ベスト翻訳本賞 べすとほんやくほんしょう
第13回(2020年)
翻訳賞フィクション詩
受賞者
2名
EEG
病にある主人公が、自身の記憶と20世紀の暴力の記録を往復しながら、歴史の残響を掘り起こしていく終章的な長編。個人史、精神医学的な回想、戦争と民族浄化の痕跡が断片的に重なり合い、忘却に抗うための執拗な言葉の力が前面に出る。
記憶は慰めではなく、忘却に抵抗するために掘り起こされるものになる。
380ページ
記憶戦争ファシズム歴史証言断片的語り
作家 / クロアチア
クロアチアの作家。歴史的記憶、トラウマ、戦争の影響を題材にし、断片的な語りと資料性の高い手法を交えた作品で知られる。
Time
フランス語で書かれた詩を軸に、時間、記憶、戦争、愛が非線形に絡み合う詩集。ひとつの瞬間から歴史全体へと視野を広げる構成で、日常の感覚と哲学的な思考が同じ流れのなかに置かれる。
ひとつの瞬間が、やがて歴史全体を含みこむ広がりへと変わっていく。
144ページ
時間記憶戦争愛非線形の詩フランス語詩
1925-02-24 / 詩人・随筆家・画家 / レバノン(ベイルート)
レバノン出身の詩人・随筆家・画家。複数言語で執筆し、政治・時間・風景・亡命をテーマにした詩作で国際的に評価された。