世界・海外・国外の文学賞

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グレアム・グリーン

グレアム・グリーン

Gureamu Guriin

別名: Henry Graham Greene

プロフィール

性別
男性
生誕
1904-10-02 (バークハムステッド、ハートフォードシャー、イングランド)
死没
1991-04-03 (コルソー、スイス) 86歳
国籍
イギリス
言語
英語
宗教
カトリック(晩年は自身を「カトリック・アグノスティック」と称した) 1926年受洗 洗礼名: ヘンリー・グレアム
居住地歴
バークハムステッド(イングランド) → メキシコ(滞在) → アンティーブ(フランス) → コルソー、レマン湖畔(スイス)

経歴

職業
小説家, ジャーナリスト, 脚本家
活動期間
1925年〜1991年
影響を受けた人物
ヘンリー・ジェイムズ, ジョセフ・コンラッド, ロバート・ルイス・スティーブンソン, マルセル・プルースト
影響を与えた人物
ジョン・アーヴィング, フレデリック・ビューチャー, 現代のスパイ小説作家や映画作家(例:フィクションと映画の交差点に影響)
ノミネート
ノーベル文学賞・最終候補(1961), ノーベル文学賞・最終候補(1966), ノーベル文学賞・最終候補(1967), ノーベル文学賞・最終候補(1974)

学歴

バリオール・カレッジ(オックスフォード大学)
歴史学部 / 歴史学科
学位: Second-class degree (BA)
期間: 1922–1925
卒業年: 1925
国: イギリス
オックスフォード大学で歴史を専攻し、1925年に2等学位を取得。

受賞歴

ホーソーンデン賞
1941
対象作品: 力と栄光(The Power and the Glory)
主催: Hawthornden Prize
結果: 受賞
ジェームズ・テイト・ブラック記念賞(フィクション部門)
1948
対象作品: 心の問題(The Heart of the Matter)
部門: Fiction
主催: James Tait Black Memorial Prize
結果: 受賞
シェイクスピア賞
1968
主催: Shakespeare Prize
結果: 受賞
エルサレム賞
1981
主催: Jerusalem Prize
結果: 受賞
大英帝国勲章(Order of Merit)
1986
主催: Order of Merit
結果: 受賞
アカデミー賞(脚本ノミネート)
1950
対象作品: 堕ちた偶像(The Fallen Idol)
部門: 脚本
主催: アカデミー・オブ・モーション・ピクチャー・アーツ・アンド・サイエンシーズ
結果: ノミネート

受賞・候補エディション

Hawthornden Prize 1回登壇
  1. 受賞作: The Power and the Glory

    『The Power and the Glory』は、メキシコの反宗教政策下で逃亡する“ウイスキー司祭”を描き、信仰と罪、贖罪の問題を深く問いかける小説。グリーンの宗教観と人間心理の緻密な描写が際立つ代表作。

    信仰罪と贖罪人間心理政治圧力
  1. 第二次世界大戦下の西アフリカ植民地を舞台に、警察副署長スコービーが信仰、良心、妻への責任と若い未亡人への愛のあいだで追い詰められていく長編。罪悪感と慈悲心が絡み合い、破滅へ向かう過程を静かに切実に描く。

    同情と責任、愛と信仰が衝突するとき、人はどこまで自分を守れるのか。

    537ページ
    信仰と罪植民地社会良心の葛藤愛と自己犠牲
  1. 受賞作: 生涯業績(グランドマスター賞)

    1976年のThe Grand Master受賞。Graham Greeneの長年の業績が評価された生涯功労賞で、文学性の高いスパイ小説と犯罪小説で知られる作家としての歩みをたたえる。

    長年の仕事をまとめてたたえる生涯功労賞。

    生涯功労スパイ小説文学性
  1. 受賞作: The Power and the Glory (『権力と栄光』)

    メキシコの反宗教迫害期を舞台に、罪と贖罪に葛藤する「ウイスキープリースト」の逃亡と内面を追う物語。政治的弾圧と個人の道徳的選択、贖罪の可能性を重層的に描き、グリーンの宗教観と人間理解が色濃く表れる。

    信仰と贖罪道徳的曖昧さ政治と宗教個人の救済
  1. 受賞作: 生涯の業績(小説における道徳と自由の探求)

    迫害下のメキシコで逃亡を続ける神父を追い、信仰、罪、救済の緊張を描くグレアム・グリーンの代表作。

    政治と宗教がぶつかる極限状況のなかで、人間の弱さを見つめる小説。

    信仰救済政治的迫害

作品

代表作

力と栄光

1940年 文学小説 / カトリック文学

メキシコの迫害下で信仰と罪に苦しむ『酒飲みの司祭』を描いた、小さな規模で強烈な宗教的道徳劇。

信仰と贖罪罪と救済個人の道徳的葛藤

心の問題

1948年 文学小説 / 心理小説

第二次大戦期の西アフリカを舞台に、罪と良心に悩む警務官スコビーの破滅的な道徳的選択を描く。

良心と罪孤独自己犠牲と救済

静かなアメリカ人

1955年 政治小説 / スパイ小説

インドシナでの政治干渉と理想主義の暴走を描いた作品。アメリカの介入主義を暗示する寓話的側面を持つ。

政治的介入理想主義の危険植民地主義の影響
映像化・舞台化
  • [映画] 静かなアメリカ人(1958) / マーク・ロブソン (1958)
  • [映画] 静かなアメリカ人(2002) / フィリップ・ノイス (2002)

