エンダーのゲーム (ハヤカワ文庫 SF 746)
天才少年エンダー・ウィギンが、異星人との戦争に備える軍事訓練学校へ送られ、戦術と倫理の両方を試される物語。遊びのような訓練が現実の戦争へつながっていく中で、孤独と責任の重さが強く浮かび上がる。
作品情報
訓練室のゲームが、そのまま戦争の行方を決めていく。
Orson Scott Card の代表作。少年兵の育成、集団の意思決定、勝利の代償を、緊張感のあるプロットで描く SF 長編。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 1987-11-01
- ページ数
- 540ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784150107468
- ISBN-10
- 4150107467
- 価格
- 605 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/英米文学
地球は恐るべきバガーの二度にわたる侵攻をかろうじて撃退した。容赦なく人々を殺戮し、地球人の呼びかけにまったく答えようとしない昆虫型異星人バガー。その第三次攻撃に備え、優秀な艦隊指揮官を育成すべく、バトル・スクールは設立された。そこで、コンピュータ・ゲームから無重力訓練エリアでの模擬戦闘まで、あらゆる訓練で最高の成績をおさめた天才少年エンダーの成長を描いた、ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞作! 著者について
レビュー
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89年の初版を高校生の時に読んで依頼
友達に貸してもらったきりで 懐かしくて手元に取り寄せました 変に日本語への意訳をするより 私には異国人の感情が拾える気がします
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旧訳版も、キンドル化希望。
新訳は、新訳で面白いと思うのですが、CGCGで出来た映画のような感じです。 せっかくの名作、バッドマンも映画もコミックもそれぞれのように こちらの旧訳も楽しみたい。この訳での、キンドル化希望です。
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素直に面白かったです
一気に読みきれる長さ、最後まで楽しめました 後ほど映画を見ましたが、残念な感じでした笑
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翻訳が、
児童書を意識したような柔らかすぎる新訳には馴染めず、こちらを古本で購入しました。 こちらはこちらで非常に読みにくいトンデモ翻訳ですが、新訳のような媚びた粘っこさはなく、古風で味はあります。
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旧版新版
旧版新版共に面白い ただ旧版の邦訳が酷いと仰る方がいらっしゃいますが、有る意味これは好みの問題と私は感じています 古くからのSFファンの私としては旧版の方が臨場感が高いように感じ好みとなっています 旧版の方二冊所有しているのですが、読み返しすぎてもう崩れてきそう。 どこかで安価に旧版が手に入ればいいのになと思っています
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少年少女たちの成長物語好きな方に
"教官たちだよ、彼らこそ敵なんだ。彼らはおれたちに、互いに戦い、互いを憎むようにさせる。ゲームこそがすべてだ"1985年発刊、続編も含め史上初のヒュゴー、ネビュラ賞のダブル連続受賞を果たした事でも知られる本書は、天才少年の苦悩と成長を描き、ガンダムやエヴァといったアニメ作品にも影響を与えたSF傑作。 個人的には2014年に日本公開された映画の方を先に観ていた事もあり、原作にも関心を持って手にとりました。 さて、そんな本書は地球侵略を図る昆虫型異星人ハガーの攻撃に備えて【優秀な司令官を英才教育する】バトルスクールでの天才少年エンダーの宇宙での【割とハードな訓練と成長する姿】をメインに、サブストーリーとして、こちらもエンダーに劣らず知性が常人離れした兄妹の地球での活躍(暗躍?)が同時並行していくわけですが。 映画が上映時間の関係上?エンダーと【兄妹との関係性や活躍をカットしていた】事もあって、あっさりした終わり方をする映画に比べて、読後の満足感はやはり本書の方が高かったです。 しかし、本書を皮切りにこの作品。既に何冊か続編や番外編が出てるみたいですね。とりあえず、同じくヒュゴー、ネビュラ賞を受賞している『死者の代弁者』まで読んでみようかな? 勧善懲悪だけにおさまらないSF傑作を探す方、少年少女たちの成長物語好きな方にオススメ。
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エンダーはどこへ新しいことを習いにいけるのか?
