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第12回(1992年) 受賞受賞作: Mao II
『Mao II』は、孤立した作家を中心に、群衆とテロリズム、メディアの役割を鋭く問いかける長編。個人の創作行為と大衆的・政治的な力の相互作用を描き、現代社会の孤立と恐怖を浮き彫りにする。
孤立した作家が、群衆と暴力の時代を見つめる。
241ページメディアテロリズム孤独作家の役割
ドン・デリーロ
ドン・デリーロ
Don DeLillo
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1936-11-20 (アメリカ合衆国ニューヨーク市)
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 宗教
- カトリック
- 居住地歴
- ブロンクス(ニューヨーク市) → ギリシャ(在住・執筆期間) → ブロンクスヴィル(ニューヨーク近郊)
経歴
- 職業
- 小説家, 短編作家, 劇作家, 脚本家, エッセイスト
- 活動期間
- 1960年〜2025年
- 所属団体
- アメリカ芸術文学アカデミー
- 影響を受けた人物
- ジェームズ・ジョイス, ウィリアム・フォークナー, フラナリー・オコナー, アーネスト・ヘミングウェイ, ウィリアム・ギャディス, ジャズ(オーネット・コールマン等), 欧州映画(アントニオーニ、ゴダール等)
- 影響を与えた人物
- ジェニファー・イーガン, ジョナサン・フランゼン, デイヴィッド・フォスター・ウォレス, ジョナサン・レセム, ザディー・スミス
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| カーディナル・ヘイズ高校 | — | — | — | 1950s | アメリカ合衆国 |
| フォーダム大学 | コミュニケーション学部 | — | BA | 1954–1958 | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1978 | グッゲンハイム・フェローシップ | — | — | グッゲンハイム財団 | 受賞 |
| 1985 | ナショナル・ブック・アワード(フィクション) | ホワイト・ノイズ | — | ナショナル・ブック・ファンデーション | 受賞 |
| 1992 | PEN/Faulkner賞 | 毛沢東II(Mao II) | — | PEN/Faulkner Foundation | 受賞 |
| 1998 | アメリカン・ブック賞 | アンダーワールド | — | Before Columbus Foundation | 受賞 |
| 2000 | ウィリアム・ディーン・ハウエルズ・メダル | アンダーワールド | — | アメリカ近代言語協会(MLA) | 受賞 |
| 1999 | エルサレム賞 | — | — | エルサレム文学賞委員会 | 受賞 |
| 2010 | PEN/ソール・ベロー賞 | — | — | PENアメリカ | 受賞 |
| 2013 | 図書館会議アメリカ文学賞(Library of Congress Prize for American Fiction) | — | — | アメリカ議会図書館 | 受賞(初代受賞者) |
| 2012 | カール・サンドバーグ文芸賞 | — | — | シカゴ公共図書館財団 | 受賞 |
| 2010 | セントルイス文学賞 | — | — | セントルイス大学図書館協会 | 受賞 |
| 2015 | ナショナル・ブック財団 功労勲章 | — | — | ナショナル・ブック財団 | 受賞(功労賞) |
| 2025 | アメリカ芸術科学アカデミー フィクション金メダル | — | — | アメリカ芸術科学アカデミー | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第13回(1998年) 受賞受賞作: Underworld
冷戦から現代に至るアメリカ社会を横断的に描いた大作。野球や核、個人の記憶を交錯させながら歴史の断面をつなぎ、社会の断片が一つの壮大な物語へと編まれていく。
ポストモダン記憶冷戦アメリカ社会
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第19回(1998年) 受賞受賞作: Underworld
冷戦期以降のアメリカ社会を俯瞰的に描く長編小説。歴史、文化、個人史を絡めた大河的作品。
冷戦期以降のアメリカ社会を俯瞰的に描く長編小説。
小説現代史文化
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第19回(1999年) 受賞受賞作: 『ホワイト・ノイズ』(White Noise)
消費社会、メディア、死の不安を、大学教授一家の日常に重ねて描く、ドン・デリーロの代表作。
日常の騒音のなかに、現代社会の不安を凝縮した小説。
消費社会メディア死ポストモダン
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第43回(2010年) 受賞受賞作: 文学への貢献(生涯功績)
