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アイザック・アシモフ

アイザック・アシモフ

Aizakku Ashimofu

ペンネーム: Dr. A1960年代 - 一部の成人向け作品で使用した筆名, ポール・フレンチジュヴナイル(児童・若年向け)作品で使用, ジョージ・E・デール初期短編で一度使用した筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1920-01-02 (ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国 ペトロヴィッチ)
死没
1992-04-06 (アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク市(ブルックリン)) 72歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語, イディッシュ語
宗教
ヒューマニズム(世俗的人道主義)
居住地歴
ニューヨーク(ブルックリン) → ボストン(ボストン大学在住・勤務) → 再びニューヨーク(晩年)

経歴

職業
生化学者, 作家, 教授, エッセイスト, 短編作家, 推理作家, 科学解説者, アンソロジー編者
活動期間
1939年〜1992年
所属
ボストン大学(医学部・生化学講師、その後教授), メンサ(会員、のち一時脱退・復帰), アメリカ人道主義協会(会長を務めた)
所属団体
メンサ(会員), アメリカ人道主義協会
影響を受けた人物
クリフォード・D・シマック, H・G・ウェルズ, ジョン・W・キャンベル
影響を与えた人物
ジョセフ・F・エンゲルバーガー(ロボット工学分野), マービン・ミンスキー(AI研究者), カール・セーガン(科学普及)

学歴

コロンビア大学
―― / 化学
学位: 学士
期間: 1935–1939
卒業年: 1939
国: アメリカ合衆国
飛び級で入学、学部を短期間で修了
コロンビア大学
大学院 / 化学(生化学)
学位: 博士
期間: 1946–1948
卒業年: 1948
国: アメリカ合衆国
第二次大戦で中断後に復学し博士号取得

受賞歴

ヒューゴー賞
1963
対象作品: ファンタジイ&サイエンス・フィクション誌の科学コラム
部門: 批評・解説/コラム
主催: ワールドサイエンスフィクション協会
結果: 受賞
ネビュラ賞
1972
対象作品: 神々自身
部門: 長編
主催: サイエンス・フィクション作家協会(SFWA)
結果: 受賞
ヒューゴー賞
1983
対象作品: ファウンデーションの彼方へ
部門: 長編
主催: ワールドサイエンスフィクション協会
結果: 受賞
ネビュラ賞
1977
対象作品: バイセンテニアル・マン
部門: 中編
主催: サイエンス・フィクション作家協会(SFWA)
結果: 受賞
ジェイムズ・T・グラディー賞
1965
対象作品: 化学に関する一般向け執筆
主催: アメリカ化学会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

ヒューゴー賞 2回登壇
  1. 物理法則の異なる並行宇宙とのエネルギー交換が人類に繁栄をもたらす一方で重大な危機を引き起こすという設定を三部構成で描く。科学倫理や文明の存続を理知的に問いかける作品。

    並行宇宙との接触が、人類に繁栄と危機の両方をもたらす。

    432ページ
    物理学平行宇宙科学倫理文明存続
  2. 受賞作: Foundation's Edge (ファウンデーションズ・エッジ)

    銀河規模の政治変動のなかで、第二ファウンデーションの行方を追う SF 小説。シリーズ全体の力学を次の段階へ押し進める。

    銀河の均衡が、もう一度ずれ始める。

    SF銀河帝国心理歴史学
ネビュラ賞 1回登壇
  1. 受賞作: 神々自身

    異星知性との接触と宇宙規模のエネルギー交換が、人類文明の前提を静かに揺さぶる。三部構成で展開する、アシモフの代表的長編のひとつ。

    異星との取引は、文明の前提そのものを変えてしまう。

    293ページ
    異星知性エネルギーと文明倫理と進化
ローカス賞 1回登壇
  1. 受賞作: Before the Golden Age

    1930年代の SF を、著者自身の回想とともに集めた Asimov のアンソロジー。回想録と書誌案内が交差する。

    1930年代の SF を、著者自身の回想とともに集めた Asimov のアンソロジー。回想録と書誌案内が交差する。

    SF史アンソロジー回想録的エッセイ
ゲフェン賞 1回登壇
  1. 受賞作: Isaac Asimov’s Collected Short Stories – Vol. I