ブライトン・ロック

1938年 クライム・フィクション / 文学小説

若きギャング・ローズの暴力と宗教的良心を主題にした青春と犯罪の物語。

暴力と罪宗教的良心若さと堕落
映像化・舞台化
  • [映画] ブライトン・ロック(1947) / ジョン・ボール (1947)
  • [映画] ブライトン・ロック(2011) / ロジャー・ドナルドソン (2011)

別れのとき(The End of the Affair)

1951年 文学小説 / 恋愛小説

戦時中のロンドンを背景に、愛と信仰、嫉妬と赦しを描く私小説的な作品。

愛と嫉妬信仰と疑念赦し
映像化・舞台化
  • [映画] 別れのとき(1955) / エドワード・ドノヒュー (1955)
  • [映画] 別れのとき(1999) / ニール・ジョーダン (1999)

ハバナの我が男(Our Man in Havana)

1958年 風刺小説 / スパイ小説

一見滑稽なスパイものとして書かれたが、冷戦期の政治風刺を含む作品。

諜報活動の滑稽さ政治風刺冷戦
映像化・舞台化
  • [映画] ハバナの我が男(1959) / キャロル・リード (1959)

第三の男(The Third Man)

1950年 中編 / 映画脚本に基づく作品

グリーンが脚本のために書いた中編で、戦後ウィーンを舞台にしたフィルム・ノワールの原作にもなった。

陰謀戦後の混乱友人と裏切り
映像化・舞台化
  • [映画] 第三の男(1949) / キャロル・リード (1949)

全著作

  • The Man Within(初期小説、1929)
  • Stamboul Train(1932)
  • Brighton Rock(1938)
  • The Power and the Glory(1940)
  • The Heart of the Matter(1948)
  • The End of the Affair(1951)
  • The Quiet American(1955)
  • Our Man in Havana(1958)
  • A Burnt-Out Case(1960)
  • Travels with My Aunt(1969)
  • Doctor Fischer of Geneva(1980)
  • Monsignor Quixote(1982)
  • The Captain and the Enemy(1988)
  • The Last Word(1990、短編集)

翻案

  • 多くの小説・短編が映画化(例:Brighton Rock, The End of the Affair, The Quiet American, Our Man in Havana, The Third Man等)

作風・主題

文体
簡潔で機能的な文体映像的(シネマティック)な描写宗教的・道徳的ジレンマの探求
頻出モチーフ
罪と赦し信仰と懐疑孤独な個人の良心の葛藤植民地・国外の異郷(いわゆる「グリーンランド」)

健康

  • 躁うつ病(双極性障害)
    生涯にわたる(特に若年期から中年期にかけて顕著)
    抑うつや自殺未遂の歴史があり、創作と私生活に強く影響した。
  • 白血病
    晩年(1991年没)
    1991年に白血病で死去。

評価・遺産

20世紀を代表する英文学の作家の一人。カトリック的テーマとスリラー要素を融合させた作品群で評価され、映画化や国際的評価が高い。ノーベル賞候補に何度も挙がり、数々の文学賞を受賞した。

関連学会

  • グレアム・グリーン・バースプレイス・トラスト(Graham Greene Birthplace Trust)

資料所蔵先

  • ハリー・ランサム・センター(Graham Greene Papers)
  • ボストンカレッジ・ジョンJ.バーンズ図書館(Greene Correspondence)
  • エモリー大学(Graham Greene Collection)
  • 大英図書館(Bryan Forbes Collection of Graham Greene 関連資料)

大衆文化への影響

  • ドニー・ダーコ(2001)の登場人物が『破壊者(The Destructors)』を授業で議論するなど、教育・映画作品にも影響を与えた。
  • グリーンの作品は多数映画化され、映画史にも重要な足跡を残している(The Third Man 等)。

引用

  • 人間関係において、親切と嘘は千の真実に値する。
    出典: Graham Greene(出典:Wikipedia の引用箇所)

豆知識

  • 1926年にカトリックに改宗したが、生涯を通じて『カトリック・アグノスティック』と自称した。
  • MI6のために第二次大戦中に勤務した経験があり、キム・フィルビーと関係があった。
  • 『力と栄光』や『心の問題』などで複数の文学賞を受賞したが、ノーベル文学賞は受賞していない(何度も候補になった)。
  • いくつかの作品は複数回映画化されている(例:Brighton Rock, The End of the Affair, The Quiet American)。
  • 晩年はスイスのコルソーで暮らし、1991年に白血病で死去。