世界・海外・国外の文学賞

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ジェーン・イザベル・ジェイコブズ

ジェーン・イザベル・ジェイコブズ

Jane Isabel Jacobs

プロフィール

性別
女性
生誕
1916-05-04 (スクラントン(ペンシルベニア州))
死没
2006-04-25 (トロント(オンタリオ州)、カナダ) 89歳
国籍
アメリカ合衆国, カナダ
言語
英語
宗教
プロテスタント
居住地歴
スクラントン(ペンシルベニア州) → ニューヨーク市(グリニッジ・ヴィレッジ) → トロント(ザ・アネックス)

経歴

職業
ジャーナリスト, 著者, 都市理論家, 活動家
活動期間
1935年〜2006年
所属
Joint Committee to Stop the Lower Manhattan Expressway(下マンハッタン高規格道路反対合同委員会), Stop Spadina / Save Our City Coordinating Committee(スパディナ高速道路反対), The New School(ニュー・スクール)関係
影響を与えた人物
リチャード・フロリダ, ロバート・ルーカス(Jr.), エドワード・グレイザー, ニュー・アーバニズム運動の思想家たち

学歴

コロンビア大学(School of General Studies)
国: アメリカ合衆国
2年間在籍したが学位は取得していない

受賞歴

カナダ勲章(オフィサー)
1996
主催: カナダ政府(Order of Canada)
結果: Officer
ヴィンセント・スカリー賞
2000
主催: ナショナル・ビルディング・ミュージアム
結果: 受賞
アメリカ社会学会 コミュニティ・および都市社会学部門 対象功労賞(Outstanding Lifetime Contribution)
2002
主催: American Sociological Association
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

『アメリカ大都市の死と生』

1961年 都市計画・都市社会学

都市再開発やスラム一掃が都市住民のニーズを無視していると批判し、混合用途・多様性・『目のある通り(eyes on the street)』など、市街地の自発的で日常的な活力を重視する都市論を展開した影響力の大著。

混合用途(mixed use)通りの監視(eyes on the street)コミュニティの自律性都市の多様性と活力
映像化・舞台化
  • [ドキュメンタリー映画] Citizen Jane: Battle for the City / Matt Tyrnauer (2017)

『都市の経済』

1969年 経済・都市経済学

都市が経済成長の原動力であり、『輸入の置換(import replacement)』が都市の成長を促すという独自の経済理論を提示した著作。

輸入置換(import replacement)都市主導の経済成長

『分離主義の問題:ケベックと主権をめぐる闘い』

1980年 政治・地域研究

ケベックの主権問題を都市の視点から論じ、モントリオールとトロントの関係や都市の自治の重要性について考察した。

都市と政治地域主義

『都市と国家の富』

1984年 経済・都市経済学

国家ではなく都市が経済の主要単位であると主張し、都市中心のマクロ経済観を提示する研究。輸入置換の概念を拡張した論考を含む。

都市中心の経済理論輸入置換

『システム・オブ・サバイバル』

1992年 倫理・政治経済

商業的倫理と保護的倫理という二つの道徳的体制(moral syndromes)を対話形式で論じ、それらの混合がどのような問題を引き起こすかを分析した。

道徳基盤商業倫理とガーディアン倫理

『経済の本質』

2000年 経済思想・エッセイ

生態系と経済の類似性を論じ、発展や多様性の観点から経済の成長・維持の原理を探った対話形式の著作。

生態系と経済の類比多様性と成長

『暗黒時代は近い』

2004年 社会評論

北米文明が文化的柱の弱体化によって衰退する可能性を論じ、家族・教育・科学的自由・政府・専門職の責任など五つの柱を検証した。

文化的衰退の警告制度と市民性

全著作

  • Constitutional Chaff(編纂) (1941)
  • 『アメリカ大都市の死と生』 (1961)
  • 『都市の経済』 (1969)
  • 『分離主義の問題』 (1980)
  • 『都市と国家の富』 (1984)
  • 『システム・オブ・サバイバル』 (1992)
  • 『経済の本質』 (2000)
  • 『暗黒時代は近い』 (2004)
  • 『Vital Little Plans: The Short Works of Jane Jacobs』 (編集版, 2016)

翻案

  • ドキュメンタリー『Citizen Jane: Battle for the City』(2017)
  • テレビドラマ等に題材として登場/言及

作風・主題

文体
観察に基づく記述分析的かつ説得力のある論説対話形式を用いる構成(一部作品)
頻出モチーフ
ストリートのバレエ(Ballet of the Sidewalk)目のある通り(eyes on the street)混合用途と多様性市民の草の根活動

健康

  • 脳卒中(推定)
    2006
    2006年にトロントで脳卒中により死亡

評価・遺産

ジェーン・ジェイコブズは都市計画と都市思想に決定的な影響を与えた。『アメリカ大都市の死と生』は市民主体の都市設計、混合用途、通りの社会的監視などの概念を普及させ、ニュー・アーバニズムや都市再生の理論・実務に大きく貢献した。トロントやバンクーバーなど各地で彼女の思想に基づく活動・賞・記念行事が続いている。

記念館・博物館

  • Jane at Home(展覧会) トロント(Urbanspace Galleryなど) 2016年開館

関連学会

  • アメリカ社会学会(コミュニティ・都市社会学部門)

資料所蔵先

  • ボストンカレッジ ジェーン・ジェイコブズ・コレクション(John J. Burns Library)

大衆文化への影響

  • ドキュメンタリー『Citizen Jane: Battle for the City』(2017)
  • Amazonドラマ『The Marvelous Mrs. Maisel』でのフィクショナル化された登場
  • 2016年 Google Doodle(生誕100周年)

引用

  • 都市の発展と拡張は別物である。発展は既存のものの差異化であり、拡張は活動の実際の増大である。
    出典: Reason誌へのインタビュー(Bill Steigerwald) (2001年)
  • 重要なのは彼女が死んだことではなく彼女が生きたことであり、彼女の生涯の仕事は私たちの考え方に大きな影響を与えた。
    出典: 家族声明(ジェーン・ジェイコブズの死去時) (2006年)

豆知識

  • 1968年の公開聴聞会で暴動扇動の疑いで逮捕され、のちに騒擾的秩序違反に軽減された。
  • 1968年に米国からトロントへ移住し、1974年にカナダ市民権を取得した(当時の手続きにより米国市民権を失った可能性が示唆されている)。
  • 『Jane's Walk』は彼女に因んで行われる市民による地域散策で、世界中200以上の都市で開催されている(2016年時点)。
  • 2016年に生誕100周年を記念してGoogle Doodleが作られた。