開いていく。
イギリスの児童・ヤングアダルト作家。実験的な語りと詩的表現で知られ、歴史やディストピア的設定を通じて個人の勇気と友情を描く。
病気の母と向き合う少年コナーのもとへ、古い木の化身のような怪物が現れ、恐れと罪悪感、喪失の痛みを語りかける物語。悲嘆を扱いながらも、想像力が心を支える力として描かれる。
怖さの中に、悲しみを言葉にするための力がある。
ヤングアダルト作品で知られる作家。『A Monster Calls』は故シオバン・ダウドの構想を基にネスが執筆し、ジム・ケイの挿画と共に高い評価を受けた。喪失と悲嘆の表現が評価された。
『Chaos Walking』三部作の完結編。戦争と選択、自由と責任をめぐって若い主人公たちが極限の決断を迫られる。
戦争と選択を描く三部作の完結編。
アメリカ生まれでイギリスを拠点に活動する作家。ヤングアダルト文学で高い評価を受ける。『Monsters of Men』でカーネギー賞を受賞し、社会的・倫理的テーマを扱う強い作風が特徴。
家族を失った赤ん坊が墓地で幽霊たちに育てられ、やがて外の世界の危険へ向き合っていく幻想的な成長物語。
墓地が、そのままひとりの子どもの家になる。
イギリスの作家・脚本家。児童文学から大人向けファンタジーまで幅広く活躍し、詩的で寓話性の高い作風が特徴。『The Graveyard Book』でカーネギー賞を受賞。
北アイルランド紛争の影を背景に、少年が泥炭地で発見した“ボグ・チャイルド”(湿地に埋まっていた遺体)を通して過去の秘密や家族の問題、正義の意味と向き合う物語。歴史と現在が交差する中で喪失と希望を描く。
北アイルランド紛争の影を背景に、少年が泥炭地で発見した“ボグ・チャイルド”(湿地に埋まっていた遺体)を通して過去の秘密や家族の問題、正義の意味と向き合う物語。
アイルランド系の作家で、児童・ヤングアダルト向けの作品を多く執筆。社会問題や人間の複雑な感情を扱うことで知られる。『Bog Child』は没後にカーネギー賞を受賞した。
アーサー王伝説を、権力と語りの政治性を前面に出して再構成する歴史ファンタジー。少年の視点から神話を見直すことで、英雄譚がずっと曖昧で人間的なものに変わる。
伝説は、語り直されるたびに姿を変える。
イギリスの児童文学・SF作家。歴史や神話を新たな視点で再構築する作風が特徴。『Here Lies Arthur』で民間伝承と英雄像の成り立ちを問い直した。
もしもの備えを通じて、愛や死、未来への不安を繊細に描くYA小説。軽やかなユーモアの裏で、人生をどう引き受けるかが静かに問われる。
備えすぎる少年が、未来のかたちを考える。
アメリカ生まれでイギリスを拠点に活動する児童・ヤングアダルト向け小説家。ユーモアと皮肉を交えた作風で思春期の葛藤を描く。2007年に『Just in Case』でカーネギー賞を受賞。
歴史的背景を持つ舞台で若者が家族の秘密や陰謀に巻き込まれ、自己のアイデンティティと向き合うスリリングな物語。緊張感ある構成と複層的なテーマで読者を引き込みます。
歴史的背景を持つ舞台で若者が家族の秘密や陰謀に巻き込まれ、自己のアイデンティティと向き合うスリリングな物語。
英国の作家。若者向けの作品で知られ、歴史的背景や社会問題を織り交ぜた緊張感のある物語を得意とする。2005年に『Tamar』でカーネギー賞を受賞。
偶然大金を手にした兄弟が、その使い道を巡って善悪や信仰、想像力について考えを深めていく物語。子どもならではの純真さと倫理的ジレンマをユーモラスかつ心温かく描き、映画化でも注目された作品です。
偶然大金を手にした兄弟が、その使い道を巡って善悪や信仰、想像力について考えを深めていく物語。
イギリスの脚本家・作家。児童向け作品にユーモアと人情味を持ち込み、独特の視点で物語を紡ぐ。2004年に『Millions』でカーネギー賞を受賞し、同作は映画化もされた。
1900年代初頭のアメリカを舞台に、若い女性が自立と真実を求めて事件に巻き込まれ、自己と社会の期待の間で葛藤する歴史的青春小説。ミステリー要素と社会問題が絡み合う重厚な成長譚です。
