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第46回(1967年) 候補受賞作: Zlateh the Goat and Other Stories
東欧ユダヤの民話や短編を集めた作品集。温かみのあるユーモアと人生の知恵が織り交ざる物語群。
東欧ユダヤの民話や短編を集めた作品集。温かみのあるユーモアと人生の知恵が織り交ざる物語群。
民話短編集ユーモアと教訓 -
第47回(1968年) 候補受賞作: The Fearsome Inn
不気味な宿屋をめぐって、奇妙でユーモラスな緊張がふくらむ児童向け幻想譚。
不気味な宿屋をめぐって、奇妙でユーモラスな緊張がふくらむ児童向け幻想譚。
48ページ幻想宿屋緊張ユーモア -
第48回(1969年) 候補受賞作: When Shlemiel Went to Warsaw and Other Stories
東欧ユダヤ社会にまつわる短編を集めた一冊。ユーモアと皮肉、民話的要素が混在し、文化的背景を豊かに伝える。
東欧ユダヤ社会にまつわる短編を集めた一冊。ユーモアと皮肉、民話的要素が混在し、文化的背景を豊かに伝える。
短編集民話文化
アイザック・バシェヴィス・シンガー
アイザック・バシェヴィス・シンガー
Aizakku Bashevisu Shingā
別名:
Icek Hersz Zynger / Izaak Zynger / Izaak Bashewis
ペンネーム:
バシェヴィス(作家名の短縮形として使用),
ヴァルシャフスキ(Warszawski)(第二次世界大戦中に使用),
D. セガル(一部の出版物で使用された別名)
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1903-11-11 (レオンチン(ワルシャワ近郊)、当時はロシア帝国コングレス・ポーランド)
- 死没
- 1991-07-24 (サーフサイド(フロリダ州)、アメリカ合衆国) 87歳
- 国籍
- ポーランド, アメリカ合衆国
- 言語
- イディッシュ語, 英語, ヘブライ語, ポーランド語
- 宗教
- ユダヤ教(ユダヤ的背景)
- 居住地歴
- レオンチン(出生) → ワルシャワ(幼年期〜若年期) → ビウゴライ(Biłgoraj、避難・居住) → ニューヨーク(アッパー・ウエスト・サイド、長年居住) → サーフサイド(フロリダ州、晩年)
経歴
- 職業
- 小説家, 短編作家, 回想録作家, 随筆家, 翻訳者, ジャーナリスト, 新聞コラムニスト
- 活動期間
- 1925年〜1991年
- 所属
- The Jewish Daily Forward(フォーベルツ)寄稿者
- 所属団体
- Writers and Artists for Peace in the Middle East(執行委員会メンバー)
- 影響を受けた人物
- アントン・チェーホフ, ギ・ド・モーパッサン, フョードル・ドストエフスキー, クヌート・ハムスン, スピノザ(哲学), ショーペンハウアー(哲学), オットー・ワイニンガー(哲学), イスラエル・ジョシュア・シンガー(兄), アーロン・ツェイトリン(友人)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| タチケモニ(Tachkemoni)ラビ神学校 | — | — | — | 1910年代〜1920年代(一時在籍) | ポーランド |
タチケモニ(Tachkemoni)ラビ神学校
期間:
1910年代〜1920年代(一時在籍)
国:
ポーランド
進学したが宗教職は自分に合わないとして離脱した
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1978 | ノーベル文学賞 | — | — | スウェーデン・アカデミー | winner |
| 1970 | ナショナル・ブック・アワード(子ども向け文学) | 『少年期の喜びの日々(A Day of Pleasure)』 | Children's Literature | ナショナル・ブック財団 | winner |
