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第17回(1991年) 受賞受賞作: A Midsummer Night's Dream (『サンドマン』第19号所収)
『サンドマン』第19号に収録された短編で、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』の上演を、妖精王オーベロンとティターニアたちが自分たちの物語として見つめ直す。古典劇の舞台裏を幻想世界から描き返し、創作と現実の境界を静かに揺らす作品。
妖精たちが舞台上の物語をのぞき込み、演劇そのものを幻想の鏡として映し返す。
27ページシェイクスピア妖精演劇夢メタフィクション
ニール・リチャード・マッキノン・ゲイマン
ニール・ゲイマン
Neil Gaiman
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1960-11-10 (イングランド ハンプシャー州 ポートチェスター)
- 国籍
- イギリス
- 言語
- 英語
- 宗教
- ポーランド系ユダヤ人の家系。家族にはサイエントロジーとの関係があるが、本人はサイエントロジー信者とは明言していない。
- 居住地歴
- イースト・グリンストレッド(ウェスト・サセックス) → ウィスコンシン州 メノモニー(米国) → マサチューセッツ州 ケンブリッジ(米国) → ニュージーランド(2020年に移住) → スカイ島(休暇用別荘)
経歴
- 職業
- 作家, コミック作家, 脚本家, 声優, ブロガー
- 活動期間
- 1984年〜2025年
- 所属
- コミック・ブック・リーガル・ディフェンス基金(理事)
- 所属団体
- コミック・ブック・リーガル・ディフェンス基金
- 影響を受けた人物
- ロジャー・ゼラズニー, J・R・R・トールキン, C・S・ルイス, アラン・ムーア, ウルスラ・K・ル=グウィン
- 影響を与えた人物
- 現代の多くのファンタジー作家やコミック作家, グラフィックノベルや児童向けファンタジー分野の作家たち
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| Fonthill School | — | — | — | 幼年期 | イギリス |
| アーディングリー・カレッジ(Ardingly College) | — | — | — | 1970–1974 | イギリス |
| ウィットギフト・スクール(Whitgift School) | — | — | — | 1974–1977 | イギリス |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2011 | シャーリー・ジャクソン賞 | 『Truth is a Cave in the Black Mountains』(短編) | ノヴェレット | シャーリー・ジャクソン賞運営団体 | 受賞 |
| 2011 | ローカス賞 | 『Truth is a Cave in the Black Mountains』 | 短編/ノヴェレット | Locus誌 | 受賞 |
| 2009 | ニューべリー賞(Newbery Medal) | 『The Graveyard Book』 | 児童文学 | アメリカ図書館協会(ALSC) | 受賞 |
| 2010 | カーネギー賞(Carnegie Medal) | 『The Graveyard Book』 | 児童文学 | カーネギー賞運営団体 | 受賞 |
| 2002 | ヒューゴー賞 | 『American Gods』 | 長編小説 | World Science Fiction Society | 受賞 |
| 2003 | ネビュラ賞 | 『American Gods』 | 長編小説 | SFWA(米国SF作家協会) | 受賞 |
| 2020 | ヒューゴー賞(長編以外を含む演劇的表現部門) | テレビシリーズ『Good Omens』 | — | World Science Fiction Society | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第29回(1999年) 受賞受賞作: Stardust
辺境の町を舞台にしたロマンティックなファンタジー。空から落ちてきた“星”が人の姿をとるという奇想から始まり、愛と冒険、運命の交錯を詩的に描いた物語。イラストによる視覚的魅力も特徴。
ロマンチック・ファンタジー冒険運命神話的要素 -
第36回(2006年) 受賞受賞作: Anansi Boys
西アフリカ・カリブ系の神話を背景に、アナンシの血を引く兄弟をめぐる物語をユーモアと哀感を込めて描く現代ファンタジー。家族やアイデンティティの問題を扱う。
神話再解釈家族アイデンティティユーモア
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第2回(2000年) 受賞受賞作: Stardust
若者トリスタンが“星”を求めて妖精の国へ旅するロマンティックな幻想譚。民話的要素とユーモアが織り交ざったファンタジー小説。
ファンタジー成長ロマンス民話 -
第5回(2003年) 受賞受賞作: American Gods
古い神々と新しい神々の対立を軸に、移民や信仰の変容を描く幻想的な物語。ロードトリップ的要素と寓意に富む小説。
神話再解釈アイデンティティ現代幻想 -
第6回(2004年) 受賞受賞作: Smoke and Mirrors
短編と詩を収めたコレクション。神話的モチーフや都市伝説的な不安、ユーモアと哀愁を帯びた多彩な物語群を収録する短編集。
短編集幻想神話 -