アメリカの小説家。歴史小説や青春小説を手がけ、女性の自立や社会的テーマを織り込んだ作品で知られる。2003年に『A Gathering Light』でカーネギー賞を受賞。
Ruby Hollerは、思いがけない年長の夫妻のもとで、双子が愛と居場所を見つけるを描く作品。
静かな避難先が、見つけた家族になる。
アメリカ出身の児童文学作家。詩的な言語と心温まる物語で知られ、家族や成長をテーマにした作品が評価される。2002年に『Ruby Holler』でカーネギー賞を受賞。
The Amazing Maurice and His Educated Rodentsは、しゃべる猫と賢いネズミたちが繰り広げる、町を救う詐欺まがいの計画を描く作品。
おなじみの寓話を、皮肉と笑いのある幻想譚に変える。
英国を代表するファンタジー作家。ユーモアと鋭い社会風刺を併せ持つ『ディスクワールド』シリーズなどで知られる。2001年に児童向け作品『The Amazing Maurice and His Educated Rodents』でカーネギー賞を受賞。
The Other Side of Truthは、母を奪われた兄妹が、腐敗した政権から逃れながら真実を抱えて進むを描く作品。
真実は危険だが、沈黙はさらに危うい。
南アフリカ出身で英国で活躍する児童文学作家。異文化や社会問題を子どもの視点から描く作品で知られる。2000年に『The Other Side of Truth』でカーネギー賞を受賞。
Postcards from No Man's Landは、現代のアムステルダムの旅と、戦時の家族史が交差するを描く作品。
二つの時代が、家族の隠してきたものを明らかにする。
イギリスの作家。実験的で長編的な作風により若者の心理と歴史を深く掘り下げる作品群で知られる。1999年に『Postcards from No Man's Land』でカーネギー賞を受賞。
家族の危機に直面した少年が、廃屋で不思議な存在スケリッグと出会い、友情や生命の意味を学んでいく幻想的な物語。現実と超自然が溶け合い、再生や救済、成長といったテーマを繊細に描きます。
家族の危機に直面した少年が、廃屋で不思議な存在スケリッグと出会い、友情や生命の意味を学んでいく幻想的な物語。
イギリスの作家。幻想的で詩的な作品を得意とし、子どもの視点で生命や奇跡を描く作風が評価される。1998年に『Skellig』でカーネギー賞を受賞。
River Boyは、死を前にした祖父が、川へ戻って最後の絵を描き上げようとするを描く作品。
芸術と記憶と死が、ひとつの流れになる。
イギリスの作家。静謐で詩的な筆致の作品を多く手がけ、若者の内面を丁寧に描くことで評価される。1997年に『River Boy』でカーネギー賞を受賞。
十代の若者たちがヘロインの世界に巻き込まれていく過程を生々しく描いたヤングアダルト小説。友情や愛憎、家庭関係の崩壊といった要素を通じて依存の危険性と回復の可能性を描き、出版当時大きな論争を呼んだ問題作です。
英国の児童文学作家。若者の問題や社会的周縁を率直に描く作風で知られ、1996年に『Junk』でカーネギー賞を受賞。物議を醸す題材を取り上げることが多い。
ライラが失踪した友だちを探して北へ向かう、並行世界ファンタジーの出発点。
ダストと真理計をめぐる冒険が、やがて世界の仕組みそのものへつながる。
英国の作家。代表作は長編ファンタジー叙事詩『His Dark Materials(黄昏三部作)』で、宗教・権力・自由をめぐる哲学的テーマを若年向けの冒険譚の中で問う作品群が国際的に高く評価されている。1995年カルネギー賞受賞。
Whispers in the Graveyardは、読字に困難を抱える少年が、墓地の謎めいた声に引き寄せられるを描く作品。
静かな墓地が、善と悪の対峙を秘める。
スコットランド出身の児童文学作家。地域社会や子どもの心理を題材にした作品で知られ、リアリティある筆致と社会性のあるテーマを持つ物語を手がける。