ドン・デリーロは現代アメリカ社会の断片化やメディアの影響をテーマに据え、断片的で詩的な言語を用いて社会と個人の関係を描写することで高い評価を得た。テクノロジーや消費文化に対する洞察が際立つ。
消費社会メディア批評ポストモダン疎外
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第8回(2011年) 候補受賞作: The Angel Esmeralda
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第73回(2015年) 生涯功労賞受賞作: Medal for Distinguished Contribution to American Letters(功績メダル)
ポストモダン文学を代表する作家としての長年の創作活動と批評的影響を称える生涯功績賞。社会洞察に富む作品群が評価された。
生涯功績現代文学ポストモダン
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第20回(2025年) 受賞受賞作: White Noise
消費社会とメディアの洪水がもたらす不安と死への恐怖をブラックユーモアを交えて描く。家族の日常や情報過多の環境がどのように個人の自我と恐怖を形成するかを鋭く描写する。
メディアと消費文化死への恐怖現代社会の疎外
作品
代表作
ホワイト・ノイズ
1985年 ポストモダン小説 / ブラック・コメディ 326ページ消費社会とメディア飽和の世界で暮らす一家の日常を描き、死への不安やテクノロジーがもたらす疎外をブラックユーモアを交えて探る作品。
- [映画] White Noise / Noah Baumbach (2022)
- ホワイト・ノイズ(日本語訳)
アンダーワールド
1997年 エピック小説 / 歴史小説 800ページ冷戦からインターネット誕生までを横断する大河的作品。多数の人物とエピソードを編み合わせ、アメリカの文化と記憶を描く。
- アンダーワールド(日本語訳)
リブラ
1988年 歴史フィクション 448ページリー・ハーヴェイ・オズワルドの人生とJFK暗殺を題材とした架空的再構築。徹底した資料調査に基づき、暗殺をめぐる諸相を描く。
- リブラ(日本語訳)
毛沢東II
1991年 現代小説 256ページ作家とテロリズム、メディアの関係を探る作品。作家の公共性と群衆心理への問いを投げかける。
- 毛沢東II(日本語訳)
ゼロK
2016年 哲学的フィクション 240ページ死と不死をめぐる物語。最先端の冷凍保存施設を舞台に、家族愛と生命の儚さを描く。
- ゼロK(日本語訳)
全著作
- Americana(1971)
- End Zone(1972)
- Great Jones Street(1973)
- Ratner's Star(1976)
- Players(1977)
- Running Dog(1978)
- Amazons(1980, Cleo Birdwell 名義)
- The Names(1982)
- White Noise(1985)
- Libra(1988)
- Mao II(1991)
- Underworld(1997)
- The Body Artist(2001)
- Cosmopolis(2003)
- Falling Man(2007)
- Point Omega(2010)
- Zero K(2016)
- The Silence(2020)
翻案
- Cosmopolis(映画、2012年、監督:デヴィッド・クローネンバーグ)
- White Noise(映画化、2022年、監督:ノア・バームバック)
- Game 6(脚本、映画化 2005年)
作品の翻訳
- 多数の作品が日本語を含む複数言語に翻訳されている
作風・主題
- 文体
- 緻密で冷静な観察を伴う現代主義的/ポストモダン的文体抽象的な概念と日常的描写の切り替え会話文のリズムと短い断章を用いることがある
- 頻出モチーフ
- メディアとイメージ群衆心理/テロリズム消費社会死と記憶
評価・遺産
アメリカ現代文学における重要な声。冷戦以降の文化、メディア、消費社会を鋭く描き、多くの作家に影響を与え続けている。
記念館・博物館
- ハリー・ランサム人文研究センター(ドン・デリーロ文書) アメリカ合衆国テキサス州オースティン 2004年開館
関連学会
- アメリカ芸術文学アカデミー
資料所蔵先
- ハリー・ランサム人文研究センター所蔵ドン・デリーロ文書
大衆文化への影響
- バンド名 The Airborne Toxic Event は『ホワイト・ノイズ』の登場する化学事故名に由来
- 映画や音楽、他作家の作品に度々言及・引用される存在
引用
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私は「危険な時代に生きている」というテーマと「文化の内面性」を主題にしてきた。
出典: インタビュー(各種、概説) (2005年) -
作家はシステムに対して反対するべきだ。権力や企業、国家、消費システムに抗うことが重要だ。
出典: 2005年インタビュー (2005年)
豆知識
- 小説『Amazons』は筆名クレオ・バードウェルで出版された。
- 初期は広告コピーライターとして働いており、その経験が後の作品に影響を与えた。
- 彼の私信や草稿のコレクションはハリー・ランサム人文研究センターに寄贈/売却されたと報じられている。