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第11回(1999年) 受賞受賞作: The Indelible Alison Bechdel
『Dykes to Watch Out For』の世界を外側から見渡し、Alison Bechdel が長年描いてきたコミックの蓄積と創作の背景を振り返る回顧的な一冊。ユーモアと批評性を保ちながら、作品の文脈とキャラクターの広がりを紹介する。
作品の裏側へ踏み込み、コミック・ストリップの積み重ねをたどる。
223ページレズビアン文化クィアの共同体コミック・ストリップ自伝性創作の背景 -
第19回(2007年) 受賞受賞作: Fun Home
家族の葬儀場を舞台に、父との関係、性的自認、記憶のずれを描くグラフィック・メモワール。文学的な引用と緻密な構成が、個人的な回想を知的な自伝へと引き上げる。
父の死をきっかけに、家族の沈黙がほどけていく。
232ページ回想録家族クィアグラフィックノベル -
第26回(2014年) 特別賞受賞作: Trustee Award
Alison Bechdel の長年の貢献をたたえる特別賞。
文学賞業績評価
アリソン・ベクデル
アリソン・ベクデル
Alison Bechdel
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1960-09-10 (ペンシルベニア州ロックヘイヴン)
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 宗教
- カトリック(ローマ・カトリック)
- 居住地歴
- ペンシルベニア州ビーチクリーク(出身) → ニューヨーク州マンハッタン(移住、活動拠点) → ミネソタ州セントポール(滞在歴) → バーモント州ボルトン(在住)
経歴
- 職業
- 漫画家, 著者, 教授
- 活動期間
- 1983年〜
- 所属
- イェール大学(教授職), ローカル紙 Seven Days(寄稿), バーモント州カートゥニスト・ローリエート(称号)
- 影響を受けた人物
- ヴァージニア・ウルフ, シグムンド・フロイト, ドナルド・ウィニコット, アリス・ミラー
- 影響を与えた人物
- 映画・文化批評における「Bechdelテスト」, 同世代および後続のグラフィックノベル作家とフェミニスト漫画家
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| バーク・カレッジ・アット・サイモンズロック(Simon’s Rock) | — | スタジオアーツ・美術史 | A.A. | 1978–1979 | アメリカ合衆国 |
| オーバリン大学 | — | スタジオアーツ・美術史 | B.A. | 1979–1981 | アメリカ合衆国 |
バーク・カレッジ・アット・サイモンズロック(Simon’s Rock)
スタジオアーツ・美術史
学位:
A.A.
期間:
1978–1979
卒業年:
1979
国:
アメリカ合衆国
高校を一年早く中退して入学、準学士取得
オーバリン大学
スタジオアーツ・美術史
学位:
B.A.
期間:
1979–1981
卒業年:
1981
国:
アメリカ合衆国
学士号取得
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2006 | Time誌 2006年ベスト10選出 | ファン・ホーム (Fun Home) | — | Time(タイム) | 選出 |
| 2007 | エスナー賞(Best Reality-Based Work) | ファン・ホーム (Fun Home) | Best Reality-Based Work | サンディエゴ・コミコン(Eisner Awards) | 受賞 |
| 2007 | ストーンウォール・ブック賞(Israel Fishman Non-Fiction Award) | ファン・ホーム (Fun Home) | — | アメリカ図書館協会(ALA) | 受賞 |
| 2012 | グッゲンハイム・フェローシップ | — | — | グッゲンハイム財団 | 受賞 |
| 2012 | インクポット賞 | — | — | コミックコン・インターナショナル(Inkpot) | 受賞 |
| 2012 | Bill Whitehead Award(ライフタイム・アチーブメント) | — | — | Publishing Triangle | 受賞 |
| 2014 | マッカーサー・フェローシップ( | — | — | マッカーサー財団 | 受賞 |
| 2014 | Lambda Literary Board of Trustees Award | — | — | Lambda Literary Foundation | 受賞 |
| 2015 | Erikson Institute Prize for Excellence in Mental Health Media | — | — | Erikson Institute / Austen Riggs Center | 受賞 |
| 2019 | Harvey Awards Hall of Fame(殿堂入り) | — | — | Harvey Awards | 受賞(殿堂入り) |
| 2022 | PEN Oakland – Josephine Miles Literary Award | The Secret to Superhuman Strength | — | PEN Oakland | 受賞 |
Time誌 2006年ベスト10選出
2006
対象作品:
ファン・ホーム (Fun Home)
主催:
Time(タイム)
結果:
選出
エスナー賞(Best Reality-Based Work)
2007
対象作品:
ファン・ホーム (Fun Home)
部門:
Best Reality-Based Work
主催:
サンディエゴ・コミコン(Eisner Awards)
結果:
受賞
ストーンウォール・ブック賞(Israel Fishman Non-Fiction Award)
2007
対象作品:
ファン・ホーム (Fun Home)
主催:
アメリカ図書館協会(ALA)
結果:
受賞
グッゲンハイム・フェローシップ
2012
主催:
グッゲンハイム財団
結果:
受賞
インクポット賞
2012
主催:
コミックコン・インターナショナル(Inkpot)
結果:
受賞
Bill Whitehead Award(ライフタイム・アチーブメント)
2012
主催:
Publishing Triangle
結果:
受賞
マッカーサー・フェローシップ(
2014
主催:
マッカーサー財団
結果:
受賞
Lambda Literary Board of Trustees Award
2014
主催:
Lambda Literary Foundation
結果:
受賞
Erikson Institute Prize for Excellence in Mental Health Media
2015
主催:
Erikson Institute / Austen Riggs Center
結果:
受賞
Harvey Awards Hall of Fame(殿堂入り)
2019
主催:
Harvey Awards
結果:
受賞(殿堂入り)
PEN Oakland – Josephine Miles Literary Award
2022
対象作品:
The Secret to Superhuman Strength
主催:
PEN Oakland
結果:
受賞
受賞・候補エディション
ラムダ文学賞
3回登壇
ストーンウォール・ブック賞
1回登壇
-
第34回(2007年) 受賞受賞作: Fun Home: A Family Tragicomic
父親との複雑な関係や自身のセクシュアリティの発見を、グラフィックノベル形式で綴る回想録。家族史と個人史が交錯し、視覚とテキストを融合させた独自の表現で読者に強い印象を残す。
回想録家族同性愛グラフィックノベル
-
第32回(2022年) 受賞
作品
代表作
ファン・ホーム:家族の悲喜劇
2006年 自伝・グラフィックノベル 240ページ父の自殺とその前後の家族関係、自身のセクシュアリティと成長を描いた自伝的グラフィックノベル。
家族死セクシュアリティ記憶文学的引用
映像化・舞台化
- [ミュージカル] ファン・ホーム(ミュージカル) / Sam Gold (2013)
あなたは私のお母さん?:コミック・ドラマ
2012年 自伝・グラフィックノベル母との関係を中心に、自己、欲望、現実の性質などを問う多層的な自伝的作品。
母子関係自己精神分析記憶
超人的な力の秘密
2021年 回顧録・エッセイコミックフィットネスへの熱中と様々なスポーツを通じて自己を見つめ直す過程を綴った回想録。
身体性自己観察老いユーモア
ダイクス・トゥ・ウォッチ・アウト・フォー
1983年 コミックストリップ・社会風刺都市レズビアンコミュニティを描く長期連載ストリップ。のちにBechdelテストの発端となるジョークも含む。
LGBTQ+コミュニティ政治日常の風刺
スペント
2025年 フィクション寄りのグラフィックノベル著者をモデルにしたキャラクターがバーモントのピグミーゴート保護施設を運営しながら資本主義について本を書く過程を描く、フィクション要素のある作品。
創作とフィクションの境界資本主義批評田舎生活
全著作
- The Essential Dykes to Watch Out For(2008)
- Fun Home: A Family Tragicomic(2006)
- Are You My Mother?: A Comic Drama(2012)
- The Secret to Superhuman Strength(2021)
- Spent(2025)
翻案
- ファン・ホーム(舞台ミュージカル、2013年Off-Broadway→2015年ブロードウェイ)
- ファン・ホーム(映画化権取得、企画中)
作風・主題
- 文体
- 自伝的で知的な引用の多い画風線描を主体とする淡いブラックユーモア学術的・精神分析的参照を交えた語り
- 頻出モチーフ
- 家族と父娘関係記憶と回想セクシュアリティとアイデンティティ文学・精神分析への言及
評価・遺産
アリソン・ベクデルはグラフィックノベルのジャンルで自伝的表現を大衆化させ、映画や文化批評における「Bechdelテスト」を通じてジェンダー表象の議論に大きな影響を与えた。作品は学術的・一般的評価を受け、多数の賞を受賞している。
資料所蔵先
- スミス大学 ソフィア・スミス・コレクション(Alison Bechdel papers)
大衆文化への影響
- Bechdelテスト(映画・メディア批評で広く使用される基準)
- 『ファン・ホーム』のミュージカル化とトニー賞受賞による舞台・音楽界での影響
引用
-
私の仕事の秘密の破壊的な目標は、レズビアンだけでなく女性が普通の人間であることを示すことだ。
出典: インタビュー(出典: Wikipedia 参照)
豆知識
- 「Bechdelテスト」は元々『Dykes to Watch Out For』のジョークとして登場した。
- 2004年に行われたサンフランシスコでの同性婚は後に無効となった。
- 『Fun Home』はブロードウェイ版ミュージカルになりトニー賞を受賞した(音楽や脚本の受賞含む)。