どの分野にも名作というものがあり、長く読み継がれる一握りの作品があります。名作にはいくつかの条件があると思います。まず、名作は読者を選びません。本作は、下はエンダーと同じ位の中学1年生前後であれば読むことができ、年間100冊本を読むヘビーリーダーの厳しい批評にも耐えうる厚い内容になっています。また名作は読み手によりいかようにも解釈ができます。本作は少年の成長物語という一面を持っていますが、努力による単純なサクセスストーリーではありません。成功の過程での嫉妬やいじめ、成功者の苦悩など丁寧に描写されています。 エンダーの兄のピーターや姉のバレンタインとの対比や愛憎も切り口として読むこともできます。天才として苦悩するエンダーと他人が自分について何を最も嫌っているかを見てとって、いじめることのできるピーターを神と悪魔の対立軸を設定していますが、終盤になるとどちらが悪魔なのかが曖昧になってきます。善や悪の定義が如何に曖昧かを私たちに示しています。 最後に本レビューでは訳文についての意見が少なからず書かれています。しかし、本作が翻訳されたのが1987年であること考えると日本語自体が変容してきていることを勘案されるべきなのではないでしょうか。その意味で本作も ロング・グッドバイ や 夏への扉[新訳版 ]同様新訳されて読み継がれていくべき作品なのではと思いました。本作は、多感で感受性の強い若いうちに読んでおくことをお勧めします。しかし同時に成熟した大人の読者をも満足させることのできる希少な名作といえましょう。
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続編に対する期待が膨らむ一冊(一部ネタバレ)
カードの作品は27年前に短編集『無伴奏ソナタ』を読んで以来です。先日読んだ『銀河帝国を継ぐ者』の帯に本書との関連をうかがわせる言葉を見た時、本書がまだ積読であることを思い出し、書棚から引っ張り出して読むことになりました。 実は、本書は最初に出版された時に買っていたのですが、積読している間に『無伴奏ソナタ』にオリジナルである中篇版が収録されていることを知ってそちらを読んだもののあまり印象が良くなかったので、ボリュームのある本書はそのままお蔵入りになっていました。その後、続編がたくさん出ていて評価が高いことや、数年前に映画化されたことも承知していましたが、ちょっと縁遠い作家の一人になってしまっています。 なお、短編集『無伴奏ソナタ』については、標題作のあまりのすさまじさに圧倒されてしまい、しばらく鬱になっている間に他の収録作の記憶がかすんでしまっていました。 で、読み始めた本書は、基本ストーリーこそ中篇版と同じですが、ボリュームがある分、中篇版の前日譚や訓練の細部が書き込まれていて面白く読むことができました。ただ、クライマックスの展開が記憶に残っている中篇版と同じで、やっぱりこれかと思ったのですが、その後の展開に驚かされました。中篇版の問題点がすっかり解消されているではありませんか。そして、その後、続々と出版された続編というか関連小説に興味が湧いてきました。また、参考のために中篇版も再読しました。 以後、一部ネタバレがあります。 本書のテーマは、精神的にまだ十分に成長していない子供を教育して無敵の軍司令官を生みだすことですが、これは、その後の現実世界でも問題になったマインド・コントロールによる少年兵の育成を思い出させます。本書の子供たちは幼少の時から戦士として育てられ、戦争以外のことはなに一つ知らされません。この訓練課程の厳しさ、ゲームで巨人を倒す場面ではゾンビー・ハンター田村俊夫の訓練課程を思い出しました。 特に主人公のエンダーは、最後には教えられたルールを破ることを強いられるまで精神的に追い込まれます。殲滅戦に勝ち残るためにやむを得ないとはいえ、そのように育てられた彼らは戦争が終わった後どうなるのでしょうか?その答えが本書にはあります。 ところで、大佐とメイザーは、追い込まれたエンダーが最終的に教えられたルールを破ることを想定していたとしか考えられませんが、そこまで想定して彼を追いこんでいたとしたらひどい話だし、危険な賭けですね。それともそこまで想定できていたのでしょうか。 もう一点、読み終わってから気付いたのですが、本書はハインラインの『宇宙の戦士(1959)』に対する作者なりの解答にもなっているようです。中篇版では正体不明だった敵が、本書長編版では、我々人類とコミュニケーションを交わすことができない蟻のような群体生物という生態が描かれていますが、これはまさにバグズそのものでしょう。『宇宙の戦士』もコミュニケーションを交わすことができない異星人との殲滅戦という絶望的な戦いでしたが、本書では戦いの後に一つの希望が示されます。絶対に相互理解が不可能と思われていた両種族間でも和解が可能かもしれないという結論は大きなアンチテーゼではないでしょうか。そのコミュニケーション方法には疑問符がいっぱい付きますが。 ピーター、ヴァレンタイン、ビーンたちのその後の活躍もとにかく、バガーとの関係がどのように再構築されるのか、それを読んでみたいという気持ちが強くなりました。 今から集めるのは大変かな?
関連する文学賞
- ネビュラ賞 第20回(1985年) ・受賞