第8回(2006年) 受賞受賞作: Anansi Boys
アフリカ系の神話に由来するアナンシの子供たちをめぐるユーモラスなファンタジー。家族と伝承をテーマに、風刺と温かさを持って描かれる。
神話ユーモア家族 -
第17回(2015年) 受賞受賞作: The Ocean at the End of the Lane
記憶と童話的要素が交差する幻想的な物語。過去のトラウマや魔法の入り混じる経験を通じて成熟と救済が描かれる。
幻想文学記憶童話成長
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第49回(2002年) 受賞
移民が連れてきた古い神々と、メディアやテクノロジーといった新しい“神々”が現代アメリカで衝突する物語。神話、信仰、アイデンティティ、消費文化の衝突を通じてアメリカ社会を寓話的に描く。
古い神々と新しい神々の対立が、現代アメリカを舞台に広がる。
424ページ神話と信仰移民とアイデンティティ現代社会批評文化の衝突 -
第56回(2009年) 受賞受賞作: The Graveyard Book
家族を失った少年が墓地に住む幽霊たちに育てられて成長する物語。幽霊や民話的存在が織り交ざるダークファンタジーでありながら、家族・成長・共同体の再生を温かく描く。児童文学としての読みやすさと多層的な寓意性が特徴。
家族を失った少年が墓地に住む幽霊たちに育てられて成長する物語。
312ページ成長物語死と生幽霊家族児童文学
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第34回(2002年) 受賞受賞作: Coraline
少女コララインが家の中の小さな扉を見つけ、そこから別の世界へ入り込む物語。もう一人の「母」に囚われた家族を救うための勇気と成長、恐怖とユーモアが交錯する児童向けダークファンタジー。
児童文学ダークファンタジー冒険成長 -
第35回(2003年) 受賞受賞作: The Wolves in the Walls
少女ルーシーは、家の壁の中に狼がいると主張する。家族は信じないが、やがて壁の中から本当に狼が現れる。イラストと文章が一体となった子ども向けの不気味さとユーモアを持つ作品。
児童文学恐怖想像力家族
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第1回(2005年) 受賞受賞作: Marvel 1602 Volume I
マーベルのヒーローたちを17世紀の世界に置き換えた再構築作品。歴史的背景とスーパーヒーローの要素を融合させ、時代を超えた冒険と謎解きを展開する。
歴史的再解釈スーパーヒーローコミックス
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第88回(2009年) 受賞受賞作: The Graveyard Book
家族を殺された赤ん坊が墓地で幽霊たちに育てられるという設定のダーク・ファンタジー。墓地の共同体の中で少年が成長し、外の世界と向き合い自らの運命を選ぶまでの物語。ユーモアと恐怖が共存する語りが魅力。
墓地で育った少年が、生者の世界へ踏み出していく。
288ページ成長死と喪失ファンタジー保護
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第75回(2010年) 受賞受賞作: The Graveyard Book
家族を失った赤ん坊が墓地で幽霊たちに育てられ、やがて外の世界の危険へ向き合っていく幻想的な成長物語。
墓地が、そのままひとりの子どもの家になる。
352ページファンタジー孤児幽霊成長冒険
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第4回(2010年) 受賞受賞作: Stories: All New Tales
Neil Gaiman と Al Sarrantonio 編のアンソロジー。幻想、神話、ホラーを横断する現代作家の新作を多数収録した多様な短篇集。
Neil Gaiman と Al Sarrantonio 編のアンソロジー。幻想、神話、ホラーを横断する現代作家の新作を多数収録した多様な短篇集。
アンソロジー幻想ホラー短編 -
第4回(2010年) 受賞受賞作: Truth Is a Cave in the Black Mountains
ゲイマンによる長短篇的なノヴェレット。旅と儀式、伝承が交差する物語で、神話的な不気味さと人間ドラマを併せ持つ。
ゲイマンによる長短篇的なノヴェレット。旅と儀式、伝承が交差する物語で、神話的な不気味さと人間ドラマを併せ持つ。
ノヴェレット神話旅不気味
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第24回(2013年) 受賞受賞作: The Ocean at the End of the Lane
幼少期の記憶へ戻った語り手が、家族のそばに潜む古い力や、農場の端にある“海”をめぐる不思議な出来事に再び触れる幻想小説。童話めいた感触と、記憶の奥に沈んだ恐怖が同居する。
記憶の底に沈んだ恐れが、静かな田舎の風景から立ち上がる。
181ページ幻想文学記憶幼年期恐怖家族
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第5回(2015年) 受賞受賞作: The Truth Is a Cave in the Black Mountains (Enhanced Multimedia Edition)拡張電子書籍フィクションマルチメディア
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第14回(2020年) 候補受賞作: Norse Mythology