    アシモフの初期短編を収めたアンソロジー。ロボットや科学倫理、機知に富んだアイデアが光る短編群を通じて作家の幅広いテーマが味わえる。

    短編集ロボット倫理SF

作品

代表作

ファウンデーション

1951年 サイエンス・フィクション(スペースオペラ / 大河SF)

銀河帝国の衰退と再建を巡る長大な叙事詩的シリーズの起点となる作品群。歴史学的・社会学的視点で未来史を描く。

文明の衰退と再生歴史のサイクル集団行動と予測(心理歴史学)
翻訳
  • ファウンデーション(日本語訳)

われはロボット

1950年 サイエンス・フィクション(ロボットSF)

ロボットと人間の関係を主題に、ロボット工学三原則を中心とした短編連作集。倫理・法則の曖昧さを巡る物語が並ぶ。

人間と機械の倫理人工知能の法則と盲点
映像化・舞台化
  • [映画] アイ,ロボット(映画) / Alex Proyas (2004)
翻訳
  • われはロボット(日本語訳)

夜来たる

1941年 サイエンス・フィクション(短編)

恒星が多数ある世界で、長年続いた夜が突然訪れることで文明が混乱する様を描いた短編。代表的短編の一つ。

文明の脆弱性知識と恐怖
映像化・舞台化
  • [長編化(ロバート・シルヴァーバーグによる)] 夜来たる(長編) (1990)
翻訳
  • 夜来たる(日本語訳)

バイセンテニアル・マン

1976年 サイエンス・フィクション(中編)

ロボットが人間らしさを獲得していく過程と権利獲得を描く物語。人間性・アイデンティティを問う作品。

人権とアイデンティティ機械の人間性
映像化・舞台化
  • [映画] アンドリューNDR114(邦題) / The Positronic Man / Chris Columbus (1999)
翻訳
  • バイセンテニアル・マン(日本語訳)

全著作

  • 宇宙の小石(Pebble in the Sky)
  • ファウンデーションシリーズ(Foundation 等)
  • われはロボット(I, Robot)
  • 夜来たる(Nightfall)
  • 神々自身(The Gods Themselves)
  • バイセンテニアル・マン(The Bicentennial Man)
  • アシモフの聖書入門(Asimov's Guide to the Bible)
  • 知識人のための科学入門(The Intelligent Man's Guide to Science)

翻案

  • アンドリューNDR114(映画『Bicentennial Man』)
  • アイ,ロボット(映画『I, Robot』)
  • 夜来たる(長編化作品など)

作品の翻訳

  • 『ファウンデーション』日本語訳(早川書房ほか)
  • 『われはロボット』日本語訳

作風・主題

文体
明解で説明的な文体ユーモアを交えた軽快な語り科学的合理主義に基づく論理的構成
頻出モチーフ
ロボットと倫理(ロボット工学三原則)巨大文明の興亡科学的説明とパラドックスの提示パズル的推理(ミステリ手法)

健康

  • 後天性免疫不全症候群(AIDS、HIV感染による)
    1983年の心臓バイパス手術時の輸血が原因となる感染後〜1992年没
    晩年の健康悪化と1992年の死因につながった

評価・遺産

アシモフは20世紀を代表するSF作家・科学解説者の一人であり、ファウンデーションシリーズやロボット(ロボット工学三原則)を通じてSFとロボット工学に大きな影響を与えた。生涯で500冊以上を執筆し、SFの古典と科学普及の双方で評価されている。

関連学会

  • アメリカ人道主義協会

資料所蔵先

  • アイザック・アシモフ関係資料(各種図書館・コレクションに分散)

大衆文化への影響

  • 小惑星(5020)アシモフ、火星のクレーター命名、ASIMOとの名前類似性など幅広い影響

引用

  • 『夜来たる』は私のプロ作家としての経歴の中で一つの転換点となった作品である。突然、私は重要な作家と見なされ、SF界が私の存在に注目するようになった。
    出典: 短編集『夜来たる』所収(自叙伝的解説) (1941年)

豆知識

  • 「ロボット工学(robotics)」という語を広めたとされる
  • 小惑星(5020)アシモフ、火星のクレーターにその名が付けられている
  • ジュヴナイル作品では『ポール・フレンチ』の筆名を使用
  • 没後に死因がHIV感染によるAIDSであったことが公表された(妻ジャネットの編集による遺稿集で明らかに)