Stone Coldは、ロンドンの路上で暮らす少年が、見えない危険に直面するを描く作品。
ホームレス生活が、逃げ場のないサスペンスになる。
英国の児童・ヤングアダルト作家。社会問題を扱うハードなテーマやサスペンスを得意とし、若者向けに鋭い視点で現実を描く作品が多い。
Flour Babiesは、学校の科学課題が、世話と責任を学ぶ体験へ変わるを描く作品。
赤ちゃんの世話が、教室を変える。
英国の児童・YA作家。ユーモアと人間洞察に富んだ作品で知られ、若者の日常や感情を機知に富んだ筆致で描く。複数回カルネギー賞受賞の実績がある。
Dear Nobodyは、予期しない妊娠に向き合う十代の二人を、交互の視点で描くを描く作品。
恐れと責任と愛が、思春期のなかでぶつかり合う。
イギリスの児童・ヤングアダルト作家。地域や家族を丁寧に描く作風で知られ、カルネギー賞を複数回受賞している。実社会の問題を扱う作品も多い。
13歳の少女キャシーは祖母と暮らしているが、ある夜に謎の足音を聞き、翌朝にはロンドンのスクワット(不法占拠住宅)に住む母ゴールディのもとへ送り出される。母の仲間たちとともにオオカミをテーマにした学校向け教育劇の製作に関わるうち、キャシーは自分が常に何かに追われているような恐怖を感じ続ける。やがて彼女は長年隠されてきた秘密——父がIRAの爆弾テロリストであるという事実——に直面することになる。赤ずきんちゃんの物語を自らの恐怖に重ね合わせながら、崩壊した家族の中で真の自分を求める少女の姿を描くカーネギー賞受賞作。
オオカミは家族を見捨てない——では、父はなぜ去ったのか。
英国の児童文学作家。現実と幻想を織り交ぜた物語を得意とし、若者の心理や冒険を描く作品で知られる。教育現場でも広く読まれている。
Goggle-Eyesは、母の新しい恋人を警戒する少女の視点で描く家族物語を描く作品。
子どもの不信が、家庭の輪郭を変えていく。
英国の児童書・ヤングアダルト作家。ユーモアと洞察に富んだ作風で幅広い読者に支持される。家庭や成長をテーマにした作品群で知られ、複数回カルネギー賞を受賞している。
A Pack of Liesは、骨董店を舞台に、入れ子の物語が連なっていくメタフィクションを描く作品。
真実と作り話が、何度も入れ替わる。
イギリスの児童文学作家。歴史ものや寓話的な物語を幅広く執筆し、独自の語り口で国際的にも評価されている。多作で翻訳も多い。
The Ghost Drumは、魔女に育てられ、力ある女になる少女の妖精譚を描く作品。
力と民話と死者の世界が重なり合う。
イギリスの児童・YA向け作家。民話や伝承に影響を受けた幻想的な作品を手がける。想像力豊かな世界観と暗めのファンタジーで評価を得た。
Granny Was a Buffer Girlは、家族が集う夜から、世代をまたぐ記憶と物語がひらくを描く作品。
一晩の団らんが、家族史の地図になる。
イギリスの児童・ヤングアダルト作家。地域や労働者階級の生活を丁寧に描く作風で知られ、世代間の絆をテーマにした作品が多い。カルネギー賞受賞歴あり(1986年、1991年)。
民話や古伝承の要素を取り入れた詩的で緊張感のある短編(中編)。自然の猛威や宿命的な出来事を通じて人間の勇気や運命を描く。簡潔な語り口と象徴的な場面が印象的な作品。
イギリスの作家・詩人。古典や伝承の翻案・再話に長け、物語の語り直しや詩的表現で知られる。1985年に『Storm』でカルネギー・メダルを受賞した。
妹を救うために超自然的な力へ踏み込む少女の物語。成長、恋愛、恐れが重なりながら、静かな緊張感を保つ。
日常のすぐ隣にある魔法が、選択を迫ってくる。
ニュージーランド出身の児童文学作家。若い読者向けに魔術的要素と心理的深みを組み合わせた作品を多く残し、1984年は『The Changeover』で再びカルネギー・メダルを受賞した。
田舎での夏とバイクの世界に惹かれる少女を描く児童小説。軽やかな筆致の中に、自立への気配がにじむ。
夏休みが、進路を変える。
