世界・海外・国外の文学賞

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ジョン・フォッセ

ジョン・フォッセ

Jon Olav Fosse

プロフィール

性別
男性
生誕
1959-09-29 (ハウゲスン(ローガン県、ノルウェー))
国籍
ノルウェー
言語
ノルウェー語(ニーノシュク), 英語
宗教
カトリック 2013年受洗
居住地歴
ストランドバルム(幼少期) → ハウゲスン(出自) → バーゲン(在住) → オスロ(在住) → ハインブルク・アン・デア・ドナウ(オーストリア、部分的在住)

経歴

職業
劇作家, 小説家, 詩人, 翻訳家
活動期間
1983年〜
影響を受けた人物
サミュエル・ベケット, ゲオルク・トラックル, トーマス・ベルンハルト, タルイ・ヴェーサース, フランツ・カフカ, ウィリアム・フォークナー, ヴァージニア・ウルフ, オラフ・H・ホーゲ
影響を与えた人物

学歴

ベルゲン大学
比較文学
学位: MA (Comparative Literature)
期間: 1979–1987
卒業年: 1987
国: ノルウェー
ニーノシュクでの執筆を大学在学中に始める

受賞歴

ノーベル文学賞
2023
主催: スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞
ノルディスク理事会文学賞
2015
対象作品: 『Andvake』『Olavs draumar』『Kveldsvævd』三部作
主催: ノルディスク理事会
結果: 受賞
ブラーゲ賞
2005
主催: ブラーゲ賞選考委員会
結果: 受賞
ブラーゲ賞(フィクション部門)
2021
部門: フィクション
主催: ブラーゲ賞選考委員会
結果: 受賞
イプセン賞
1996
主催: イプセン財団等
結果: 受賞
ナイノルスク文学賞(Nynorsk Literature Prize)
1992
主催: ノルウェーの文学機関
結果: 受賞
フランス国家功労勲章(シュヴァリエ)
2003
主催: フランス政府
結果: 授与(Chevalier)
ロイヤル・ノルウェー・オーダー・オブ・セント・オラフ(コマンダー)
2005
主催: ノルウェー王室
結果: 授与(Commander)
ヨーロッパ文学賞
2014
主催: European Prize organisers
結果: 受賞
ドブロウグ賞
1999
主催: スウェーデン・アカデミー(授与)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Schwester

    言葉のリズムと繊細な心理描写で家族や喪失、再生といった主題に静かに迫る児童向け作品。短い描写で深い余韻を残す構成が特徴。

    家族喪失再生
  1. 受賞作: Andvake / Olavs draumar / Kveldsvævd

    ノルウェーの若い男女が、雨の降る街をさまよいながら居場所を探す三部作を、英訳版の形でたどる。

    眠れない夜に、愛と追放の物語が静かに立ち上がる。

    200ページ
    ノルウェー文学三部作放浪
  1. 受賞作: Eit nytt namn. Septologien VI-VII

    『Eit nytt namn』はヨン・フォッセの長篇連作『Septologien』の第VI–VII巻にあたり、老境の主人公の内面、記憶、信仰を静謐な文体で描く。存在や宗教的な問いをテーマにした内省的な小説群である。

    存在宗教記憶内省
  1. 受賞作: Septology (A New Name: Septology I–II)

    三部作からなる連作長篇で、画家アスレの記憶、信仰、孤独、喪失が、ほとんど途切れない語りのなかでゆっくりと重なり合っていく。反復と沈黙を生かした文体が、存在と救済をめぐる内的な逡巡を深く掘り下げる。

    長く流れる文が、記憶と祈りをひとつの体験にまとめ上げる。

    832ページ
    記憶信仰孤独反復救済

作品

代表作

Raudt, svart

1983年 小説

フォッセの初期長編。言語表現を重視し、社会現実主義とは一線を画す作風を示した。

言語内省
翻訳

Morgon og kveld(朝と夜/Morning and Evening)

2000年 小説

生と死、記憶と瞬間を扱う叙述的な短篇小説風の作品。詩的な言語で人間の一生を描く。

生と死記憶
翻訳
  • 『朝と夜』

Septologien(セプトロジー)

2019年 長篇小説(連作)

現代的な長編連作。宗教性、孤独、記憶、罪と贖罪が織り込まれた大作で、英訳も高く評価された。

信仰孤独贖罪
翻訳
  • 『セプトロジー』

Nokon kjem til å komme

1996年 戯曲

沈黙と間を生かしたミニマルな劇。孤独と期待、不安をテーマにする典型的なフォッセ劇。

沈黙孤独
映像化・舞台化
  • [舞台] Nokon kjem til å komme(舞台上演) (1996)
翻訳

全著作

  • Raudt, svart (1983)
  • Stengd gitar (1985)
  • Morgon og kveld (2000)
  • Andvake (2007)
  • Det andre namnet – Septologien I-II (2019)
  • Eit nytt namn – Septologien VI-VII (2021)

翻案

  • 『Asle og Alida』(リブレット、作曲:ベント・ソーレンセン、2025)

作品の翻訳

  • Naustet → Boathouse(英訳)
  • Morgon og kveld → Morning and Evening(英訳、Damion Searls)
  • Septologien → Septology(英訳、Damion Searls)

作風・主題

文体
ミニマリズム詩的で内省的な散文ニーノシュクで執筆ポストドラマティック演劇の伝統
頻出モチーフ
沈黙と間孤独死と生信仰と神性西部ノルウェーの風景

健康

  • アルコール関連の問題(治療歴あり)
    2012(自発的リハビリ入所)
    リハビリと信仰の転換が断酒に寄与し、創作生活に影響を与えた

評価・遺産

ヘンリック・イプセンに次いで最も上演されるノルウェーの劇作家であり、2023年にノーベル文学賞を受賞。ニーノシュクで書く作家として世界的評価を獲得し、現代演劇と文学に重要な影響を与えた。

記念館・博物館

  • フォッセ財団(Fosse Foundation) ストランドバルム近郊(フォッセの生家近く)

資料所蔵先

  • フォッセ関係資料(Fosse Foundation 所蔵)

大衆文化への影響

  • ハウゲスンの壁画(2025)など、公共空間での顕彰

引用

  • 私は沈黙と書かれた言語の差について話したい――静けさの使用とその効果について。
    出典: ノーベル講演『The Silent Language』 (2023年)

豆知識

  • ニーノシュク(Nynorsk)で執筆する作家として初のノーベル文学賞受賞者(2023)
  • これまでに70冊以上の作品を発表(小説、詩、戯曲、児童書、随筆など)
  • 3度結婚しており、6人の子供がいる
  • 幼少期の重傷事故の体験が作家活動に影響を与えたと語っている