世界・海外・国外の文学賞

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ドナル・ライアン

ドナル・ライアン

Donal Ryan

プロフィール

性別
男性
生誕
ティペラリー県ネナ
国籍
アイルランド
言語
英語
居住地歴
キャスルトロイ(ティペラリー県)

経歴

職業
小説家, 短編作家, 創作講師
活動期間
2012年〜

学歴

リムリック大学
法学部 / 法学科
学位: LLB
国: アイルランド
法学の学位を取得後、リムリック大学で創作講義を担当している。

受賞歴

ヨーロッパ連合文学賞
2015
対象作品: スピニング・ハート
主催: European Union Prize for Literature
結果: winner
ガーディアン新人賞(Guardian First Book Award)
2013
対象作品: スピニング・ハート
主催: ガーディアン(The Guardian)
結果: winner
アイルランド書籍賞(Irish Book Awards) - 新人賞
2012
対象作品: スピニング・ハート
部門: Newcomer of the Year
主催: Irish Book Awards
結果: winner
アイルランド書籍賞(Irish Book Awards) - 年間最優秀書
2012
対象作品: スピニング・ハート
部門: Book of the Year
主催: Irish Book Awards
結果: winner
アイルランド書籍賞(Irish Book Awards) - 小説賞
2020
対象作品: ストレンジ・フラワーズ
部門: Novel of the Year
主催: Irish Book Awards
結果: winner
アイルランド書籍賞(Irish Book Awards) - 小説賞
2024
対象作品: ハート、ビー・アット・ピース
部門: Novel of the Year
主催: Irish Book Awards
結果: winner
アイルランド書籍賞(Irish Book Awards) - 年間最優秀書
2024
対象作品: ハート、ビー・アット・ピース
部門: Book of the Year
主催: Irish Book Awards
結果: winner
オーウェル賞(政治フィクション部門)
2025
対象作品: ハート、ビー・アット・ピース
部門: Political Fiction
主催: Orwell Prize
結果: winner
Prix Jean Monnet(ジャン・モネ賞)
2021
対象作品: フロム・ア・ロー・アンド・クワイエット・シー(仏訳)
主催: Prix Jean Monnet
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Spinning Heart

    金融危機後のアイルランド社会を複数視点で描く長編。失業や希望の喪失、コミュニティの盛衰を繊細に描写し、現代社会の痛点を浮き彫りにする作品。

    経済危機後の共同体を、複数の声で編み上げる。

    352ページ
    社会変動経済危機群像劇コミュニティ
  2. 受賞作: Strange Flowers

    『Strange Flowers』は、地方を背景に母娘の秘密や土地への帰属、過去の影響を丁寧に掘り下げる長編。ドナル・ライアンらしい繊細な心理描写と土地感覚が作品を支えている。

    家族土地秘密再生
  3. 受賞作: Heart, Be at Peace
オーウェル賞 1回登壇
  1. 受賞作: Heart, Be at Peace(ハート・ビー・アット・ピース)

    共同体の声を重ねながら、経済危機後の小さな町に残る傷と回復を描く小説として評価されている。視点の多さが豊かさになる一方、進行の穏やかさをゆるやかに感じる読者もいる。

    町の記憶を、二十一の声で編み上げる。

    208ページ
    アイルランド群像劇家族共同体ポスト経済危機

作品

代表作

スピニング・ハート

2012年 小説(群像劇)

村の人々の視点を通してアイルランドの経済危機後の影響を描いた群像小説。

経済危機コミュニティ喪失と再生
映像化・舞台化
  • [舞台劇] スピニング・ハート(舞台版) (2017)

ザ・シング・アバウト・ディッセンバー

2013年 小説

孤独と人間関係を切り取った静かな物語。アイルランド語映画『Foscadh』として映画化された。

孤独家族コミュニティ
映像化・舞台化
  • [映画] フォスカ(Foscadh) / Seán Breathnach (2020)
  • [舞台劇] ザ・シング・アバウト・ディッセンバー(舞台版) (2019)

A Slanting of the Sun: Stories

2015年 短編集

短編を集めた作品集。多様な人物像と小さな瞬間の描写が特徴。

日常人間ドラマ

オール・ウィー・シャル・ノウ

2016年 小説

複数の視点で語られる、家族と地域社会の複雑さを描いた物語。

記憶家族地域社会

フロム・ア・ロー・アンド・クワイエット・シー

2018年 小説

異なる人生を生きる人物たちの物語を交差させる、静謐で考察的な作品。

移民喪失共感

ストレンジ・フラワーズ

2020年 小説

島を舞台にした家族ドラマ。過去と秘密が浮かび上がる物語。

秘密家族島のコミュニティ

ザ・クイーン・オブ・ダート・アイランド

2022年 小説

小さな島の視点から描かれる共同体とその変化に焦点を当てた物語。

共同体変化自然

ハート、ビー・アット・ピース

2024年 政治フィクション/小説

政治的なテーマを織り込みつつ個人の内面と共同体の関係を探る作品。

政治個人と共同体倫理

全著作

  • スピニング・ハート (2012)
  • ザ・シング・アバウト・ディッセンバー (2013)
  • A Slanting of the Sun: Stories (2015)
  • オール・ウィー・シャル・ノウ (2016)
  • フロム・ア・ロー・アンド・クワイエット・シー (2018)
  • ストレンジ・フラワーズ (2020)
  • ザ・クイーン・オブ・ダート・アイランド (2022)
  • ハート、ビー・アット・ピース (2024)

翻案

  • ザ・シング・アバウト・ディッセンバー → 映画『Foscadh』 (2020)
  • ザ・シング・アバウト・ディッセンバー → 舞台化 (2019)
  • スピニング・ハート → 舞台化 (2017)

作品の翻訳

  • 20以上の言語に翻訳されている

作風・主題

文体
リアリズムに基づく穏やかな筆致複数視点による群像描写静謐で観察的な文章
頻出モチーフ
田舎の共同体経済的困難喪失と再生孤独と関係性

評価・遺産

現代アイルランド文学を代表する作家の一人として評価され、刊行した小説はすべてアイルランドでベストセラーの首位を記録した。国際的にも翻訳や賞を通じて影響力を持つ。

大衆文化への影響

  • 『ザ・シング・アバウト・ディッセンバー』の映画化(Foscadh)
  • 数作品の舞台化(スピニング・ハート等)

引用

  • 「彼(ドナル・ライアン)は新しい波のアイルランド作家たちの王だ」
    出典: セバスチャン・バリー(The Guardian にて紹介) (2016年)

豆知識

  • デビュー作『スピニング・ハート』と2作目『ザ・シング・アバウト・ディッセンバー』は計47回の拒絶を受けた後に出版された。
  • 刊行した全ての小説がアイルランドでナンバーワンベストセラーになっている。
  • 2021年にジャン・モネ賞(Prix Jean Monnet)を受賞し、初のアイルランド人受賞者となった。
  • 2025年に『ハート、ビー・アット・ピース』でオーウェル賞(政治フィクション部門)を受賞。