イギリスの児童文学作家。繊細な心理描写と日常の観察に優れ、複数回の受賞で知られる。1983年は『Handles』で二度目のカルネギー受賞を果たした。
The Hauntingは、内気な少年が恐ろしい幻視を受け、家族に眠る秘密へ近づくを描く作品。
超自然の兆しが、家族の隠しごとを浮かび上がらせる。
ニュージーランド出身の児童文学作家。幻想的・幽玄な要素を含む物語で国際的にも高い評価を受け、『The Haunting』で1982年にカルネギー・メダルを受賞した。
The Scarecrowsは、母と継父を訪ねた少年が、案山子に追い詰められる怪異譚を描く作品。
家族の軋みが、田舎のホラーへ変わる。
イギリスの児童文学作家。戦時や産業地域の雰囲気を背景に、少年の成長や心理的な葛藤を描く作品で知られる。『The Scarecrows』で1981年にカルネギー・メダルを受賞した。
City of Gold and Other Stories from the Old Testamentは、旧約聖書の物語を、若い読者向けに再話した作品を描く作品。
古代の聖書物語を、息づく物語として描き直す。
イギリスの作家。物語性の強い再話や短編作品も多く手がける。1980年は旧約聖書の物語を再話した作品でカルネギー・メダルを受賞した。
Tulkuは、義和団の乱から逃れた少年が、思いがけない仲間とチベットへ向かうを描く作品。
冒険が、旅と危機、そして霊的な謎へ広がる。
イギリスの作家。児童文学、YA、推理小説など幅広く執筆し、心理的な深みを伴う作品で知られる。1979年に『Tulku』でカルネギー・メダルを受賞、1980年にも受賞している。
The Exeter Blitzは、戦時下のエクセターで、爆撃に揺れる日常を生きる子どもの物語を描く作品。
戦火の街を、子どもの目線で描く。
イギリスの児童・ヤングアダルト作家。地域史や戦時体験を題材にした作品を手がける。1978年に『The Exeter Blitz』でカルネギー・メダルを受賞した。
The Turbulent Term of Tyke Tilerは、クリックルピット校で過ごす最後の学期を通じて、先入観が揺らぐを描く作品。
学期が進むほど、見えていたはずの姿が揺らいでいく。
イギリスの児童文学作家。学園生活を題材にした作品で知られ、子どもたちの個性や友情をユーモアと温かさで描く。1977年に『The Turbulent Term of Tyke Tiler』でカルネギー・メダルを受賞。
Thunder and Lightningsは、ノーフォークの村に越してきた少年が、ライトニング戦闘機に夢中な友だちと絆を結ぶを描く作品。
新しい土地と戦闘機の轟音が、少年たちを結びつける。
イギリスの児童文学作家。日常の細やかな観察と心理描写に優れ、子どもたちの内面を繊細に描く作風で知られる。1976年に『Thunder and Lightnings』でカルネギー・メダルを受賞した。
空襲後に機関銃を見つけた子どもたちが、それを隠しながら戦争の現実に向き合う児童文学。
子どもたちの秘密基地が、戦争の現実を映す。
イギリスの児童文学作家。第二次世界大戦期を背景にした作品で知られ、少年の視点から戦争と成長を描いた『The Machine Gunners』で1975年にカーネギー賞を受賞した。
オークニー諸島を舞台に、ローマ襲来に備える若者コルの奮闘を描く歴史小説。
ローマの脅威のなかで、ひとりの若者が共同体の未来を切り開く。
スコットランドの児童文学作家。歴史や民話を題材にした深みのある物語を数多く執筆し、1974年に『The Stronghold』でカーネギー賞を受賞した。
The Ghost of Thomas Kempeは、十七世紀の魔術師の亡霊に取り憑かれた少年の物語を描く作品。
日常が、亡霊の弟子入り騒動で不気味に変わる。
イギリスの作家。児童文学と成人向け小説の双方で作品を発表し、高い評価を得る。1973年に『The Ghost of Thomas Kempe』でカーネギー賞を受賞した。
