世界・海外・国外の文学賞

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ダシャ・ドルンディッチ

ダシャ・ドルンディッチ

Dasa Drndic

プロフィール

性別
女性
生誕
1946-08-10 (ザグレブ, PRクロアチア, FPRユーゴスラビア)
死没
2018-06-05 (リエカ, クロアチア) 71歳
国籍
クロアチア
言語
クロアチア語, セルボクロアチア語, 英語
居住地歴
ザグレブ(出身) → ベオグラード(成長・在住) → リエカ(後年の在住・勤務) → アメリカ合衆国(留学) → エジプト/スーダン/スウェーデン(父の外交駐在での滞在)

経歴

職業
小説家, 劇作家, ラジオドラマ作家, 大学教員, 編集者
活動期間
1982年〜2018年
所属
ラジオ・ベオグラード(ドラマ部門), リエカ大学(教員)

学歴

ベオグラード大学
フィロロジー学部 / 英語言語文学
学位: 学士
国: ユーゴスラビア
英語言語文学を専攻
サウザン・イリノイ大学
演劇・コミュニケーション学部
学位: 修士
国: アメリカ合衆国
フルブライト奨学金で留学し修士号取得
ケース・ウェスタン・リザーブ大学
国: アメリカ合衆国
在籍・研修あり
リエカ大学
学位: 博士
国: クロアチア
博士号取得後、同大学で教鞭をとる

受賞歴

ベスト・トランスレイテッド・ブック賞
2020
対象作品: EEG
主催: Best Translated Book Award(団体名)
結果: 受賞
インデペンデント外国文学賞(ノミネート)
2012
対象作品: Sonnenschein(英訳: Trieste)
主催: Independent(イギリス)
結果: ノミネート

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Belladonna

    断片的な語りと資料的記述を重ね合わせて戦争と大量虐殺の記憶を描く実験的長編。複数の声と断章的イメージが積層し、歴史の暴力が個人の記憶にどのように刻まれるかを冷徹かつ詩的に照射する。

    戦争記憶トラウマ証言歴史の再考
  1. 受賞作: EEG

    病にある主人公が、自身の記憶と20世紀の暴力の記録を往復しながら、歴史の残響を掘り起こしていく終章的な長編。個人史、精神医学的な回想、戦争と民族浄化の痕跡が断片的に重なり合い、忘却に抗うための執拗な言葉の力が前面に出る。

    記憶は慰めではなく、忘却に抵抗するために掘り起こされるものになる。

    380ページ
    記憶戦争ファシズム歴史証言断片的語り

作品

代表作

Put do subote

1982年 小説

初期の短篇・小説集で、作家としての出発点を示す作品群。

人間関係日常

Kamen s neba

1984年 小説

初期の長編作品。詳細なあらすじは不明。

記憶歴史

Doppelgänger

2002年 小説

アイデンティティと記憶、過去の影響を扱う作品。英訳は2019年に出版。

アイデンティティ記憶歴史
翻訳
  • 英訳(2019年)

Leica format

2003年 小説

写真・記録と結びついた実験的な語りを持つ小説。英訳は2015年に刊行。

記録メディア記憶
翻訳
  • 英訳(2015年)

Sonnenschein

2007年 歴史的フィクション / 実験小説

ホロコーストや個人の記憶をめぐる重層的な物語。英訳は『Trieste』として2012年に発表され国際的に評価された。

ホロコースト記憶歴史の責任
翻訳
  • 英訳『Trieste』(2012年)

Belladonna

2012年 小説

歴史と記憶、証言の断片を組み合わせた長編。英訳は2017年に刊行。

証言歴史人間の記憶
翻訳
  • 英訳(2017年)

EEG

2016年 小説 / 実験的テクスト

晩年の実験的な作品。英訳は2019年に刊行され、2020年に翻訳賞を受賞。

記憶歴史の断片化
翻訳
  • 英訳(2019年)

全著作

  • Put do subote (1982)
  • Kamen s neba (1984)
  • Marija Częstohowska još uvijek roni suze ili Umiranje u Torontu (1997)
  • Canzone di guerra (1998)
  • Totenwande (2000)
  • Doppelgänger (2002)
  • Leica format (2003)
  • Sonnenschein (2007) / Trieste (英訳 2012)
  • April u Berlinu (2009)
  • Belladonna (2012)
  • EEG (2016)

作品の翻訳

  • 『Trieste』(Sonnenscheinの英訳)
  • 『Leica format』(英訳)
  • 『Belladonna』(英訳)
  • 『Doppelgänger』(英訳)
  • 『EEG』(英訳)
  • 『Canzone di guerra』(英訳/他言語訳あり)

作風・主題

文体
ドキュメンタリー的要素を含む実験的な文体断片的・モザイク的な語り
頻出モチーフ
ホロコーストと記憶個人と歴史の交差証言と亡失

健康

  • がん
    2016-2018
    最期の約2年間、闘病しつつも創作活動を続けた

評価・遺産

クロアチアを代表する国際的に評価された作家の一人。ホロコーストや記憶を扱う深い作品群と、英語圏での複数作品の翻訳により国際的な評価を受けた。死後も翻訳や研究が続いている。

豆知識

  • 2017年に「共通言語に関する宣言(Declaration on the Common Language)」に署名した。
  • 晩年の作品『EEG』の英訳が2019年に刊行され、2020年に翻訳賞を受賞した(受賞は没後)。
  • 長年ラジオ・ベオグラードのドラマ部門で脚本・制作に携わった。