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ドン・デリーロ

ドン・デリーロ

Don DeLillo

ペンネーム: クレオ・バードウェル小説『Amazons』出版時の筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1936-11-20 (アメリカ合衆国ニューヨーク市)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
カトリック
居住地歴
ブロンクス(ニューヨーク市) → ギリシャ(在住・執筆期間) → ブロンクスヴィル(ニューヨーク近郊)

経歴

職業
小説家, 短編作家, 劇作家, 脚本家, エッセイスト
活動期間
1960年〜2025年
所属団体
アメリカ芸術文学アカデミー
影響を受けた人物
ジェームズ・ジョイス, ウィリアム・フォークナー, フラナリー・オコナー, アーネスト・ヘミングウェイ, ウィリアム・ギャディス, ジャズ(オーネット・コールマン等), 欧州映画(アントニオーニ、ゴダール等)
影響を与えた人物
ジェニファー・イーガン, ジョナサン・フランゼン, デイヴィッド・フォスター・ウォレス, ジョナサン・レセム, ザディー・スミス

学歴

カーディナル・ヘイズ高校
期間: 1950s
卒業年: 1954
国: アメリカ合衆国
フォーダム大学
コミュニケーション学部
学位: BA
期間: 1954–1958
卒業年: 1958
国: アメリカ合衆国
コミュニケーション学の学士号取得

受賞歴

グッゲンハイム・フェローシップ
1978
主催: グッゲンハイム財団
結果: 受賞
ナショナル・ブック・アワード(フィクション)
1985
対象作品: ホワイト・ノイズ
主催: ナショナル・ブック・ファンデーション
結果: 受賞
PEN/Faulkner賞
1992
対象作品: 毛沢東II(Mao II)
主催: PEN/Faulkner Foundation
結果: 受賞
アメリカン・ブック賞
1998
対象作品: アンダーワールド
主催: Before Columbus Foundation
結果: 受賞
ウィリアム・ディーン・ハウエルズ・メダル
2000
対象作品: アンダーワールド
主催: アメリカ近代言語協会(MLA)
結果: 受賞
エルサレム賞
1999
主催: エルサレム文学賞委員会
結果: 受賞
PEN/ソール・ベロー賞
2010
主催: PENアメリカ
結果: 受賞
図書館会議アメリカ文学賞(Library of Congress Prize for American Fiction)
2013
主催: アメリカ議会図書館
結果: 受賞(初代受賞者)
カール・サンドバーグ文芸賞
2012
主催: シカゴ公共図書館財団
結果: 受賞
セントルイス文学賞
2010
主催: セントルイス大学図書館協会
結果: 受賞
ナショナル・ブック財団 功労勲章
2015
主催: ナショナル・ブック財団
結果: 受賞(功労賞)
アメリカ芸術科学アカデミー フィクション金メダル
2025
主催: アメリカ芸術科学アカデミー
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Mao II

    『Mao II』は、孤立した作家を中心に、群衆とテロリズム、メディアの役割を鋭く問いかける長編。個人の創作行為と大衆的・政治的な力の相互作用を描き、現代社会の孤立と恐怖を浮き彫りにする。

    孤立した作家が、群衆と暴力の時代を見つめる。

    241ページ
    メディアテロリズム孤独作家の役割
  1. 受賞作: Underworld

    冷戦から現代に至るアメリカ社会を横断的に描いた大作。野球や核、個人の記憶を交錯させながら歴史の断面をつなぎ、社会の断片が一つの壮大な物語へと編まれていく。

    ポストモダン記憶冷戦アメリカ社会
  1. 受賞作: Underworld

    冷戦期以降のアメリカ社会を俯瞰的に描く長編小説。歴史、文化、個人史を絡めた大河的作品。

    冷戦期以降のアメリカ社会を俯瞰的に描く長編小説。

    小説現代史文化
  1. 受賞作: 文学への貢献(生涯功績)

    ドン・デリーロは現代アメリカ社会の断片化やメディアの影響をテーマに据え、断片的で詩的な言語を用いて社会と個人の関係を描写することで高い評価を得た。テクノロジーや消費文化に対する洞察が際立つ。

    消費社会メディア批評ポストモダン疎外
  1. 第73回(2015年) 生涯功労賞
    受賞作: Medal for Distinguished Contribution to American Letters(功績メダル)