| 1974 | ナショナル・ブック・アワード(フィクション) | 『A Crown of Feathers and Other Stories』 | Fiction | ナショナル・ブック財団 | winner (shared) |
| 1973 | イツィク・マンガー賞 | — | — | Itzik Manger Prize 委員会 | winner |
| 1963 | ユダヤ書籍評議会賞(Jewish Book Council) | 『奴隷(The Slave)』 | — | Jewish Book Council | winner |
| 1967 | ニューべリー・オナーブック(Newbery Honor) | 『恐ろしい宿屋(The Fearsome Inn)』 | Children's Literature | アメリカ図書館協会(ALA) | honor (runner-up) |
ノーベル文学賞
1978
主催:
スウェーデン・アカデミー
結果:
winner
ナショナル・ブック・アワード(子ども向け文学)
1970
対象作品:
『少年期の喜びの日々(A Day of Pleasure)』
部門:
Children's Literature
主催:
ナショナル・ブック財団
結果:
winner
ナショナル・ブック・アワード(フィクション)
1974
対象作品:
『A Crown of Feathers and Other Stories』
部門:
Fiction
主催:
ナショナル・ブック財団
結果:
winner (shared)
イツィク・マンガー賞
1973
主催:
Itzik Manger Prize 委員会
結果:
winner
ユダヤ書籍評議会賞(Jewish Book Council)
1963
対象作品:
『奴隷(The Slave)』
主催:
Jewish Book Council
結果:
winner
ニューべリー・オナーブック(Newbery Honor)
1967
対象作品:
『恐ろしい宿屋(The Fearsome Inn)』
部門:
Children's Literature
主催:
アメリカ図書館協会(ALA)
結果:
honor (runner-up)
受賞・候補エディション
プレミオ・バンカレッラ
1回登壇
-
第16回(1968年) 受賞受賞作: La famiglia Moskat
ユダヤ人一家の世代史を描く長編。20世紀初頭から中葉にかけての東欧ユダヤ社会の変容、宗教・伝統と近代化の衝突、家族の葛藤と個々人の運命を重層的に描き出す。
ユダヤ文学家族近代化東欧史
ドイツ児童文学賞
1回登壇
-
第14回(1969年) 受賞受賞作: Zlateh, die Geiß und andere Geschichten (Zlateh the Goat and Other Stories)
ユダヤ文化や民話、家庭の情景を描いた短編を集めた短編集。温かさと道徳的な寓意、日常の奇跡を表現する作品群。
短編ユダヤ文化人間ドラマ
ノーベル文学賞
1回登壇
-
第71回(1978年) 受賞受賞作: Gimpel the Fool (『愚者ギンプル』)
ユダヤ人の村を舞台にした寓話的短編。素朴な主人公ギンプルを通して、信仰と欺瞞、救済の可能性や人間の弱さを描き出す。民話的要素と倫理的省察が混在する代表的短編。
ユダヤ人の村を舞台にした寓話的短編。
ユダヤ文化民間伝承信仰と疑念幻想
-
第14回(1989年) 受賞受賞作: The Family Moskat
ワルシャワのユダヤ人一家を数世代にわたって描く大河的物語。伝統と近代化、宗教と世俗の葛藤を繊細に描写し、共同体の変容と個々人の選択がもたらす運命を浮かび上がらせる。
ユダヤ文化世代間葛藤伝統と近代化
作品
代表作
『恐ろしい宿屋』
1967年 児童文学・民話風民話やユダヤの伝承の香りを残す児童向けの短編。善と悪、恐怖とユーモアが混在する語り口で、教訓的な結末を持つ物語。
ユダヤの民話善悪教訓
翻訳
- 英訳版あり(児童向けコレクションに収録)
『ルブリンの手品師』
1960年 小説(大人向け)プロの手品師ヤーシャの愛と欲望、精神的葛藤を描く長編。ユダヤ社会や信仰、個人の孤独をテーマにする。
欲望と罪信仰と懐疑孤独
映像化・舞台化