北欧神話の主要エピソードを現代語で語り直した作品。神々の物語を親しみやすい語り口で再構成し、神話世界の人物像と運命を描き直す。
神話再話北欧神話民話の現代化
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第55回(2023年) 受賞受賞作: American Gods
古代の神々と現代社会における新たな信仰の衝突を描くロードノベル。主人公シャドウの旅を通じて移民や文化的伝承が現代にどのように影響するかを神話的モチーフと結びつけて語る寓話的な物語。
神話信仰移民モダン・ファンタジー
作品
代表作
『Truth is a Cave in the Black Mountains』
2010年 短編(ノヴェレット)スコットランドの伝承に触発された短編。洞窟と宝を巡る民話風の物語で、誇りや裏切り、真実の在り方を問う作品。
- 黒い山の洞窟にある真実(仮訳)
『The Sandman』
1989年 コミック/グラフィックノベル夢の具現化であるドリーム(モーフィアス)と彼を取り巻く世界を描く連作。神話や文学の要素を多用した幻想的な長編シリーズ。
- [テレビドラマ] 『The Sandman』 / Various directors (2022)
- サンドマン
『Good Omens』
1990年 コメディ・ファンタジーテリー・プラチェットとの共著。天使と悪魔を中心に終末をユーモラスに描く長編。
- [テレビドラマ] 『Good Omens』 / Various directors (2019)
- グッド・オーメンズ
『Stardust』
1999年 ファンタジーヴィクトリア朝的な要素を織り込んだ妖精譚風の長編。若者の冒険とロマンを描く。
- [映画] 『Stardust』 / Matthew Vaughn (2007)
- スターダスト
『American Gods』
2001年 ファンタジー/現代神話古い神々と新しい神々が現代アメリカで衝突する物語。移民史や信仰の変容を主題とする長編。
- [テレビドラマ] 『American Gods』 / Various directors (2017)
- アメリカン・ゴッズ
『Coraline』
2002年 児童向けダークファンタジー少女コーララインが別世界で遭遇する不気味な出来事と成長を描く作品。児童文学ながらダークな要素を含む。
- [映画(ストップモーション)] 『Coraline』 / Henry Selick (2009)
- コラライン
『The Graveyard Book』
2008年 ヤングアダルト/児童文学家族を失った少年が墓地で育てられ、成長していく物語。育ちと学び、友情が主題。
- [映画(企画段階)] 『The Graveyard Book』(映画化企画) / 報道ではRon Howardが関与の可能性
- グレイブヤード・ブック
『The Ocean at the End of the Lane』
2013年 幻想文学主人公が故郷で故人の葬儀に参列し、その帰郷を契機に幼い頃の不思議な出来事を思い出す物語。子供時代と大人の隔たりを主題にする。
- [舞台(ロイヤル・ナショナル・シアター)] 『The Ocean at the End of the Lane』(舞台) / 複数
- 小道の果ての海
『Norse Mythology』
2017年 神話再話北欧神話を現代的な語りで再話した短編集。古典を親しみやすく翻案している。
- 北欧神話(日本語版)
全著作
- 『Good Omens』(共著)/『Stardust』/『American Gods』/『Coraline』/『The Graveyard Book』/『The Ocean at the End of the Lane』/ほか多数
翻案
- 『Stardust』(映画、2007)
- 『Coraline』(映画、2009)
- 『Good Omens』(テレビドラマ、2019)
- 『The Sandman』(テレビドラマ、2022)
作家による翻訳
- 『もののけ姫』(英語版のローカライズ作業)
作品の翻訳
- 『アメリカン・ゴッズ』
- 『コラライン』
作風・主題
- 文体
- 民話や神話を下敷きにした寓話的な語り口詩的で会話的な比喩表現ユーモアと皮肉を交えた筆致
- 頻出モチーフ
- 死と再生夢と現実の境界神話・伝承の引用
評価・遺産
コミックと小説の両分野で国際的な影響力を持つ作家。児童文学、長編小説、グラフィックノベルの各ジャンルで多数の主要賞を受賞し、翻訳・映像化も多数行われている。近年は複数の性的暴行に関する告発とそれに伴う訴訟が報じられ、いくつかの映像化プロジェクトや契約に影響を与えた。
関連学会
- Science Fiction and Fantasy Hall of Fame(殿堂入り)
大衆文化への影響
- 『ザ・シンプソンズ』に本人役で登場
- コミコンや文学祭での常連講演者、朗読イベントの開催
引用
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「7歳の自分を幸せにできるなら、それは本当に良いことだ。」
出典: 受賞スピーチ/インタビュー (2010年) -
「コミックスでは誰もやったことのないことができるという喜びがある。」
出典: インタビュー (1996年)
豆知識
- 『The Graveyard Book』でニューべリー賞とカーネギー賞を同一作品で受賞した初の作家である。
- 若い頃にパンクバンドで歌っていた経験がある。
- 2010年代以降、彼の作品は多くの言語に翻訳され、映画・舞台・テレビ化されている。
- 2024年以降、複数の女性による性的暴行の申し立てと関連訴訟が報じられ、いくつかの制作・契約が停止または見直された。本人は否認している。