Watership Downは、巣穴を追われた野うさぎたちが、新しい安住の地を探すを描く作品。
生き延びるための旅が、共同体の物語になる。
イギリスの小説家。動物を主人公とした叙事的な物語で国際的に評価され、1972年に『Watership Down』でカーネギー賞を受賞した。
Joshは、オーストラリアの田舎で、十四歳の少年詩人が不穏な一週間を過ごすを描く作品。
静かな滞在が、成長の試練へ変わる。
オーストラリアの児童文学作家。現実主義的で感情深い少年像を描く作品群で知られ、1971年に『Josh』でカーネギー賞を受賞した。
The God Beneath the Seaは、ギリシア神話で世界の成り立ちと神々の力を語り直すを描く作品。
創世と神々の争いを神話として描く。
イギリスの児童文学作家。歴史や古典の再話を得意とし、共同執筆による神話再話作品で高く評価された。
The God Beneath the Seaは、ギリシア神話で世界の成り立ちと神々の力を語り直すを描く作品。
創世と神々の争いを神話として描く。
イギリスの作家・エッセイスト。児童文学の分野でも活躍し、共著で発表した神話再話作品が高く評価された。
The Edge of the Cloudは、婚約者の飛行士になる夢を支えようとする少女を描く作品。
恋と夢が空へと向かう。
イギリスの児童文学作家。若者の成長や人間関係を繊細に描く作品で知られる。1969年に『The Edge of the Cloud』でカーネギー賞を受賞。
ノアの箱舟伝承を下敷きに、古代エジプトと砂漠の旅を描く歴史幻想小説。ユーモアと神話的な広がりが印象を残す。
箱舟伝承を手がかりに、物語は砂漠と神話へひろがる。
イギリスの児童文学作家。古代世界を題材にした歴史的冒険物語で知られ、1968年に『The Moon in the Cloud』でカーネギー賞を受賞した。
オウルの皿に刻まれた模様とウェールズの神話が、現代の若者たちの夏に繰り返しの予感をもたらす。
オウルの皿に刻まれた模様とウェールズの神話が、現代の若者たちの夏に繰り返しの予感をもたらす。
イングランドの作家。民話や伝承を題材にした幻想的な児童文学で知られる。1967年に『The Owl Service』でカーネギー賞を受賞した。
ダーンリー・ミルズを舞台に、少年たちの友情、自然、歴史的な謎が交差する冒険小説。コミカルさと緊張感が同居する。
丘と川のあいだで、少年たちの探検がひろがる。
イギリスの児童文学作家。田舎を舞台にした冒険やユーモアを交えた物語を執筆することで知られる。
ウェールズの国境地帯を舞台に、古い丘陵や伝承に触れながら進む児童冒険小説。土地の記憶と子どもの探究心が重なる。
古い丘と伝承が、子どもたちの冒険を深めていく。
イギリスの児童文学作家。地域の伝承や自然を題材にした作品で知られ、若者の内面と風土を繊細に描写する。
1963 年のカーネギー賞受賞作。1801 年のロンドンで、書店を営む一家が政治的迫害と社会不安に巻き込まれていく。
書店を守ろうとする一家の生活が、時代の圧力で揺らぐ。
イギリスの児童文学作家。歴史的背景を活かした作品で若年読者の成長を描くことを得意とする。
ブロンテ家の子どもたちに属していた十二人の木の兵隊が、屋根裏で再発見されたことをきっかけに、少年マックスの想像力の中で生き返っていく。歴史の気配と子どもの遊び心が重なり、失われたものが物語のなかで再び息を吹き返す。
屋根裏で見つかった小さな兵隊たちが、物語の中心で大きく動き出す。
イギリスの児童文学作家。家庭的で想像力豊かなファンタジー作品を手がける。
グリーン・ノウの第四巻にあたる作品で、少年たちが動物園のゴリラ、ハンノとの出会いを通じて、閉じ込められた生と自由の感覚を見つめ直していく。
檻の向こうにいるものが、自由の意味を問い返す。
イギリスの児童作家。古い屋敷と不思議を描く『Green Knowe』シリーズで知られる。
化石、進化、初期人類の姿を手がかりに、人間がどのように形づくられてきたかを子ども向けにたどる解説書。図版を交えながら、古代の生き物からネアンデルタール人、ホモ・サピエンスへ至る流れを平明に示している。
