作品情報
古い神々と新しい神々の対立が、現代アメリカを舞台に広がる。
2002年ヒューゴー賞長編部門受賞作。ニール・ゲイマンの代表作で、アメリカという場所に流入した神話と信仰の変容を寓話的に描く。日本語版は上下巻で刊行されている。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2009-03-01
- ページ数
- 424ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784047916081
- ISBN-10
- 4047916080
- 価格
- 3324 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
信じるものを失った時、我々はどこに向かうのか――。 刑務所から保釈される待ちに待ったその日にシャドウはこう告げられた。愛する妻が自分の親友と浮気の末、交通事故で亡くなったと。絶望の淵に沈むシャドウに持ちかけられた奇妙な仕事とは…? ゲイマンの最高傑作!
●ニール・ゲイマン:イギリス生まれ。アメリカンコミック「サンドマン」の原作者。世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ブラム・ストーカー賞など数々の文学賞を総なめにする。著書に『コララインとボタンの魔女』『アナンシの血脈』『グッド・オーメンズ』『スターダスト』など多数。
レビュー
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「本書に登場する神・妖精など」の解説文は、下巻のみに収録
妻が事故死したことで早期出所を許されたシャドウ(表紙イラストの男性)は、葬儀に向かう飛行機内で、自らをウェンズデイと名乗る謎の男性と出会う。 「そうだな、今日はまさにわたしの日だから──ウェンズデイ(水曜日)と呼んでくれないか?」と。 基本的な展開は、Amazon Primeで配信中のドラマシリーズと同じです。 ドラマ版でイアン・マクシェーンが演じている男が、自らをウェンズデイと名乗るのは、ロビンソン・クルーソーのフライデイのオマージュでしょう。ロビンソン・クルーソーとは人種が逆で、立場も逆で、曜日が2日先になっている。 とにかく、このようにして、大量に、古典や神話の要素が散りばめられています。 「訳者あとがき」や「解説」、「文庫化によせて」、さらに「本書に登場する神・妖精など」の日本語解説は、下巻のみに収録されています。 本としては、上巻の結末でひと息つけるので、あわてて下巻のページをめくる感じでもないのですが、あとがきや解説が下巻のみなので、下巻を手元に置きながら、上巻を読むのがいいのだろうと思います。 巻末の「本書に登場する神・妖精など」は、登場順ではなく、日本語のアイウエオ順です。
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文章が読みやすく、とても面白い
まず、とにかく訳文が読みやすい。 かつ、その訳文も日本語として詩的なものを覚える。 翻訳小説を面白いと思うかどうかは原本との相性もあるが、訳文と読者の相性にもかなり左右されるものだ。 これは文章がまずいい。私は野沢 佳織 氏のこれまでの仕事がどんなものかを知らなかったが、金原 瑞人氏は、ああ、あの人か…とさすがにピンときた。この名前で、この本は安全そうだと思う人も多かろう。 実際、その通りである。 この本の面白さ、読みやすさは訳文の良さ、野沢氏と金原氏の力量によるものがかなり大きいだろう。会話文の読みやすさ、地の固めの巧さ、テンポの良さ、全体的な小説としての感覚の良さ。素晴らしい。 残念ながら、まだアメリカンゴッズの映像版は見ていないが、面白いとの評は聞いているし、グッド・オーメンズは視聴して面白いと感じた。 それで勿論期待しつつページをめくったが、やはり面白い。 ムショ上がりの主人公・シャドウはある日、ウェンズディと名乗る紳士と会う。そこから、彼は様々な事件に遭遇し、様々な神、妖精と出会う。 この多神教ぶり、思えば八百万の神という考え方のある日本人とは大変に合っているだろう。 そういえば、アベンジャーズのマイティ・ソーやロキについても思うのだが、こういう内容を一神教の人たちはどういう処理をしているのだろう……。 なんにせよ、多くの神々が出現する。これは私は大体予備知識があったので割とすんなり読めたが、いきなり出てくる名前に面食らう方は下巻の巻末に本書に登場する神・妖精についてという用語解説があるので、それを退きつつ読まれると良いかも知れない。 面白くて、ページをめくる手もサクサクと進む。 読み終えたら、アマプラでドラマを見ようと心に決めている。
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面白い。
