スタータイド・ライジング 上 (ハヤカワ文庫 SF 636)
異種文明との接触と宇宙船の危機をめぐる、スケールの大きいスペースオペラ。
作品情報
海のような宇宙で、知性と生存を賭けた交渉が始まる。
宇宙探査と政治的駆け引きを組み合わせ、スリルと想像力を前面に出した一作。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 1985-10-01
- ページ数
- 393ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784150106362
- ISBN-10
- 4150106363
- 価格
- 734 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/英米文学
Amazonでディヴィッド ブリン, 酒井 昭伸のスタータイド・ライジング 上 (ハヤカワ文庫 SF 636)。アマゾンならポイント還元本が多数。ディヴィッド ブリン, 酒井 昭伸作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またスタータイド・ライジング 上 (ハヤカワ文庫 SF 636)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。
レビュー
-
海荒れてなお身の濡れぬわれらかな
本文のイルカ語の俳句です。Googleで検索すると若山牧水が楽しくhitする。
-
イルカたちの活躍しているシーンを想像するのが楽しい
登場人物が人類なのかイルカなのかチンパンジーなのか、読んでいる途中で混乱することがあった。人類かと思っていたら、突然、尾びれで水の中を進んでいたりなどだ。ここに注意すると楽しく読める。ほとんどの登場人物がイルカなんだと腹から納得すれば、頭の中に素晴らしい興味深い景色が一気に広がる。 登場人物が多くて、知性化されたイルカは“人”扱いなので、イルカは一頭二頭と数えるのではなく、ひとりふたりと数える。その辺りが混乱の元ではあるが、巻頭の登場人物紹介などを参照しながら読み進めると、そのうち慣れてくる。 上巻だけではストーリーが完結しないので、続いて下巻を読む予定だ。
-
息詰まる舞台劇
まさにスペースオペラというタイトルですが,これは背景だけで息詰まる舞台劇が展開されます.ストーリーは複数の語り手により進行して行きます.いわゆる悪役に分類される登場人物の視点も比較的公平に描かれていて,その最期には心を打たれるものがあります.宇宙船の船長は聡明で冷静,深い洞察力を持つ知性化されたイルカです.しかし,知性化の歴史は短く,この探検行は独り立ちできるレベルまで知的精神が安定しているかどうかのテストでもあります. 一方,惑星上空では,主人公たちを追ってきた列強(宇宙種族の艦隊)同士が激突しています.もちろん,列強はそれぞれ探索部隊を惑星に送り出し,こちらでも互いに鍔競り合いが演じられています.主人公たちはその間隙をぬって,宇宙船の修理を進めるのですが,彼らの中でも秘かに陰謀が進んでいるという設定で,緊密な人間模様(地球種族模様)もこの小説の読みどころです. 発表されたのが1983年で,昔懐かしいという程古い訳ではないのですが,テクノロジーがあまりにも古すぎます.コンピュータはいわゆるメインフレームのイメージで,ネットワークという概念は無いようです.マイクロチップによる制御という概念もなく,勘と度胸と男意気で切り抜ける感じの世界です(それはそれで気持ちが良いのですが).ヴァーナー・ヴィンジの「遠き神々の炎」は古びた感じはありません.発表は1992年なので1983年からの10年間にリアルの世界でも大きなテクノロジーの進歩があったということなのでしょうか.
-
こんなもんだ
値段相応だがあまりいい状態ではなかった
-
さあさあ、壮大なドラマの幕開けです
地球初の、イルカをクルーとする探検船ストリーカー。この船が傷つき疲弊した状態で、水の惑星キスラップに不時着・・・。物語はここから始まります。 深宇宙において銀河の歴史に関わる重大な発見をし、そのために全宇宙の列強種属から追いかけられ、激しい戦闘をくぐり抜け、命からがら追跡を振り切ってこの星に逃げ込んだのでした。しかし探索の手はすぐにもおよぶでしょう。修理と補給を間に合わせ、この星を脱出し、地球に向かうことができるでしょうか。 銀河列強種属とファーストコンタクトした時はすでに、人類はイルカとチンパンジーのUplift(知性化)を完了していたため、列強は渋々、人類を「主」族と認めました。しかしほとんどの種属は、人類が宇宙航行レベルの知性を独力で身につけたとは認めがたく、この新参者に反感を持ち、地球を支配下に治めんと虎視眈々と狙っている、そんな時代でした。ストリーカーの発見は、列強が地球を蹂躙する口実となってしまうのでしょうか。 列強が台頭する宇宙で孤独に独立を保つ人類の姿が、幕末から明治にかけての日本と重なります。トム・ソーヤーのような柔軟な知恵で列強を煙に巻く主人公たちの冒険譚に、イルカや宇宙人の緻密な生態描写、キスラップの謎、一部の知性化イルカの出生の秘密などを交えながら、この物語の前にも後にも続く壮大なUplift宇宙が徐々に姿を現します。 ヒューゴー・ネビュラ賞作品は一通り読んでいますが、私のベストワンです。続編の「知性化戦争」もお勧めします。
-
文句なしのUPLIFT(知性化)シリーズの幕開け
ずっと主族を笑い話のねたにしている類族を持った宇宙の劣等主族、人類の七転八倒の物語の始まりです。 登場する異星人のキャラクターが楽しく、シリーズ後半の楽しみのためにも、まずこの一冊から読み始められることを強くお勧めします。 アシモフの銀河帝国シリーズも楽しかったですが、その流れをくむのエンターティメントの王道を行く作品だと思います。登場キャラクターは百花繚乱、目くるめくブリン・ワールドをぜひ、お楽しみに。
-
見どころたっぷり。迷わずオススメ。
漂流船団の発見により、宇宙のトラブルメーカーとしての地位を揺るぎないものとした地球系種族。その一隻の船を手に入れるため、列強諸族は恐るべき大艦隊を送り込んできた! ヒトを“皮肉の海”で溺れさせ、助けることのない優しい友人・イルカと共に、崖っぷちでの逃走劇が開始される。過去の知識と伝統に依存する列強を、独創性を剣に一泡吹かせる痛快活劇。
-
イルカと宇宙へ
傷ついた宇宙船が小惑星に避難するところから始まります。が、 イルカ? クルーがイルカですよ? 本を貸してくれた友人(ハードSFスキー)によると良くある話らしいんですが、ワタスはびっくりしました。 しかも俳句詠むし(笑) 地球人がイルカやチンパンジーを遺伝子操作で知性化させて、共に歴史をつくっている。 この世界では 宇宙の知的生命体は、自然進化やモノリスによって知性を得たのではなく、先んずる知的種族によって意図的に「知性化」されるのが常であるようだ。 そしてそれはそのまま種族間に主従関係を生む。 そっかーこれが有名な「知性化シリーズ」なのねえ。 何が起こってるのかよく解らなくてもつい読んでしまう。デイヴィッド・ブリンが凄いのは勿論だけど、酒井さんの翻訳力も大きいですね。 上巻はわりと時間かけて読んだんですが、下巻は一気読みでした。 そういう構成、、、ですよね。 つーか「タッタカ・ジム」って! めっちゃ可愛い響きなんですけど、原語ではどーゆーイメージなのでしょうか。気になるわア。
関連する文学賞
- ヒューゴー賞 第31回(1984年) ・受賞
- ネビュラ賞 第19回(1984年) ・受賞