人類の起源を、図解でわかりやすくたどる一冊。
イギリスの作家。学術的・教育的な内容を児童向けに分かりやすく伝える著作で知られる。
ローマ軍撤退後のブリテンを舞台に、故郷を失ったアクイラが復讐と再生のあいだで進む道を描く歴史小説。戦乱の時代の細部を生き生きと積み上げながら、失われたものをどう受け継ぐかという問いを静かに深める。
失われた故郷ののちにも、前へ進むための灯を手放さない物語。
イギリスの作家。ローマ時代や歴史背景を舞台にした児童向け歴史小説で知られる。
孤独な少年トムが伯母の家で夜ごと真夜中の庭へ入り込み、そこで出会う少女ハティと時を超えた友情を育むタイムスリップもの。時間の流れや別れ、子どもの目線での成長が繊細に描かれる名作。
イギリスの児童文学作家。時間や記憶を扱う繊細なファンタジーで高く評価される。
田園風景と地域伝承を背景にした児童小説。若い登場人物が古い伝説や自然の不思議に触れ、勇気や連帯を学ぶ。民話的な雰囲気と日常の交錯を通して成長を描く作品。
イギリスの児童文学作家。民話的・幻想的な要素と豊かな自然描写を持つ作品を多く手がける。
『ナルニア国物語』シリーズの最終巻。偽りの王や外部の勢力によりナルニアが崩壊の危機に陥り、ペベンシー家や盟友たちが再び集結して最後の戦いに挑む。信仰や救済、善と悪の対立を寓話的に描く終末的ファンタジー。
イギリスの作家・文学者。宗教的・神話的な要素を取り入れたファンタジー作品で知られ、『ナルニア国物語』シリーズの作者として広く評価される。
童話や短編を集めた短編集で、寓話的な物語やユーモアに富む作品群を収録。子どもの想像力をかき立てる温かい語り口と豊かなキャラクター描写が特徴である。
イギリスの児童文学作家・詩人。温かく機知に富んだ童話や詩で広く知られ、多くの子ども向け作品を残した。
中世を舞台にした騎士物語。若き主人公が騎士としての試練や戦い、名誉と忠誠を巡る葛藤に直面しながら成長していく歴史冒険小説。時代背景の考証を重視した筆致。
筆名Ronald Welch(本名Felton Ronald Oliver)。歴史を題材にした冒険小説を多く手掛け、若い読者向けの史実に基づく叙述が特徴。
ある谷が時代とともにどのように変化し成長していくかを、イラストと文章でたどる図解的作品。自然と人間の営みの連続性を示し、子どもに環境と歴史の関係を教える内容。
作家でありイラストレーター。風景や地域の成長・変化を視覚的に描写する作品を制作している。
家の隙間や壁の裏に住む小さな人々「Borrowers(借り暮らし)」一家の生活と冒険を描くファンタジー。日常品を“借りる”視点から家庭や社会を再解釈し、ユーモアと温かみで読者を惹きつける。
イギリスの児童文学作家。小さな人々を描く『Borrowers』シリーズで国際的に知られる。日常の視点を転換する着想が持ち味。
15世紀のウール交易を背景に、若い主人公の視点で中世の商業や日常生活を描く歴史小説。詳細な史実描写と人物の成長を通じて、当時の社会構造や職業の重要性が伝わる作品。
歴史的考証に基づく児童向け歴史小説で知られる作家。自ら挿絵を描くこともあり、細部にわたる時代描写が特徴。
音楽や芸術を志す若い女性の成長を描く物語。主人公が困難に立ち向かい才能を磨きつつ自立していく過程を繊細に描写し、芸術と人生の選択をテーマにしている。
イギリスの児童文学作家。若者や子どもを主人公にした繊細な心情描写に定評がある。教育的で人間味溢れる物語を執筆した。
家庭の歴史を子ども向けに紹介する教育的図解書。古代から近代に至る住居や家具、日常生活の変遷を、豊富な図版と平易な説明で示し、身近な題材から歴史を学ばせる構成になっている。
児童向けのノンフィクション作品を手掛ける作家で、図版を用いた歴史・生活解説を得意とする。自身や夫(Jack Allen)と共に挿絵を描くこともある。
海を舞台にした冒険小説。若い主人公が航海や海上での困難に直面し、試練を通じて責任や勇気を学び、共同体との関わりを深めていく姿を描く。海と人間の関係を重視した作品。