スティーヴィン・キング賞賛 鬼才ニール・ゲイマン最高傑作。 アメリカンコミック「サンドマン」の原作者とのこと。 初めて彼の小説を読みましたが、良い意味でとても細かいと思いました。 正直、このくだり必要か?とも思ってしまった部分もあるのですが、 その細かい表現があるために物語により入り込めた気がします。 著作権があるので詳細は書けませんが、日本にはないアメリカ特有の視点の 物語だなと思いました。 ただ、少し読んでから疑問が… この作品は結構前にAmazonプライム(Amazonオリジナルドラマ)で 出てなかったかと思い、検索してみましたら今も視聴できました。(8/16現在) 吹き替えのみならず、4K UHD版もあるので結構な大作になっています。 まだ一話しか観てませんが… 動画も良いとは思いますが、動画では面白い表現などが結構抜けていたり セリフが変わっていたりなど、色々と変化(細かいことを言うと トヨタの車を借りるはずが、日産になっていたり)が見受けられたので やっぱり本当の原作を見るには小説しかないのかなと思います。 私は小説の上下を読んでから、動画でも視聴したいと思います。
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下巻必須ではあるが、奇抜な発想を庶民社会に押し込んであり面白い♪
まず書籍体裁は、400頁超の典型的な「角川文庫」で、先に出版されたいた 同名書 の増補新装版と思われます。 その内容は「移民大国のアメリカには、古き神々も移り住んでいた」と言うテーマの下、大人向けのファンタジー作品に仕上げられており、既に 実写ドラマ化 もされています。 実際に読んでみた印象としては、主人公が刑務所上がりだったり、かの有名な北欧神【オーディン】が、普通に人間ドラマに絡んで来たりと、徹底して庶民的感覚で描かれます。 反面、大人向けな要素も包み隠さず「R15」感覚で描かれ、本書が上巻である事に、著者が文学賞も数多く得ている実力派と言う事も相まって、何らかの比喩であろう「仕込み」を、全て拾い切る事には相当な難しさも感じます。 それでも、割と感情剥き出しの主人公とのシンクロ度は高い作品なので、物語としては読み易く、 下巻 と併せれば、納得出来る読了感が得られそうです。 また表紙イラストは、 写実的似顔絵 系作風を得意とする 【サイトウユウスケ】 が担っており、上述実写ドラマ版をオマージュしている印象です。 総じて、作品の本質を上巻だけで読み切る事は困難でしたが、物語の展開としては十分に娯楽性があり、世界観が肌に合いさえすれば、楽しく読み切れるかと思います。
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切れ味鋭い訳
上下巻の2冊で、これは上巻。 この本には神・妖精などが登場しますが、下巻の巻末で詳しく解説があるようです。 巻頭に主な登場人物の表があるので、そこを見ながら読み始めましたが、 人物の名前が個性的で、印象が強いので、そのまま追っていけます。 物語が始まると、テンポよくストーリーが展開し、 次々と事件が起こりますから、まったく飽きさせません。 少しずつ読んでいこうかと思いましたが、気がつくともう100ページ過ぎでした。 著者の文が素晴らしいのでしょうが、お二人の訳者がうまい。 非常に文章のテンポがよく、 それから会話のシーンで、短くて鋭い訳が多い。 元の英文の中でどの語を省略するかの判断が、 抜群にうまいお二人と思います。
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面白いがやや冗長
アメリカで古くからの神々と新興の神々が争うという大きな物語を背景に、巻き込まれた主人公が遭遇する事件やその他いくつものエピソードが語られていきます。 全体としては、それぞれのエピソードや登場するキャラクターの個性が面白く描かれており、またクライマックスに向けての伏線の張り方も巧みで、楽しんで読むことが出来ました。 ただ話が横道にそれて冗長に思える点が若干あることと、現代の神話ということならクライブ・バーカーの「ウィーヴワールド」や「イマジカ」などの作品のほうが小説世界のスケールが大きく幻想的な描写も優れていると思い、星を一つマイナスしました。
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少し我慢が必要
人間臭い神様の戦いに人間が巻き込まれる。 実写ドラマにもなっているので、どちらが先でも良いのだが実写見ておくとわかりやすいかも。 小説から読み始めたのですがすこし最初なんとなく個人的にですがダルくて読み進めるのに我慢が入りました。 なのでドラマから入って補足として小説見るっていう流れも良いと思います。
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アメリカではテレビドラマ化もされているそうです。スピード感もありグイグイ読み進められます。
出所間近で奥さんとの再会を待ちわびていた主人公が急転直下で、奥さん事故死から始まる運命急変で始まる物語は凄く引き込まれます。 アメリカではテレビドラマ化もされているそうです。スピード感もありグイグイ読み進められます。
関連する文学賞
- ヒューゴー賞 第49回(2002年) ・受賞