世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

デュンヤ・ミハイル

デュンヤ・ミハイル

Dunya Mikhail

プロフィール

性別
女性
生誕
1965-03-19 (イラク・バグダード)
国籍
イラク系アメリカ人
言語
アラム語, アラビア語, 英語
宗教
カルデアン・カトリック
居住地歴
バグダード(イラク) → ヨルダン(亡命先) → アメリカ合衆国(ミシガン州)

経歴

職業
詩人, 翻訳者, ジャーナリスト, 講師
活動期間
1985年〜
所属
メソポタミア芸術文化フォーラム(共同設立), オークランド大学(特別講師)

学歴

バグダード大学
学位: BA
国: イラク
学士号取得(詳細年不明)
ウェイン州立大学
近東学
学位: MA
国: アメリカ合衆国
近東学の修士号取得(詳細年不明)

受賞歴

国連人権・言論の自由賞
2001
主催: 国際連合
結果: 受賞
PEN 翻訳ファンド賞
2005
対象作品: 『The War Works Hard』
主催: PEN(アメリカ)
結果: 受賞(翻訳支援)
グリフィン詩賞(ショートリスト)
2006
対象作品: 『The War Works Hard』
主催: グリフィン詩賞運営
結果: ノミネート(最終候補)
ニュー・ヨーク公共図書館 ベストブックス選出
2005
対象作品: 『The War Works Hard』
主催: ニューヨーク公共図書館
結果: 選出
アラブ系アメリカ人ブック賞(詩部門)
2010
対象作品: 『海の外の波の日記(Diary of a Wave Outside the Sea)』
主催: アラブ系アメリカ人国立博物館(賞運営)
結果: 受賞
グッゲンハイム・フェローシップ
主催: グッゲンハイム財団
結果: 受賞(年不明)
ナイト財団助成
主催: ナイト財団
結果: 助成(年不明)
クレスゲ・フェローシップ
主催: クレスゲ財団
結果: 受賞(年不明)
国際アラビア小説賞(ショートリスト)
主催: 国際アラビア小説賞運営
結果: ノミネート(ショートリスト、年不明)

受賞・候補エディション

  1. 第1回(2018年) ロングリスト
    受賞作: The Beekeeper: Rescuing the Stolen Women of Iraq

    ISによって拉致・性暴力・強制労働を受けたヤズディ女性たちの証言を軸に、彼女たちを救い出すために危険な連絡網を築いた養蜂家の活動を追うノンフィクション。詩人でジャーナリストでもある著者が、暴力の記録と生還者の声、そして市井の人々の救出行動を結びつける。

    極限の暴力のただ中で、人を救うための小さな連帯が希望として描かれる。

    240ページ
    ヤズディ戦争犯罪証言救出希望

作品

代表作

『戦争は働く(The War Works Hard)』

2005年

戦争が個人や日常生活に与える影響を、冷静かつ寓話的な視線で描く詩集。亡命と記憶、喪失が主要テーマとなっている。

戦争亡命記憶喪失
翻訳
  • 英訳:エリザベス・ウィンスロー

『海の外の波の日記(Diary of a Wave Outside the Sea)』

2009年

形式を破る実験的な詩集で、個人的体験と歴史的記憶を交差させながら女性の視点や身体性を探る。

女性性記憶身体性歴史

『イラクの夜(The Iraqi Nights)』

2014年

イラクの伝説や個人の記憶を織り交ぜた作品集。戦後の社会や個人の喪失、語り直しがテーマ。

伝承記憶戦後社会
翻訳
  • 英訳:カリーム・ジェームズ・アブ=ゼイド

『欠如の理論(The Theory of Absence)』

2014年

欠如や不在という概念を通じて、個人と社会の欠落を詩的に考察する作品。

欠如不在存在論
翻訳
  • 中国語版(Chinese University Press 刊)

『養蜂家:イラクで拉致された女性たちを救う(The Beekeeper: Rescuing the Stolen Women of Iraq)』

2018年 ノンフィクション/翻訳(共訳)

イラクで拉致された女性たちの救出にかかわる実話を扱った作品の英訳(共訳)。人権問題への関わりを示す。

人権女性の権利救出
翻訳
  • 英訳:マックス・ワイス & デュンヤ・ミハイル(共訳)

『彼女の女性のしるし(In Her Feminine Sign)』

2019年

女性性や身体性、個人的な語りを通じて社会的なテーマを掘り下げる詩集。

女性性身体性語り

『鳥の入れ墨(The Bird Tattoo)』

2020年

私的な記憶と象徴性を通じて個人と歴史を結びつける詩集。

記憶象徴個人史

全著作

  • 『戦争は働く(The War Works Hard)』
  • 『海の外の波の日記(Diary of a Wave Outside the Sea)』
  • 『イラクの夜(The Iraqi Nights)』
  • 『欠如の理論(The Theory of Absence)』
  • 『養蜂家:イラクで拉致された女性たちを救う(The Beekeeper)』
  • 『彼女の女性のしるし(In Her Feminine Sign)』
  • 『鳥の入れ墨(The Bird Tattoo)』

作家による翻訳

  • 『養蜂家:イラクで拉致された女性たちを救う』(共訳:マックス・ワイス & デュンヤ・ミハイル)

作品の翻訳

  • 『欠如の理論』中国語版(Chinese University Press, 2014)

作風・主題

文体
簡潔で明快な表現寓話的・象徴的なイメージの併用直接的で抑制の効いた語り
頻出モチーフ
亡命と帰属記憶と喪失身体と傷跡言語と翻訳

評価・遺産

イラク出身の詩人として、戦争と亡命、記憶を主題に英語とアラビア語で活躍。国際的な賞や助成を受け、移民・人権をめぐる発言と詩作で評価されている。

引用

  • 戦争は懸命に働く。
    出典: 『The War Works Hard』 (2005年)

豆知識

  • カルデアン=カトリック教徒の家庭に生まれる。
  • 1995年にイラクを離れ、ヨルダンを経てアメリカへ亡命した。
  • ミシガンのメソポタミア芸術文化フォーラムを共同設立した。