事件の核心 (ハヤカワepi文庫 ク 1-7 グレアム・グリーン・セレクション)
第二次世界大戦下の西アフリカ植民地を舞台に、警察副署長スコービーが信仰、良心、妻への責任と若い未亡人への愛のあいだで追い詰められていく長編。罪悪感と慈悲心が絡み合い、破滅へ向かう過程を静かに切実に描く。
作品情報
同情と責任、愛と信仰が衝突するとき、人はどこまで自分を守れるのか。
グリーンの代表作のひとつとして語られる長編で、戦時下の植民地社会を背景に、善意がどのように破局へ傾くのかを見つめる。外面的な出来事よりも内面の揺らぎに重心があり、宗教的な緊張と心理小説としての精度が際立つ。
レビュー要約
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重い主題を扱いながらも、スコービーの心の揺れを丹念に追う筆致が支持されている。信仰、罪、慈悲が絡み合う苦い読後感と、植民地社会の息苦しさが強く印象に残るという声が多い。
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道徳的な緊張と心理描写の深さが高く評価されている。いっぽうで、主人公の破滅に至る過程を重く感じる読者もいるが、その重さこそが作品の強度だと受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2005-12-01
- ページ数
- 537ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784151200335
- ISBN-10
- 4151200339
- 価格
- 1100 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
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レビュー
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カトリックに於ける恋愛を主題にした傑作小説
西アフリカの植民地の副警察署長が妻を抱えながら別に恋する女性が出き・・・というお話。 割と長い序文と訳者あとがきによるとカトリックという宗派に属する者が不倫に陥ったり浮気を起こすことが罪になるかどうかがこの小説の主題であるらしいです。私の場合はあまり信仰心がなく、恋愛自体したことのない40独身男なので、イマイチよく理解できない、ピンとこない部分もありますが、著者のグリーンがこういう三角関係を体験したり、この小説のネタになるような体験をしたということで、自身の恋愛観を総括する意味で本書が書かれたと推測することは難しくないと思います。 そういう部分を抜きにしても当時のイギリス統治下のアフリカ諸国の様子や戦後のイギリス市民のものの考え方等が興味深く読めて、第一級のエンターテインメント・ノヴェルとして十分楽しめました(著者はエンターテインメントとノヴェルを分けたそうですが)。 500ページ近くある小説ですが、一気に読める傑作。是非ご一読を。
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人に石を投げること(日本とイエスの顔)
を現在のひとは一見おとなしいからしてない風みえてそうじゃないのです。私もしかりです。実はわからずしてはいけないことをさらっとしている。ここんとほしかった本が読めなかったり、きつかったりした原因がここにたどり着いた気がします。すぐには楽にはならんけど、かたつむりのほふく前進のように、あと何年後かに効いてくるかもしれない。私も無事生きていれば。
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難読書と言っていいだろう。
グレアム・グリーンは、「第三の男」の作者である。 本書の訳者は名の通った方である。 しかし、「あとがき」に根本的改訳は断念した、とある。 私は通常の日本人なのであるが、この本は読んでも意味が分からないのである。 印刷体で読んで分からなかったので、Kindleで一文一文を明確にして、もう一度読んでみた。 しかし、意味が分からない。 一種の不倫小説である、そこにキリスト教がからんでくる。すると、もう分からない。 おそらく、(失礼ながら)純日本人たる訳者も、訳していて意味不明の部分が多々あったに違いない。 そう思わざるを得ない訳文が多数ある。 そもそも英国においてキリスト教徒であるということが、どういう意味を持つのか? 肌で分からない、だから、全部が心の中にストンと落ちてこない。 なぜこの本(「事件の核心」)が彼の代表作の一つなのか?これも分からない。 原題名The heart of the matterのmatterは何を意味するか? 訳者が「あとがき」で論じているが、私は最初からmatter=不倫として読んでいたので、 「あとがき」のこれに関する議論にはついていけなかったのだが。
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読んでみてください。
特になし。
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これは割合面白かったよ。
なんかねえ、人が自殺に追い込まれていく心理というのが克明に描かれていてこれは面白かった。けれど五点つけるほどじゃないなあ。ごめんね。