イギリスの作家。青年・児童向けの冒険小説や海にまつわる作品を手掛けることがある。
子ども向けの短編を集めた作品集。詩的で幻想的な語りと静かな不気味さを兼ね備えた物語を収録し、子どもの想像力を刺激する短篇群となっている。
イギリスの詩人・短編作家。幻想的で夢幻的な雰囲気の作品を得意とし、児童向けの物語にも詩情豊かな語りを取り入れた。
孤児の少女マリア・メリーウェザーがムーンエーカー荘に引き取られ、古い家族の伝承や謎めいた出来事、白い馬にまつわる魔法的な要素と出会いながら成長していくファンタジー。友情と家族の再生、土地への愛情が柔らかく描かれる。
イギリスの小説家・児童文学作家。牧歌的で宗教的・道徳的なモチーフを織り込み、豊かな自然描写と温かい人物造形で知られる。代表作に『The Little White Horse』がある。
ユーモアと幻想を織り交ぜた児童向けの冒険物語。二人の子どもとその家族が巻き起こす奇想天外な出来事を通して、自由や想像力の価値、家族の結束が描かれる。
エリック・リンクレイターはスコットランド出身の作家で、児童向け作品にもユーモアと風刺を織り交ぜた想像力豊かな物語を残した。社 会観察を含む物語性が特徴。
英田園を舞台に、小さな灰色の人々(小人)による冬の冒険を描く自然文学的童話。動植物の細やかな観察と詩的な筆致で自然の美と厳しさを伝え、子どもの想像力を刺激する。
デニス・ワトキンス=ピッチフォード(筆名BB)は作家・イラストレーターで、自然観察に基づく児童向け作品や自然文学を多く残した。繊細な自然描写が特色である。
犬のディナ(Dinah)をめぐる出来事を通して、疎開や戦時中の子どもたちの冒険と成長を描く物語。家族の絆や責任感、困難に立ち向かう勇気がテーマになっている。
メアリー・トレッドゴールドは英国の児童文学作家。戦時中を背景にした冒険譚を多く執筆し、子どもの視点で困難と向き合う物語を描いたことで評価された。
第二次世界大戦下、ロンドンから疎開してきた子どもたちと受け入れ先の地域社会との交流を描く物語。文化や暮らしの違いを乗り越えて育まれる理解と友情、日常の再構築が丁寧に描かれる。
キティ・バーンは児童文学作家で、特に戦時下の疎開や子どもの視点を扱った作品で知られる。日常の細やかな描写を通して子どもの成長を描いた。
マリー・キュリーの生涯を子ども向けに再構成した伝記。科学への情熱と女性研究者としての歩みを、読みやすい筆致でたどる。
キュリー夫人の生涯を、子どもにも届く言葉で描き直す。
エレノア・ドーリーは子ども向けの伝記作品などを手がけた作家。歴史的人物や科学者の生涯をやさしく伝える著作で若い読者の知的好奇心を育てた。
旅回りのサーカスに加わった子どもたちの生活を、写実的に描く児童小説。職能の学びと移動生活の緊張感が物語を支える。
サーカスのきらめきの裏で、子どもたちは生きる術を学ぶ。
ノエル・ストリートフィールドは児童文学作家。『Ballet Shoes』など舞台芸術や子どもの成長を扱う作品で知られ、人物描写と現実味ある物語で人気を博した。
労働者階級のラッグルス一家の日常を、温かさとユーモアを交えて描く児童小説。大家族のにぎやかさの中に、社会階級と暮らしの現実がにじむ。
にぎやかな一家の日常が、そのまま物語の力になる。
イヴ・ガーネットは児童書作家・イラストレーター。現実的でユーモラスな家族描写によって社会階級や子どもの視点を丁寧に描いた『The Family from One End Street』で注目された。
『ツバメ号』と『アマゾン号』の子どもたちが、高原での金鉱探しと伝書鳩をめぐって協力する冒険小説。自然の中での自立心と仲間との連携が中心になる。
夏の高原で、探検と発見が子どもたちをさらに自由にする。
アーサー・ランサムはイギリスの児童文学作家で、『Swallows and Amazons』シリーズで知られる。自然描写と子どもたちの自主的な冒険を描き、世代を超えて愛される作品群を残した。