- [映画] 『ルブリンの手品師』 / Menahem Golan (1979)
翻訳
- 英訳あり
『父の法廷の物語』 / 『My Father's Court(抜粋)』
1963年 回想録・短編集著者の幼年期の記憶や家庭の物語を元にした回想的短編集。ユダヤ的生活や家族の葛藤を生き生きと描く。
家族史記憶ユダヤ人の暮らし
翻訳
- 英訳あり
『敵たち、ある恋物語』
1972年 小説(成人向け)ホロコースト生存者たちの複雑な愛と葛藤を描いた作品。信仰の喪失や移民の苦悩、愛の矛盾を扱う。
ホロコーストの影響移民の孤独愛の複雑さ
映像化・舞台化
- [映画] 『敵たち、ある恋物語(映画)』 / Paul Mazursky (1989)
翻訳
- 英訳あり
『愚か者ギンプル』
1957年 短編集(成人向け)代表的短編を集めた作品集。道徳、信仰、欺瞞と寛容についての寓話的短編が含まれる。
道徳と信仰民話風の寓話人間の孤独
翻訳
- 英訳(一部をサウル・ベローらが翻訳)
『羽冠(A Crown of Feathers)』
1973年 短編集短編を集めた選集で、ユーモアと悲哀、ユダヤ的世界観を交えた多様な物語が収められている。
ユーモアと悲哀ユダヤ文化人間の矛盾
翻訳
- 英訳あり
全著作
- 『サタン・イン・ゴライ』(Satan in Goray)
- 『ルブリンの手品師』
- 『奴隷』
- 『家族ムシュカット(The Family Moskat)』
- 『敵たち、ある恋物語』
- 『愚か者ギンプル』
- 『少年期の喜びの日々(A Day of Pleasure)』
- 『羽冠(A Crown of Feathers)』
- 『ショシャ(Shosha)』
- 『遺作・短編集・児童書多数』
翻案
- 『ルブリンの手品師』 - 1979年映画化
- 『イェントル、イェシバの少年(Yentl)』 - 1983年映画(バーブラ・ストライサンド監督)
- 『敵たち、ある恋物語』 - 1989年映画化
- 『Mr. Singer's Nightmare and Mrs. Pupkos Beard』 - 1974年(シンガー脚本出演の短編)
- 『Love Comes Lately』 - 2007年(シンガーの短編を原作)
作家による翻訳
- クヌート・ハムスンなど北欧文学の作品をイディッシュ語に翻訳
作品の翻訳
- 多くの作品が英語に翻訳され、英訳はさらに他言語に翻訳されている
作風・主題
- 文体
- イディッシュ語による口語的で物語性の強い文体寓話的・民話的要素の活用ユーモアとアイロニーを交えた描写
- 頻出モチーフ
- シュテトル(ユダヤ人街)の生活家族間の確執信仰と懐疑の葛藤魔術・民間伝承・奇怪な出来事
健康
-
脳卒中(複数回)晩年(1990年代初頭まで)晩年の健康悪化と最終的な死因に関連。活動の制約あり
評価・遺産
イディッシュ文学を代表する作家であり、短編の名手として高く評価される。1978年にノーベル文学賞を受賞し、ユダヤ文化や移民文学の重要な声として国際的な影響を持つ。児童文学でも評価され、多くの作品が映画や舞台に翻案された。
関連学会
- YIVO(関連研究者ら)
- ユダヤ文学研究会(一般的表記)
資料所蔵先
- イサーク・バシェヴィス・シンガー・コレクション(Harry Ransom Center, テキサス大学オースティン校)
- コロンビア大学レアブック&原稿ライブラリ(所蔵資料案内あり)
大衆文化への影響
- 映画『イェントル』(1983)や『敵たち、ある恋物語』(1989)など映像化作品を通じて広く知られる
- サーフサイド(フロリダ)やワルシャワ近郊の通りに記念名が残る
引用
-
「文学の目的は個性を強調することであり、私は不本意ながら人間の孤独も強調する。」
出典: 1974年のインタビュー(Diacritics) (1974年)
豆知識
- 1978年にノーベル文学賞を受賞した
- アメリカのノーベル文学賞受賞者としては、ピューリッツァー賞を受賞していない唯一の人物(米国籍での受賞者の中で)と言われる
- 到着時に英語で知っていた言葉は「Take a chair」の3語のみという逸話がある
- 多くの作品をイディッシュ語で書き、英語へは選者や協力者とともに翻訳・改訂している