    ポストモダン文学を代表する作家としての長年の創作活動と批評的影響を称える生涯功績賞。社会洞察に富む作品群が評価された。

    生涯功績現代文学ポストモダン

作品

代表作

ホワイト・ノイズ

1985年 ポストモダン小説 / ブラック・コメディ 326ページ

消費社会とメディア飽和の世界で暮らす一家の日常を描き、死への不安やテクノロジーがもたらす疎外をブラックユーモアを交えて探る作品。

消費主義メディアの飽和死の恐怖
映像化・舞台化
  • [映画] White Noise / Noah Baumbach (2022)
翻訳
  • ホワイト・ノイズ(日本語訳)

アンダーワールド

1997年 エピック小説 / 歴史小説 800ページ

冷戦からインターネット誕生までを横断する大河的作品。多数の人物とエピソードを編み合わせ、アメリカの文化と記憶を描く。

記憶冷戦アメリカ文化
翻訳
  • アンダーワールド(日本語訳)

リブラ

1988年 歴史フィクション 448ページ

リー・ハーヴェイ・オズワルドの人生とJFK暗殺を題材とした架空的再構築。徹底した資料調査に基づき、暗殺をめぐる諸相を描く。

陰謀歴史の再想像アメリカの運命
翻訳
  • リブラ(日本語訳)

毛沢東II

1991年 現代小説 256ページ

作家とテロリズム、メディアの関係を探る作品。作家の公共性と群衆心理への問いを投げかける。

作家の責任テロとメディア個人と群衆
翻訳
  • 毛沢東II(日本語訳)

ゼロK

2016年 哲学的フィクション 240ページ

死と不死をめぐる物語。最先端の冷凍保存施設を舞台に、家族愛と生命の儚さを描く。

死生観技術と倫理家族
翻訳
  • ゼロK(日本語訳)

全著作

  • Americana(1971)
  • End Zone(1972)
  • Great Jones Street(1973)
  • Ratner's Star(1976)
  • Players(1977)
  • Running Dog(1978)
  • Amazons(1980, Cleo Birdwell 名義)
  • The Names(1982)
  • White Noise(1985)
  • Libra(1988)
  • Mao II(1991)
  • Underworld(1997)
  • The Body Artist(2001)
  • Cosmopolis(2003)
  • Falling Man(2007)
  • Point Omega(2010)
  • Zero K(2016)
  • The Silence(2020)

翻案

  • Cosmopolis(映画、2012年、監督:デヴィッド・クローネンバーグ)
  • White Noise(映画化、2022年、監督:ノア・バームバック)
  • Game 6(脚本、映画化 2005年)

作品の翻訳

  • 多数の作品が日本語を含む複数言語に翻訳されている

作風・主題

文体
緻密で冷静な観察を伴う現代主義的/ポストモダン的文体抽象的な概念と日常的描写の切り替え会話文のリズムと短い断章を用いることがある
頻出モチーフ
メディアとイメージ群衆心理/テロリズム消費社会死と記憶

評価・遺産

アメリカ現代文学における重要な声。冷戦以降の文化、メディア、消費社会を鋭く描き、多くの作家に影響を与え続けている。

記念館・博物館

  • ハリー・ランサム人文研究センター(ドン・デリーロ文書) アメリカ合衆国テキサス州オースティン 2004年開館

関連学会

  • アメリカ芸術文学アカデミー

資料所蔵先

  • ハリー・ランサム人文研究センター所蔵ドン・デリーロ文書

大衆文化への影響

  • バンド名 The Airborne Toxic Event は『ホワイト・ノイズ』の登場する化学事故名に由来
  • 映画や音楽、他作家の作品に度々言及・引用される存在

引用

  • 私は「危険な時代に生きている」というテーマと「文化の内面性」を主題にしてきた。
    出典: インタビュー(各種、概説) (2005年)
  • 作家はシステムに対して反対するべきだ。権力や企業、国家、消費システムに抗うことが重要だ。
    出典: 2005年インタビュー (2005年)

豆知識

  • 小説『Amazons』は筆名クレオ・バードウェルで出版された。
  • 初期は広告コピーライターとして働いており、その経験が後の作品に影響を与えた。
  • 彼の私信や草稿のコレクションはハリー・ランサム人文研究センターに寄贈/売却されたと報じられている。