作品情報
怪獣がいるもうひとつの地球で、ジェイミーの新しい仕事が始まる。
怪獣が棲む並行世界と、そこに触れた人間社会の利害関係を、テンポのよい会話と大仰なスケールで描く。危機感のある設定を、読後感の軽い娯楽作としてまとめた一冊。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2025-07-16
- ページ数
- 496ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.8 x 15.7 cm
- ISBN-13
- 9784150124861
- ISBN-10
- 4150124868
- 価格
- 1760 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
星雲賞・ローカス賞受賞作! 怪獣の棲む地球で人類は試される──アメリカ発怪獣SF! 突然、仕事を失ったジェイミーは「大型動物」保護組織で働くことに。ところが連れていかれた現場は、体長150メートルの「怪獣」が闊歩する、並行世界の地球だった! ジェイミーは驚きながらも絶滅の危機に瀕している怪獣の保護にとりくむ。だが、怪獣を悪用しようとする億万長者の陰謀で、怪獣の惑星と地球に危険が迫る!? 星雲賞・ローカス賞受賞、〈老人と宇宙〉著者による、アメリカ発の怪獣SF。 装画/開田裕治 解説/ガイガン山崎 ★推薦のことば 精緻で用意周到な科学設定! センス・オブ・ワンダーな世界観! この小説は永遠に保護すべし! ――小島秀夫(ゲームクリエイター)
レビュー
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アンディ・ウィアー、マーサ・ウェルズ、デニス・E・テイラーなどの文体が好きな人はお勧めです。
日本では久々の出版ですが、スコルジー節は健在ですね。 やや不謹慎含みのジョークが多めで明るく楽しくテンポよくの作風は老人と宇宙頃から変わらず。 ちょっとジョークがくどい感じも同じく。 作品としてはレッドスーツに近く、日本の特撮怪獣のオマージュ作品。 話全体としては軽い印象で、奇をてらった所はありません。 カタルシスも控えめで概ね予想通り。 それでも、いつもの作風でいくらでも読みたくなる文体がいいですね。 ハードめなSF(三体、インターステラー、反逆航路など)ではありませんので、肩の力を抜いて読む作品です。 アンディ・ウィアー、マーサ・ウェルズ、デニス・E・テイラーなどの文体が好きな人はお勧めです。 コロナ期の作品ということでその辺のアメリカ事情が多く出てきますが、日本とは状況が違ったことを思い出しました。
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面白い
面白い作品です。できれば、シリーズ化して怪獣惑星の様々な場所に行く展開が読みたいです。
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久しぶりの新作
ちょっと本国ではわかりませんが日本では久々の新作になると思います。あとがきなどを読むといろいろあったようですが、、、 安心してください!スコルジー節(?)は変わっていませんでした!!! 内容については他の方々がレビューしてくれておりますが、おそらく皆様が期待するジョークや主人公のボヤキなど以前と変わらないスコルジーが楽しめます。 ちょっとお値段も高いし文庫本が出るまで待つか?と考えているスコルジーファンの方々 スコルジー初めてなんだけど、この作品からで大丈夫?と考えているスコルジー初心者の方々 買って損はありません。
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アメリカンジョーク
ジョークを言わないと死ぬんかってぐらい アメリカンジョークが多いです。1ページに必ず1ジョークあります。 悠長に見えるので、合わない人はとことん合わないと思います。 個人的にはハリウッド映画の脚本ってこんな感じなのかなと思って楽しめました。 怪獣にもっと個性があると、より日本の怪獣っぽくなると思います。
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職を失ったジェイミーの物を持ち上げる職務と使命感の物語
金持ちとは金儲けの為の特別な倫理観を有する人種だ…決めつけてしまうのは良くないが資本主義がその傾向を助長するシステムであることは間違いない。さてこの世界は核開発に呼応して別の世界に繋がってしまった世界でありそこは“怪獣“が生息するもうひとつの地球だ!そこで活動する彼らは怪獣の存在を秘密裡に保護する役割を担っている。何から保護するのかと云うと勿論、地球の歴史に於いて数々の生物を絶滅に追いやった人類と云う種族からに決まっている。コロナパンデミックの時代に職を失ったジェイミーの物を持ち上げる職務と使命感の物語。
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会話の訳がストレートすぎ。
会話が続く部分で特に訳がストレートすぎ。 意図的に性別不明な書き方と後書きにありますが、性別だけではなく、勢いも不明な感じで入り込みにくいです。3人の会話だと誰が話したのか、話し手を見失ってしまう。
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流石の面白さ・完成度
2023ローカス賞、2024星雲賞の長編小説。流石の面白さ・完成度。 職を失いフードデリバリーで糊口を凌ぐ主人公。スカウトされた仕事は、怪獣保護協会! ”怪獣”~そう、恐竜でもドラゴンでも無い、まごうなき日本発の怪獣~の驚くべき生態と環境。へこたれない主人公と愉快な協会の仲間たち。嫌になる悪役金持ちクズ野郎。 センス・オブ・ワンダーに飽きさせない物語。 「これは、ポップソングだ。軽快でキャッチーな~聴き終えたあとは、できれば笑顔で一日を過ごしたい。」 いやー、とても楽しい読書でしたー
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なるほど楽しい冒険SF
「暗く、重く、複雑で、野心に満ちた長編」に取りかかっていたけれど書けなくなり、代わりにいっぺんに頭に落ちてきた、と著者があとがきで述べている長編。 「悪い意味でなくポップソング」とも説明しているように、怪獣地球での冒険、明快な勧善懲悪、登場人物たちもユーモア満載の会話と終始楽しく読み進められる活劇SFという感じでした。 書かれなかった長編も気になりますが、私がスコルジー作品で一番好きなのはコミカルなパロディSFの『レッドスーツ』なので、むしろこちらになってくれて良かったかも。
関連する文学賞
- ヒューゴー賞 第70回(2023年) ・受賞